貢献感が原動力!報酬がお金ではない、新しいプロジェクトの関わり方
何かを実行するときに、大事なのは「モチベーション(やる気)」ですよね。その原動力とは、どこから生まれるものなのでしょうか?
わたしは、3ヶ月ほど前にいくつかのコミュニティに入会し、かなり本気でそこのプロジェクトに取り組んでいます。仕事ではないので、どれだけ時間を使っても給与を得ることはできません。それなのに、なぜか情熱を傾けてしまうのです。
いったいなぜコミュニティでのプロジェクトに心血を注ぎたくなるのでしょうか。今回は自分なりに分析した結果をお話します!
これまでに取り組んだプロジェクト一例
1. 有志メンバーと取り組んだメルマガ改革
あるpodcastのコミュニティに入り、初めてプロジェクト化したのは、有志メンバーだけで発行しているメルマガの改革でした。さまざまな理由で休止になりかけていたメルマガの発行。でも継続を希望する声が多かったため、体制を立て直し、効率化を進め、発行再開の目処をつけることが必要でした。
自分でも役に立てるのか不安な思いでプロジェクトにジョインしましたが、これまでのNotionの経験が功を奏し、改善を提案することができました。有志メンバーと毎月ミーティングをし、2ヶ月かけてコンテンツを作成。そして、メルマガは無事継続が決まりました。
2. 暗号資産を使ったリアルイベントの企画と実施
別のpodcastコミュニティでは、暗号資産(※お金には換算できないコミュニティ内だけで流通しているもの)を使用したリアルなイベントを企画して実行しました。コミュニティのDiscordで「お茶会をやりたい」とつぶやいたところから、賛同者が集まり、急に進んだこのプロジェクト。
イベントの準備から当日の実施まで、会場の整備やゲームの準備など細かなタスクが山積していましたが、ある暗号通貨のタスク管理ツールを活用できたことで、全ての参加者が主体的に役割を負い、イベントは盛況に終わりました。特にこのコミュニティはWeb3.0に興味ある人が集まっているので、DAO(分散型自律組織)という考えがリアルイベントでも生かされたかたちです。
1のプロジェクト同様に、今まで全く知り合いでなかった方々と協力して物事を進めることが、何よりも楽しく、またすべての人が主体的に動く気持ちよさがありました。
報酬は「貢献」という考え方
アドラー心理学では、「誰かの役に立てていると思えた時にだけ、自らの価値を実感することが出来る」と考えられています。
上記にあげた2のコミュニティでは、貢献度がトークンの発行で測れる仕組みになっています。何かわからないことがあって誰かが答えると、「さきほどは助かりましたー!」とコミュニティ内で流通しているトークンが質問者からおくられてくることがあります。
それだけでなく、コードを書いたり、タスクをこなせばトークンが発行されます。つまり、コミュニティをより良くしようと貢献をすると、それがトークンという形となって報酬となるのです。
このトークンはお金には交換はできません。しかし「誰かの役にたてた」貢献感が実体となって感じられることができます。
貢献したくなるワケは?
とはいえ、貢献感を感じられるだけで、モチベーションがあがるものでしょうか?おそらくそれだけではないような気がします。下記に、プロジェクトを通して、なぜ貢献したくなるかを簡単にまとめてみました。
1. 義務感がないからやりたくなる
社会人になったとたん、また学校に通って勉強したくなる気持ち、ありませんか?小中学生の頃はあんなにイヤだった宿題も、今だったら楽しんで取り組めそうな気がします。
人は「義務」になった途端に自ら動くやる気を失う、それに近い話を「ソーヤ効果」と呼ぶそうです。
関わるかどうかを決めるのは自分。このプロジェクトをやりたいかどうかを検討し、自分で選んだうえで決断する、だから「ちゃんとやりたくなる」のかな、と思っています。
2. 当たり前と思っていた自分の経験が、他の場所では役に立つ
転職すると、今まで培ってきた経験がすごく重宝されることがあります。コミュニティには、年代も業種もバラバラで多種多様な人が集まるので、そういった良質な化学反応が常に起こっています。
自分の場合は、Notionを活用していた経験がメルマガの改革で役立ちました。それだけでなく、趣味の茶道や飲食店でのアルバイトの経験が、暗号資産のイベント開催で役立ちました。「こんな経験がこんなとこで?」とびっくりします。改めて、無駄な経験はないと気付かされました。
3. 充足感がとてつもなく大きい
お給料は財布を満たしますが、お金が対価じゃないと、満たされるのはココロです。純粋な気持ちで取り組むと、やりきった後は充足感がとてつもなく大きいんです。
おまけに、関わるひとがみんな同じ気持ちで動くので、メンバー全員が最後に同じような気持ちになれます。例えるなら、学生時代に合唱コンクールでうまくひとつになった瞬間のような気持ちでしょうか。おばさんになっても、そんな清々しさが味わえるなんて思いもよりませんでした…。
4. 弱いつながりだから心地良い関係
コミュニティ上でのメンバー同士のことは、プロジェクトで関わる以外はほとんど知りません。本名を知りませんし、画面をONにしなければ顔もわかりません。会社名も、地位も、学歴も、どんな性格なのかもわかりません。「この人ってこうだよね」というバイアスは全くない状態です。
だから、先入観なく、お互いが気持ちよく協力できるように心がけます。東浩紀さんの「弱いつながり」には、「つながりがほとんどない他者ほどお互いの本質を掴み取れる」のようなことが書いてあった覚えがあります。弱いつながりは、強い絆のつながりよりも、心地よい適度な関係が築きやすい気がします。
5. 仕事以外でも実績と認められる時代がくる
Web3.0を調べていると、会社に所属せずプロトコル(プロジェクト)単位で仕事にコミットする時代がすぐそこに来ていると感じます。いずれ、どこのプロジェクトにジョインして、どんな実績をあげたのかという情報が、ブロックチェーン上に刻まれ、その人を表すものとなります。
役員でもアルバイトでもボランティアでも、どんな業務形態でも関係ありません。純粋にどんなプロジェクトに主体的に関わって、どういった役目を負い、成し遂げたのか、それがトークンとして証明されその人の価値となるのです。今までよりももっと、個人に注目される時代が、すぐそこにきているのです。
まとめ
今回は、自身のコミュニティでの経験から、なにが人を動かすドライブとなるのかをまとめてみました。もちろん、これはサードプレイスだけに限ることではなく、仕事や趣味にも当てはまることだと思っています。
貢献したいという思いが備わっているのが人の本質。この特別感をうまーく使って、人生を豊かにしていきたいと思ってます!
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