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中間管理職が転職活動を通して手に入れたもの

POSIWILL CAREER自己分析プランを始めた理由を書いてから、ずいぶん時間が経ってしまった。

▼前回記事はこちら


4月末に自己分析プランを終了したあと、引き続き転職活動サポートプランで担当の岡さんに伴走していただきながら転職活動を行った。
その結果、8月上旬に内定をいただき、11月1日から新しい会社で仕事をしている。

実際に入社して2週間経った今でも、自分が転職できたなんて!とまだはっきり実感が湧いていない。
備忘のために、改めて自分の転職活動についてまとめておきたいと思う。

目次

1、時系列で転職活動をまとめてみる
2、転職活動をする前にやってよかったこと
ー①マインドを整える
ー②生活を整える
ー③スケジュールを整える
ー④体制を整える
3、具体的な転職活動について
4、転職を決意した理由
5、私が転職活動を通じて得たものとは
6、転職して2週間経って思うこと

1、時系列で転職活動をまとめてみる


1月:年初に今年はキャリアチェンジ=転職をする、と決意
2月:友人の紹介でエージェントに相談に行く(自身のモチベーションを言語化)
3月:POSIWILL CAREERの無料相談→自己分析プラン開始
4月:自己分析プラン
5月:転職活動サポートプラン開始
6月:書類準備、エージェント面談、エントリー開始
7月:エントリー、面接
8月:面接、内定、退職交渉
9月:引き継ぎ
10月:引き継ぎ、最終出社

2、転職活動をするためにやってよかったこと


この2〜3年ずっとキャリアチェンジしたくて転職を考えてきたがなかなか行動に移せていなかった。
自分の中で大きな仕事に区切りがつくこと、転職市場で選択肢が大きく狭まり始めると言われる35歳であること、そして5年ごとに迎える自分の転機が今年に当たること、など、色んなタイミングが重なり、2021年こそキャリアチェンジをする!と年初に目標を立てた。

書類を準備して会社に応募して面接を受ける、いわゆる転職活動は6月末に開始したが、2月から6月末に応募を開始するまでの期間にしっかり準備をして臨んだことが、実質の転職活動が思いの外順調に進んだ要因だと思っている。

転職活動の準備としてやってよかったことを4つ紹介する。

①マインドを整える

転職活動に一番大切なこと。
それは「自分が実現したいキャリアプランを実現できる会社と出会うために、ありのままの自分で勝負しよう」というマインド
これがないと話にならない。逆にこれさえあれば、どうにでもなる。

こんなマインドを手に入れられたのは、もちろんPOSIWILL CAREERの自己分析プランのおかげ。
この自己分析プランを始める前の私は、とにかく会社に対する不満、怒りに満ちていたし、ネガティブな自分の過去に囚われて雁字搦めになっていた。

自己分析プランでは、今までの過去の出来事を振り返りながら、自分を縛りつけるブロックや認知の歪みの正体を明らかにしていった。
そして、そのブロックや認知の歪みを矯正しながら自分をフラットな状態に整え、改めてこれから自分が築いて行きたい未来について考えた。

私を縛りつけるブロックとか何だったのか?
それは「私はずっと母に褒められたかったんだ」ということ。そして、母が私に向ける言葉でセルフイメージを形成してきたから、何をやっても自分に自信が持てずにいた、ということだった。

私の母は、関西の商売人なので、人のことはいじってなんぼ、私だけではなく人のことを滅多に褒めたりしない。
ネガティブな言葉は愛情の裏返しであり、本心でないことはわかっていても、言葉の力は強く、私の心は言葉の意味そのままでずっと受け止め続けてきた。
どんなに勉強しても、どんなに仕事を頑張っても、永遠に母は褒めてくれない。
周りの人たちは褒めてくれるけど、母が褒めてくれないんだから私はすごくない、と素直に周りの言葉を受け入れられないし、満たされない。

「すごいね、よく頑張ってるね」
母のその一言が欲しくて、ずっとずっと頑張ってきた。

要領が悪い、頭が悪い、何もできない、などと母親に何度言われてきたかわからない。
その言葉をセルフイメージにしてきたから、何かできるようになっても、私は何もできないんだ、と自分で作ってしまったセルフイメージに自分を押し込んで、ずっと自分に自信が持てないでいた。

