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1,000円超ランチは、お金で手に入る「優越感」

1,000円以上のランチを食べれば、「優越感」が手に入るだ。だから仕事でうまくいかなかった時こそ、1,000円を超える贅沢ランチに手を出してしまう。

今日、転職してはじめての取材だった。関連するテーマのWEB記事や本を徹底的に調べた。頭の中で何度かインタビューのシミュレーションをし、新人ながらテキパキ場を温めるわたしの姿が思い浮かべた。上司から「浜川さん、結構筋がいいね」なんて言われる……はずだった。

実際に取材が始まると、ほとんど上司任せで全然話せない。相槌のレパートリーが少なく、「はい」「へー」しか言えないし、取材相手が話し終わってもすぐに質問につなげられない。最終的には上司に任せっきりで、下手な相槌を繰り返すだけの赤べこになっていた。想像以上に、うまくいかなかった。

取材が終わり、自分の未熟さに落ち込むわたしはビルの地下へ向かった。地下1階の飲食街でランチをするためだ。仕事ができずとも、おなかはすく。

選んだのは、1番高そうなパスタ屋さん。そこで1080円するカルボナーラを頼んだ。ある人が、パスタ屋の美味しさはカルボナーラで分かると言っている人がいた。パスタのちょうどいい歯ごたえ、カリカリで少し塩がきいたベーコン、まろやかなソース……やはり1,000円超のパスタはおいしい。

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クリームをあまり使用しない、本場イタリアのカルボナーラらしい。ただ食べてみるとクリーミーで、確かにカルボナーラの味だった。

お金なんて気にせず、平日からためらいもなく1,000円以上のランチを食べるわたし。「1,000円以上何て普通だよ?」なんて顔をしながら、あっという間にパスタを完食してしまった。

仕事が上手くいかない日でも、ランチはお金さえ払えば「優越感」を与えてくれる。1,000円超のランチは、いつだってご褒美だ。上手く取材ができず落ち込んでいたけど、お金で得た優越感で少しは自分を取り戻した。

パスタを食べ終わったわたしは、いつもはきっちり1時間とる休憩を早めに切り上げ、足早に会社へ向かった。1,000円超のランチを食べた分、思いっきり働かなくては。次こそはお金をかけなくても「優越感」が得られるように頑張りたい。

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