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不動産会社を検討する前に、マンガ「正直不動産」を読みたい理由

今年になってハマって、発売しているもの全巻を読んでしまった漫画「正直不動産」。

今年は本格的に家の購入に向けて不動産物件探しを行う予定なのですが、このタイミングで「正直不動産」を読んでよかったなぁと思ったのでその魅力をご紹介したいと思います。

👤この記事で読んでもらいたい方
・不動産物件を探している方
・勉強になる漫画を読みたい方

「正直不動産」とは


「クロサギ」の原作者の夏原武さん原案による、不動産業界の闇に切り込む、2017年からビックコミックで連載中の漫画です。
※2021年2月現在10巻まで発売中

1.不動産知識を身に付けられる教科書

「千の言葉のうち三つしか本当のことを言わない」という意味で、千三つ(せんみつ)ともいわれる営業のための巧みな"嘘が多い"不動産業界。登坂不動産のエース営業マンである主人公・永瀬が、ふとしたことがきっかけで嘘がつけなくなるという設定のもと、1エピソード2話で完結するので非常に読みやすい。

私自身、賃貸物件を探すときに、約20件くらいの不動産会社に行って相談した経験がありますが、会社や担当者によって対応も大きく変わります。基本営業マンって怪しい人が多いんですよね...😞 

住宅という高い買い物ほど、慎重になって契約したいもの。「衣食住」の中で住環境の柱となる住宅。不動産の賃貸や購入は、多数の方が人生の中で数回しか検討することがないと思うので、そのときにカモられないためにこの漫画で書かれている知識は最低限知った上で交渉の場に立ちたいです。この漫画では、一般的な不動産業界の"闇"を赤裸々に描かれているので、きっと参考になる方が多いと思います。(毎回漫画の最後のページに載っている原作者の夏原武さんのエッセイも面白い)

以下の一覧の用語で理解してなさそうなものがあればぜひご一読を。

《漫画で説明される不動産の知識一覧》
・不動産の契約について(「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の違い)
・仲介手数料(成約価格3%+6万円+消費税)
・建築条件付き土地
・瑕疵担保責任
・事故物件(自殺があった場合は10年以内は告知、ただし2人目の入居は告知しなくていい)
・ローン特約(「停止条件型ローン」「解除権留保型ローン」)
・リバースモゲージ(自宅を担保に銀行などから融資受け、死亡時に自宅を売却することで一括返済する仕組み)
・AD物件(仲介手数料ゼロ)
・再建築不可物件(建築物の敷地は道路に2m以上接しなくてはならない)
・家賃増額、敷金・礼金・更新料
・土地面積(登記面積、実測面積)
・管理費と管理委託料
・フラット35
・管理費滞納マンション
・囲い込み、融資、預かり金
・あんこ業者、借地権、使用賃貸
・告知義務、中抜き、共有名義

2.身の回りの物件・最近のニュースが出てくる

「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」や「孤独のグルメ」などのように、実際の街や土地が出てくるのが馴染みやすくていいです。

また、積水ハウスが55億円もの被害を受けた「地面師」の事件や、「欠陥マンション」などの時事ニュース系についても題材にして説明してくれて非常に勉強になります。

3.キャラクターや話が面白い

難しいことを考えずに、漫画としてそれだけで十分楽しめます。不動産の知識が並んでいるだけの漫画ではなく、ストーリーも楽しいですし、それぞれのキャラクター設定がしっかりしているのも魅力の一つ。主人公が成長していく過程も共感しやすく、ファッションの知識を得てストーリーも楽しめる「服を着るならこんなふうに」みたいな感じですかね。

おわりに

何にせよ、営業マンは自らの営業成績のために、巧みな話術によりできる限り高く買う気にさせようとします。知識の差がある以上、同じ土俵で交渉することはできません。最低限、どんなやり口があるのか、不動産の知識を得るのに最適な漫画です。多少知識がありさえすれば、質問することはできます。まったく知らないで営業マンの言いなりにならないようにすることが大切です。

1巻を無料で読めるところが多いので、興味ある方はまずは1巻から読んでみるといいかと思います。

以下のラジオトークも面白いです。

読んでいただいてありがとうございます。

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