正直、今まで生きてきて、母との関係(母に対する私の解釈、の方が正しいかもしれない)に問題があることは薄々気付いていたが、向き合う勇気がなかった。
しかし自己分析プランで岡さんにガイドしていただきながら向き合うことができて、自分を縛り付ける最大のブロックに気づくことができた。
(これに気づけたことは、人生最大の発見と言っても過言ではなく、これだけでPOIWILL CARRERと出会った意味があった、と思っている)

このブロックに気付いてから、母という人間を客観的に捉え、受け入れられるようになった。
母にはこれでもか!というくらいの愛情を注いでもらい、彼女の愛情を疑ったことは今までの人生で一度もない。
彼女の言葉はコントロールできないけれど、彼女は行動で示す人だから、行動の後ろにある愛情だけ、受け取っていけばいい
そして、言葉で褒めて欲しければ、自分で自分のことを褒めて生きていけばいい。周りの人たちの言葉を素直に受け取ればいいんだと思えた。

しかし、母に対するブロックの正体が明らかになった後も、過去をネガティブに捉え続けていた。
中学受験、大学受験など今まで順風満帆に生きてきたけど、就職活動の失敗だけが挫折経験として人生に刻まれていた。誰にも触れられたくない過去だった。
しかし、その経験についても、いつまでもネガテイブに解釈することで、自分が行動できない都合のいい言い訳にしてきただけだったことに気がついた。

母親も、過去も、言い訳にはならない。
いい加減、自分で自分を縛るのはやめて、自分を解放して自分の人生を生きていこう。
そう思えた時から、自分を認め、他人を認めることができた。世界が優しくなり始めた。
そして、フラットな状態で自分の未来について考えることができた。

未来については、5年後のありたい姿を思い描き、そうなるためには1年後、2〜3年後どうなっていたいかを考える。
ずっと転職=内定をゴールとして考えていただが、転職はただのはじまり。勝負は転職してから。
転職後の未来を具体的に思い描くことで、転職を通過点としたキャリアビジョンがより明確になっていった。

②生活を整える

マインドを整えても、物理的に書類を準備したり企業に応募したり、転職活動をする時間が必要になる。
どうしても仕事が終わるのが遅く、夜は疲れて自分の時間をとることが難しいので、夜型から朝型の生活に変えた。
朝が大の苦手だったが、参加しているオンラインサロンのメンバーと毎日朝活を実施することで6時半起きを習慣化させ、出勤前に時間を作った。
この朝型生活へのシフトは、自分の時間が捻出できたこと以上の効果があった。
朝は脳がクリアな状態なので様々な判断がしやすく、企業やエージェントに対して余裕を持ってきちんと対応できた。
そうすることで自己肯定感も高まったし、とても地に足がついた状態で日々活動を進めることができた。

③スケジュールを整える

転職したい!と思って漠然と行動し始めることはできるが、いつまでに転職したいのか、スケジュールを決めることもとても大切だと実感した。
転職活動は時間的にキリがない話だし、長期的に取り組んでも疲弊してしまうので、
一旦いつまでに転職したいか目標を決め、そこから具体的な活動スケジュールを落とし込んでいった。

私の場合、年初に「キャリアチェンジ」をすると決めた時、漠然と6月までに転職先を決めて9月に退職するスケジュールを想定した。
そのために3月から動き出したいと思って、2月にエージェントに初めて行った。
結果、3月からPOSIWILL CAREERを始め、自己分析プラン終了後から転職活動を具体的に行うまでにもたついてしまったので、
8月に転職先を決めて、10月に退職することになったのだが、これくらいのズレは誤差。

大切なのは自分でスケジュールを決めて、そのスケジュール通りに進行できているか定期的に確認しながら、進めること。
朝活を一緒に実施していたオンラインサロンでは、自分で節目を作って振り返りを実践・習慣化しているので、
年初に大きな目標を立てた後は、3ヶ月毎の目標に落とし込み、毎月目標に近づけているか、確認する作業をとっていた。
こまめに振り返りを実践することで、目標やスケジュール感が体に染みつき、その通りに実践しようと行動できたと思う。

