災害時に障害者に声をかけやすくするための支援バンダナ

あっという間に5月も終わろうとしています。

春先から、新型コロナの影響で、
バタバタされていた方も多いと思いますが、
6月に入ると梅雨に入り、
そのあと、夏、そして台風シーズンなど
水害が起きやすい時期に入ってきますね。

障害などを周囲に知らせるバンダナは
各地で導入する動きがあるようで、
豊岡市社協は1年半ほど前から準備して、
当事者の意見を反映しながら、
シンプルで目立つデザインが考えてきたそうです。

このバンダナ、90センチ四方の大判で、
軽くて乾きやすいポリエステル素材でできており、
三つの角には黄色地に
「目が不自由です」
「耳が不自由です」
「身体が不自由です」と記され、
英語表記とともに、視覚障害者のシンボルマークや耳マーク、
ヘルプマークがプリントされています。

また「目が不自由です」の角には小さなタグが縫い付けられ、
触れば識別できる工夫もされているようです。

そして、残る一つの角は青地に「支援ができます」と記されています。

参考:災害時、障害者に声掛けやすく 支援バンダナ配布へ 豊岡(神戸新聞 2020/5/28)


近年、自然災害が多い日本では、
こうした周囲の助け合う取り組みが必要だと感じます。


2011年の東日本大震災では、障害者手帳を持つ人の死亡率は、
全住民の死亡率の2倍に上ったことがNHKの調査からわかっています。

今後も地震などの大規模な災害が起きる可能性が示唆されており、
国では2013年に災害基本法を改正して、
各自治体に、高齢者や障害者などの“避難行動要支援者“を把握するための
名簿作成を義務づけました。

また、その名簿をもとに、一人一人について、
具体的に支援者を決め、避難を支援するための
“個別避難計画”をつくることが推奨されています。

しかし、残念ながらその取り組みは、なかなか進んでいないのが現状です。

自治体等での整備を進めることは大切ですが、
それとともに会社や家庭でも事前に災害に備えた
準備を進めておくことは必要なことだと感じます。




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