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クリエイティブは「つまらない」の積み重ね

映画のエンドロールを観る時間が好きだ。

エンドロールをみていると、1本の映画を作るのにこれほど多くの人がかかわっているのか、と驚かされる。制作スタッフや音響、照明、原画担当、その他職種もよくわからない人達の名前が読み切れないほど並んでいる。この人たち1人ひとりが、この映画のためにどれほどの労力を費やしたんだろうか……。

つくる人って、すごい。映画のエンドロールを見るたび、ものをつくるクリエイターの憧れが強くなり、「わたしも『つくる』仕事、クリエイティブな仕事がしたい」と思うようになった。

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いま、私は編集プロダクションにいる。転職したばかりだけど、本やWebの企画や文章を書く、ものをつくる仕事ができるようになった。

ものを作る仕事をするようになってから感じるのは、ものをつくるクリエイティブな仕事は「つまらない」の繰り返しだということだ。

例えばWeb記事1つ作るにしても、工程の中には面白い作業以上につまらない作業が多い。細かい下調べ、録音データの文字起こし、記事の内容の信ぴょう性を示すエビデンス探し、誤字脱字チェック、デザイナーやイラストレーターに依頼するための資料作りなど。。

企画や文を考える時間はほんの一部で、大半は「クリエイティブ」とは程遠い地道な作業だ。面倒だしアナログだし、何でこんな作業しなきゃいけないんだろう…と思うときもある。

でも「作品」として形ができた瞬間、今までの地味でつまらない感情を超える達成感が味わえる。決して大勢の人の目に触れるものでなくても、1つの作品をつくりあげた喜びは何物にも代えがたい。

普段手の付けられないヤンキーが捨て猫にやさしくする瞬間を見たときのように、ほんの少しのときめき・喜びだけで、どうにか「クリエイティブ」をやっている。きっと、物を作る仕事をしている人は、みんな同じなんじゃないか?

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映画のエンドロールに出てくる人たちは、私と比べ物にならないほど地味でつまらない作業を何時間も繰り返してきたはずだ。

昨日、いま超話題の『鬼滅の刃 無限列車』を見てきたけれど、想像以上にすごかった。「絶対面白い」と大きな期待をはるかに上回るほど、夢中になれるストーリーで、美しく迫力のある映像は圧巻だった。

鬼滅ほどではなくても、いつか自分の地味な作業から生み出した作品が、誰かの心に響くものになるといいなぁ。。

明日からも全集中!で頑張ろう。笑

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