④体制を整える

転職活動は会社の人に見つからないように慎重に進める必要があるし、1人で進める孤独な活動だ。
書類選考は落ちるし、面接や筆記試験の結果に一喜一憂する。
出来るだけ感情のアップダウンがないように、自分のメンタルを保つことも大切だ。
メンタル的にしんどくて、うまくいくものもいかなかった、内定をもらうまでとても時間がかかった、などという話も聞く。

これは結果論ではあるが、自己分析プランから担当してくださった岡さんとエージェントの担当者、この最強のバックアップ体制があったから、私は一度も落ち込むことなく、転職活動を終えることができた。
(メンタルの安定については、規則正しい朝型生活をしていた効果も大きい)

岡さんは内定が出るまでずっと伴走してくださり、何かあればすぐ相談できることが本当にありがたく、心強かった。
エージェントの担当者も、私のことをよく理解し、電話やメールでアドバイスをくださったり、私の気持ちに寄り添ってくださった。

もちろんお金もかかることだし、1人で転職活動をこなせる人は多くいると思うが、就職活動の失敗にずっと縛り付けられていた過去の経験があるからこそ、転職活動が順調で楽しく終わった!と自分の人生の中で位置付けられることは、今後の自分に大きな意味を残すことだと思う。

ちなみに過去の転職活動では、エージェントの担当者が全然私のこと理解してくれない、相性が悪い、などと不満を持っていたが、今思えば、自分の軸がしっかりしていない中で相談していたからに違いない。
今回POSIWILL CARRERで自分の軸をしっかり整えてからエージェントに相談したので、関係性もうまくいったのではないかと思っている。

3、具体的な転職活動について

自己分析プランが終了した後、自分1人で最後まで転職活動をやり切る自信がなかったため、引き続き転職活動サポートプランを申し込んだ。

一番苦労したのが職務経歴書の作成。
13年半ずっと同じ会社で働いてきて自分の市場価値も不明瞭、自分にとって当たり前のことばかりなので、人様にアピールできるようなことなど何一つしていない気持ちになり、なかなか自分のキャリアを客観的にまとめられなかったが、
「YUKOさんなりに工夫して行動したことは何ですか?それがあなたの立派な功績ですよ」という岡さんの言葉に励まされ、何とか完成させた。

職務経歴書ができたら、エージェントに求人を紹介してもらった。
毎日たくさん紹介される求人の中で少しでも興味がある会社に応募してみる、直接企業と接触できるSNSもあるのでどんどん活用してみる、などアドバイスいただいた。
せっかくの機会なので様々な会社を受けてみようと思ったが、正直ほとんどの求人に心が動かない。
私は好き嫌いが激しく、自分に合うモノ、自分が好きなモノがよくわかっているので、もうここは自分らしい方法で活動を進めよう!と、心が動く会社だけに応募することにした。
SNSを通して企業と接触するのは、何か自分らしくないな、と思い、登録したものの結局活用はしなかった。

実際6社に応募して、2社書類審査を通過した。
受けるからには誠実に企業を向き合いたいし、仕事の都合をつけるのが難しく、同時進行は2社が限界だった。

面接に向けて想定質問について準備し、岡さんに模擬面接をしていただいた。
そのおかげで、ただ自分の思いを一方的に伝えるのではなく、企業側が求める答えは何か考えながら面接に挑むマインドセットができた。

新卒時の就職活動では一次面接で落ちまくった経験があるので面接に恐怖心もあったが、
幸運にも2社とも最終面接まで順調に進み、1社は最終面接でダメだったが、1社内定をいただくことができた。

4、転職を決意した理由

無事に内定をいただき、やっと会社を辞められる!と、最初は嬉しかった。
だが時間が経つにつれ、その嬉しさは薄れ、恐怖や不安、罪悪感が襲ってきた。
自分のチームを作り、上司や部下、クライアントからの信頼がある今の環境を捨てて、次の場所で今以上の結果を手に入れることができるのだろうか?
今自分が辞めることは、チームのメンバーを見捨てることになるのではないか?


