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自分がありたい環境にいられる世の中に

こんにちは。お菓子/パン/ごはんを作って売れるシェアキッチン、すたーとあっぷきっちんの木村です。

今日は、

木村のやりたいこと=シェアキッチン
ではなく、
木村のやりたいこと
 =「みんながやりたいことをやって生きていけたら良いなぁ…」
  >ひとつの解として、シェアキッチンがある

というお話をしたいなぁと思います。

シェアキッチンとは?

2018年から2019年現在と、全国的にシェアキッチンが増えています。

ニュースでも取り上げられているシェアキッチンさんもありますので、「なんとなく聞いたことがあるような気がする...?」という方も少しずつ増えているのでは、と思います。

シェアキッチンとは、その部屋にある厨房機器を使えるだけでなく、保健所の許可が取れる、もしくは保健所の許可が借りられるレンタルキッチンです。

何ができるかというと、自分の作ったお菓子/パン/お料理や、ドレッシングやお茶などを販売できます。

大きなお金を出して自分の城を構えなくとも、食の小商い、フードビジネスを始めることができるのです。

レンタルキッチンとは違うの?

「借りて」使うのですから、レンタルキッチンに違いありません。

しかし、レンタルキッチンと表現しないのは、2つの理由があります。

理由①保健所の許可を取られていない、もしくは保健所の許可を売りにしていないレンタルキッチンさんと区別したい。

理由②飲食店の店舗をシェアする、お菓子屋さんの工房をシェアする、という、シェアリングエコノミーの文脈を汲みたい。

この2つが大きな理由です。

すたーとあっぷきっちんとは?

2015年秋に名古屋で始めた、菓子製造と飲食店営業の許可を取ったシェアキッチンです。

(自己紹介的なものは下記noteをご覧頂けますと幸いです)

2018年夏から、DELI and more HANDさんという素敵な飲食店さんのご協力を頂いて、東京の自由が丘/都立大学でも始まりました。

わたくし木村は主に名古屋におりまして、都立大学店は仲間が守ってくださっています。まじで頼もしい。ありがたすぎて感謝しかない。


すたーとあっぷきっちんは、

「お教室をやっていたけど、自分の作ったものを販売してみたい!

最近話題のマルシェなるものに出てみたい!

でも、保健所の許可をクリアした厨房がなぁぁぁい!

よし、じゃあ自分で部屋を作るべ!」

という気持ちから生まれました。

割ともう、ノリと勢いの産物です。

そのノリと勢いを形にできた原動力は、「やりたいことを、やりたい」という気持ちです。

すたーとあっぷきっちんを始めた頃によく言っていた言葉が、「やりたい時に、やりたいことを、やりたいように、やる」です。

(私はやりたいことが、どこどこに行きたい、なになにがやりたい、という感じで行動に結びつくタイプだったので、「やりたいことが、特にない」という価値観?に最近まで気がつきませんでした^^;

やりたいことがないならないで、「何もしなくても生活が回る状態になる」を目指すかなぁと思います)

人間、生きたいように生きた方が良いんじゃない?という価値観です。

生きるために必要な事柄は、学校では教えてもらえない

高校に行かせてもらって大学に行かせてもらって、地元の企業さんに拾って頂いて。

人の環境も働く条件も良かったのですが、どうにも私には難しい仕事だったようで...力不足でした。

持病もあったためか体調を崩してしまい...体を見直そう、人の体を作っている食べ物を見直そう、ということで、栄養士の専門学校へ。

24歳で、18歳の子達が集まる専門学校に2年間通って、卒業後に半年間療養して、すたーとあっぷきっちんを始めました。

初めての自営業生活の始まりです。

(誤解を恐れずに表現すると、)サラリーマンやパート、アルバイトという、「基本的には、割り振られた仕事を頑張る」役割しかやったことがなかったのに、0から自分で取り組まねばなりません。

そこで、はたと気づくのです。

「何やったらええねん?」と。

わからない。なので、ネット検索で調べる調べる...

どうやら開業届というものを出さねばならないようで、管轄の税務署に出しに行ったり。

最初は法人にするつもりで動いていたので、印鑑をお願いしてみたり。

最初の確定申告なるもので四苦八苦したり。

自営業だと自分で社会保険を整えねばならなかったり。保険にも色々種類があったり。

「いやいや、こういうのはさ、学校で最低限教えてくださいよ」

と、本気で思いました。

と同時に、「学校の先生はサラリーマン、非自営業だから難しいかな...」とも。

サラリーマンをやめてから、その至れり尽くせり度合いにはたと気づきます。

会社の規模感にもよるかもしれませんが、総務の方がいれば、自分が入社したこと、社会保険、税金の計算などをしてくれて、健康保険や年金についても自分で考える必要なし。

さらに、1年以上勤めたら雇用保険というものもついてくる。

そして自分で稼いでみて、「社員を維持する」ことの大変さに気がつきます。法人ってすごい。

健康保険と年金、市県民税...日本って生きているだけでお金がかかるのです。

さらに、収入があれば所得税を納めるという...

