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お寺で育った幼少期、異国での日々、3.11での被災、ライターで食いつないだ東京でのじり貧生活...こわがりだった私の半生の中で、唯一ゆずれなかったもの
子供のころの夢は、作家になること。 それは、自分のイメージとして、ずっとあったこと。 だけど、どうやって作品を書いていいのか、 どうやって作家になったらいいのか、 まるでわからなかった。 ◇ 見ためもふつう、勉強もふつう、運動もふつう、 平凡を絵に描いたような子供だった私の、 唯一の特徴といえば“こわがり”だということだった。 そんな私が生まれそだった場所はお寺。 母の実家もお寺で、寺同士が結婚した純寺の子。 当然のように家の前は墓場というシチュエー