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「なんか違う」は9割正しい。無理に頑張るしんどさから逃げる勇気 #虹プロ

「なんか違うかも」と思っても誰にも言えず、頑張らないといけない状況は、本当につらい。オーディション番組「Niji project(虹プロ)」のモモカさんをみて、そう感じた。

虹プロ・モモカが自信を無くした理由は?

「Niji project(虹プロ)」にモモカさんという15歳の子が参加していた。15歳とは思えない大人びた美貌だ。東京合宿での頑張りがプロデューサーのJ.Y.Parkに認められ、成績上位者だけが参加できる半年間の韓国合宿にモモカさんもさんかできることに。歌手デビューのための本格的なトレーニングを受け始めた。
※虹プロPart2のネタバレになるので、これから見る方はご注意ください!

ところが、モモカさんは韓国合宿での表情はどこか暗く、自信がないようだ。ダンス・歌も上手いけど、素人目にみても楽しんでやっているようには見えなかった。ほかの参加者が無邪気な笑顔をみせている中、モモカさんは無表情のシーンが圧倒的に多い。第東京合宿のときは、参加者のダンスに目を丸くして驚いたりと、表情豊かだったのに……。

韓国合宿は、個人順位が2回ビリになると脱落してしまう。モモカさんの自信のなさは終始変わらず、2度ビリになってしまい、脱落することに。ずっと無表情のようだったモモカさんが、脱落が決まるとはじめて涙を流していた。
 
モモカさんが伸び悩むようになってから、わたしはモモカさんの表情が頭から離れない。大学生の自分と重なるのだ。もしかしたらモモカさんは、歌手を目指すこと、もしくはJYPでデビューを目指すことに対して「何か違うかも」と思っていたんじゃないか?

実際のところ分からないけど、表情や練習中の様子から、モモカが違和感を抱えながら練習していたように見える。もしそうなら、周りが本気で歌手を目指して練習している中、その違和感を誰にも言えずにかなり苦しかったはずだ。

モモカと重なる「地獄の教育実習期間」

自信を無くしたモモカを見て思い出したのは、学生時代に私が教育実習をうけたときだ。

教員免許のために教育実習をうけたけれど、わたしは先生になりたかったわけじゃなかった。大学2年の時、教師になるのは止めた。それででも親から「もったいないから教員免許とれば」と言われてしまったのもあり、「念のため取得しよう」という気持ちで教育実習を受けることになった。

ところが、不器用なわたしが生半可な気持ちで上手くいくほど、教員実習は甘くなかった。教師になるつもりもなく、人前で話すのが得意でもない私にとって、教育実習は地獄のような時間だった。

授業の準備をしっかりしてきたつもりでも、いざ黒板の前に立つと自信を無くしてしまう。全然関係のない発言をしてしまい、生徒も後ろで見ている先生も困惑した表情をしている。文字通り「冷や汗」が出た。次こそ、次こそは成功させよう……と頑張って授業の準備をしても、生徒たちの反応はほとんど変わらない。わたしは授業をするたびに自信を無くしていった。

他の実習生たちは教師志望の子が多く、非常にうまくやっていた。生徒とも仲良くなっていて、授業も楽しんでいる。そんな友人たちと自分を比べ、なぜ自分だけダメなんだ……とひどく落ち込み続けた。キラキラ授業をしている友人に「教育実習やめたい」と言えず、わたしは頑張るしかなかった。

結局最後までいい評価は得られなかったけど、どうにか2週間の教育実習を終えた。実習中は気づかなかったけど、終了後に友人から「顔変わった?」と心配されるほどやつれていたらしい。教育実習のプレッシャーや自己嫌悪に飲み込まれ、ひどい顔をしていたんだろう。

違和感を抱えて頑張るくらいなら、勇気ある撤退を!

あくまで私の想像だけど、虹プロのモモカさんも、歌手は「違うかも」と感じながら、歌手を目指す友人達には悩みを打ち明けられない状態だったんじゃないだろうか。(※私の見当違いだったらすみません)

合宿の場所は韓国で、しかもテレビ番組として撮影もされている。だからダンスや歌の練習をするけど、気持ちが入らず上達できず、プロデューサーからも厳しい評価をもらい、ますます自信を無くし……と負のループに墜ちてしまったように見える。

自分自身の経験、そして今回の虹プロをみて思ったのは、「『違うかも』と思ってしんどくなったら逃げてもいい」ということだ。10代の少女だとより難しいのかもしれないけど、自分に嘘をつき、自信を無くしてしまう場所だったら、恥を覚悟で去ってしまった方がいい。

実際モモカさんがどう感じていたのか分からないけど、違う場所でも頑張ってほしい。「違うかも」と思う場所で頑張ろうとせず、自分が自分らしく輝ける場所で!! 




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