税金を納めることに変わりはありませんが、よほど無理な労働環境でなければ、サラリーマンは会社に相当守られていて、そして同時に、勤め人以外の働き方を知らないことに気がつくのです。

(いつの時代も、誰に何を教えられずとも、自分で自分の道を切り開く人たちはいます。しかし多くの人は、良くも悪くも教育で洗脳されていき、ずーっと後になってから、はたと気づくのです)

サラリーマンを否定はしないし、自分で0から労働環境を作るよりずっとスムーズです。

しかし、今はサラリーマン以外の働き方、つまり収入を得てお金を回して生きていく方法もあり、そしてそれは、学校では教えてもらえないという現実にぶち当たります。

自分で仕事を作り出せますか?

純粋に人生というすごろくを進めていくと、サラリーマンに着地するルートを生きることになります。それが少し前までの成功だったから。

でも、何事も向き不向きがあるように、サラリーマンにも向き不向きがある。

何事も、やってみないとわかりません。

問題は、「これ向いてないかも」とふと感じた時に、他のルートを持たないことなのです。

ちなみに...仕事しなくて良い、とは思いません。正確には、収入がなくても生きていける環境が整っているなら、収入を稼がなくても良いかなぁ、というところです。前述しましたが、私たちは息するだけでもお金のかかる国、日本に住んでいます。収入を得ることは大事。今の時代のテーマは、「自分に合った収入の得方を構築しよう」です。

仕事に自分を最適化(合わせる)ことって、結構しんどいと思うのです。

「慣れ」の部分はありますが、心身の調子を崩してしまうくらいなら、自分はそのままに、自分に合う仕事を探した方が良い。

自分に合う仕事を探しつつ、自分に合う仕事を作り出せる力がある、もしくは、「作り出せるという力があると思い込めること」がミソです。

自分で仕事を作り出す力は、今の学校教育では身につけにくいのでは...?と思いませんか?

例えば理科や数学、歴史など、教養はあった方が人生を豊かに生きられます。

しかし、今すぐ飯のタネにならない教養と同じくらい、今すぐ生きていくために必要な力も身につけていかないと、最後は自分の人生が詰みます。

学校を作りたい

「今すぐ生きていくために必要な力」は、その時代ごとに変容します。

そのため、正解はありません。

しかし、一本通った筋は変わらないのです。

他者が必要としている価値を提供して、その対価を得る

それは、例えば食料だったり、武器だったり、人だったり、情報だったりと、その時々、相手によっても変わります。

内容や規模感によっては、自分で0から100まで完結させて、自分自身と家族を養えるだけの提供価値と、提供のプロセスを組み上げれば良いと思います。

しかし、今は物理的な距離感を超えて、仲間が探せる時代です。

自分だけで0から100まで作り上げなくても、自分は最初の0→1を提供する、1→10を頑張る、10→100を頑張る...自分が得意な範囲、自分が提供できるものを知っておくと、他の誰かに価値を提供しやすいのです。

・価値を提供して対価を得ること
・提供できる価値のタネの探し方
・仲間の探し方
・得た対価を自分の実生活に反映させて、生きていく方法

こういうことを教えてくれる学校が欲しいなぁ、通ってみたかったなぁと思うのです。

自分のレベルを上げつつ、今時の生き方を身につける

ただ、前述の4点を教えてくれる環境だけがあってもだめなのです。

人を選ぶ時には、自分も選ばれる人材になっていないといけません。

人から選んでもらえない自分がかけた声に、一体誰が反応してくれるでしょうか。

社会を作ってきた歴史(生き方、働き方の歴史)を学んで自分の考え方をアップデートする
プログラミングを学んで自分で簡単なサービスを作れる力をつける
デザインを学んで最適な見せ方を学ぶ
ファッションを学んで、自分自身の見せ方を磨く
お金のこと(その時代にあったサービス、制度の使い方)を学んで、自分のお金の使い方を学ぶ
自分のこころと体、誰かのこころと体との向き合い方を学ぶ

この辺りを押さえておくと良きです。

できれば教養を学べる今の教育課程と併せて、この辺りの生きる知恵を学ぶ過程もあったら、これからの時代を生きていきやすい人が増えそうです。

風呂敷を大きく広げてみましたが

では学校を作るために、何から始めたら良いかというと...何から手をつけたら良いんだろう、と考えあぐねている現在です。

ここでポッと話が飛ぶのですが、マンガって、面白いですよね。

今、世界の名著をマンガで読むということにハマっています。

マンガは、通常の文字の本一冊よりは得られる情報量は劣るかもしれません。

しかし、本一冊を読むというハードルが高くて全く読めなかった題材を、たとえマンガであっても最初から最後まで一通り目を通すことができるので、とてもオススメです。

先ほどの生きる知恵を学ぶ学校、「名作をマンガにしたものを読む」ということで、ある程度のインプットは可能なのでは?という気持ちすらしています。

マンガでインプットして、手を動かしてアウトプットする。

みんなが、気持ちよく生きていける環境が整いますように。

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