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長いプロフィールでは 自分を語るな、みんなのベネフィットを語れ

では前回の続きです。

前回書きましたこれですね。

この中で鍵になったのはこれだと書きました。

上司の私の人生を変えた衝撃のアドバイス

このアドバイス自体は私の現在の人生の、マーケティング論の根幹である「人は変われる」の基礎となったものです。その中身は以下のようなものでした。

今度こそわかる「ベネフィット」という言葉

マーケティング界隈で最近流行りの言葉「ベネフィット」ですが、使っている人は大昔から使っていました。私の上司がそうでした。

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「なあ君、営業でいちばん大事なことってなんだと思う」
「成績を上げることです」
「その考え方は今すぐ捨てろ」
……
「営業でいちばん大事なことは、お客さんがこの商品で自分はもしかしたら脱皮できるかもしれない」
「あ、もしかして…」
「頭いいね。気がついたかい。小さな目標達成であっても、自分が変われる。それを身を以て経験した人間は強いよ。そのために営業はあるんだよ。人を変えることさ。これがベネフィットということだ」
「ベネフィット…」
「お客様の利益、なんて訳されるけどね。まるでだめだ。お客様を別のステージで活躍できる人間に変えてしまうもんなんだよ。」

ほとんど一字一句覚えています。ランチが終わった後のアイスコーヒーの氷をからからさせていたのも覚えています。イメージイラストよりもうちょい若くてカッコよかったです(笑)。

結局ベネフィットとは何なのか

具体例で補足します。例えば、マイホームを買う人はなぜ数千万から数億円という物件を、一生のローンで買うのでしょうか。

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住めば都と言いますが、雨露を凌ぐだけだったら普通の家でいいわけですし、いろんな計算方法がありますが結局賃貸マンションの方が資産形成的にはお得だという説もあります。

それでもサラリーマンの一生の夢としての一戸建てマイホームという神話は崩れません。

これは、つまり家を買う人は「住む場所」を買っているのではないということを意味します。そうではなくて、憧れの田園調布や松濤、関西で言えば奥六甲あたりの閑寂な住宅街のコミュニティーの一員として住む。そして、上モノは必要にして十分な贅沢な広さを持っている。

衣食住を満たす場所としては、豪華なマイホームはいらないはずですが、それでもマイホーム神話が崩れないのは、「住む場所」を買っているのではなくて、バラ色の「夢」「自分の未来」を買っているわけですね。

先程引用した上司とのランチでは、なんでガラケーがあるのにスマホ持つんだ?という言葉が飛び出しました。

便利だからじゃないんですよ。答えは…。だって、今まで何不自由なくガラケーでモバイル生活してきたんですから。

スマホを手に入れると、なんだか自分のビジネスシーンのステージが上がりそうな気がする、家族との時間がもっと充実したものになる、そういう思い、つまり「夢」「自分の未来」買っているのです。

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「ベネフィット…」
「お客様の利益、なんて訳されるけどね。まるでだめだ。お客様を別のステージで活躍できる人間に変えてしまうもんなんだよ。」

このベネフィットというのは、平たく言えば「夢」「自分の未来」ですね。

ベネフィットを意識すれば「有料note」は飛ぶように売れる

例えば、前回の例で考えましょう。

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