そこで、転職したとき、転職せずに今の会社に残った時の3年後の未来について考えた。
考え始めてびっくり、転職した3年後の未来は、あれもやりたい!これもやりたい!とどんどん未来のイメージが膨らむのに対して、
今の会社に残った3年後の未来は、何一つ描けなかった。本当に、何一つも!!

自分の答えなんてとっくにわかっているのに、恐怖や不安に押し潰されて、自分の本心が見えなくなっていただけだったのだ。

さらに、私は何で転職したいと思ったんだっけ?と初心を思い出してみた。
30代後半は「個」として輝く準備をしたい。
管理職としての今までの経験を生かしながら、自分らしいスキルや専門性を身につけて、40代以降、さらにキャリアアップしていきたい。

コロナウイルスで、世界が変わるのを目の当たりにした。
私が就職活動をしていた頃、大企業に入れば終身雇用が保障され一生安泰!と信じ、みんな競うように大企業に入った。
昭和イズムが残る会社の中で、昭和平成の価値観に揉まれ、「ソルジャー」として頑張り続けた。
しかし社会は変わり、働き方がみるみる多様化していく急速な変化を理解しつつ、頭や体がついていかない。
上を見れば、年齢を重ねれば出世、安泰が保障されていた時代の世代が鎮座し、下を見れば若い世代が台頭してくる。
これからまだ30年働かないといけない中で、このまま今の会社で責任ある立場として組織を変革するのもありだし、思い切って環境を変えるのもアリかもしれない。
不安や焦燥感を抱えながらちょうど岐路に立つのが私の世代のように思う。

このまま会社に残れば次のポジションが見えてくる。
しかし、これ以上会社に残ったら、ますますキャリアチェンジをすることが怖くなるのではないか?時代からどんどん取り残されてしまうのではないか?
今キャリアチェンジしないことが、自分の未来のリスクになるかもしれない。

そう思って、勇気を出して転職することを決意した。

5、転職活動を通じて私が得たものとは

これからどんなことが起こっても、ブレずに生きていける自信。
その自信を裏付けるものは、「自分のありたい姿」というコンパスと、世界を優しく映す心、そして自分という親友。

本気になれば、半年あれば何だってできる。人間は変われる。
POSIWILLに出会って、自分に起こった変化が最高に嬉しい。

転職活動の話を色んな人に話すとき「キャリアコーチング」っていうものがあって、という話から入ることが多いが、本当にこれから多くの人に必要なシステムだと思う。

POSIWILLについて具体的に紹介すると、結構な金額しますね、と返ってくる。
確かに安くはない。でも、たった33万で、すっかり自分が変わって、人生が勢いよく変わり始める。圧倒的な自分で生きられるようになるのだ。
この半年間で自分に起こった変化を考えたら、安いもの。回収して余りある、最高の自己投資だった思う。

8月、大切な人には内定承諾をする前に報告しておきたい、と、母に久しぶりに電話をした。
母はずっと仕事をしながら私を育ててくれ、その姿を小さい時からずっと見てきた。
社会人になってからしばらく実家で生活していたので仕事の相談にもたくさん乗ってもらい、私の仕事観に大きな影響を及ぼしている。
転職する話をしたら反対されるかな、と昔の自分が顔を出して不安だったが、
なぜ今回転職を決意したのか、なぜ内定をいただけた会社に入社することにしたか、など、とてもフラットに、素直に自分の気持ちを話すことができた。
その結果、あなたが決めたことなんだから全力で応援する、と言ってくれた。
こんな風に母と会話をすることができて、本当に嬉しかった。

6、転職して2週間経って思うこと

11月1日に、無事に新しい会社に入社した。
入社した日から配属チームや人事、色んな皆さんが研修などサポートしてくださり、本当に恵まれた日々を過ごすことができている。
これから新たに勉強しないといけないことばかりだけれど、「自分がなりたい姿」と「会社が期待する社員像」が重なっていることも、ワクワクするし、ありがたい。

「この会社」に入ってよかったかはまだわからないが、少なくとも、勇気を出して前の会社を飛び出してよかった、と心から思う。

さぁいよいよ新しいキャリアが始まる。
これからも私の視点で、転職やキャリアについてnoteを書いていきたいと思います。

長文をお読みいただきありがとうございました!




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