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偉い人が私の名前を知っていた

浜川と呼ばれたときはびっくりした。

今日はある先輩の送別会で、他部署からも多くの人が集まった。その中に「偉い人」である、他部署の部長がいた。その部長とは席は近いものの、部門が違うので全くかかわりがない。それでも、なぜか私の名前を知っていた。

東京本社で300名程度の規模なので、3年目以上の社員は覚えられるものなのかもしれない。それでも名前を覚えてもらえるのは有難い。「浜川」はありそうでない苗字なので、良く名前を間違えられる。「浜田」とか「浜北」など……。つい最近も、1年間一緒に仕事をしてきた人に久しぶりにメールをしたら、「浜本様」と送られてきた。仕方がない、わたしが「浜川」だと印象に残るようなキャラクターや仕事をできていないのだろうから。

そんな中で、多忙な偉い人がちゃんと「浜川」と正しく読んでくれた。座席は少し近いけど、仕事では全く関わらない。そんな殿上人が自分を知ってくれているなんて、すごく嬉しかった。そう、わたしは「浜田」でも「浜本」でもなく、「浜川」って言うんです!といいたくなる。名前を正しく呼ばれる、そんな当たり前の事実だけで、人はすごく幸せな気分になれる。

偉い人はもちろん、あまり接点のない会社の人や、会ったばかりの人からちゃんと「浜川」と名前を呼んでもらえるのは嬉しい。わたしは人の顔と名前を覚えるのがすごく苦手だ。それでもコミュニケーションが苦手なわたしが周りを喜ばせるには、ちゃんと名前で呼ぶ努力が大切かもしれない。

自分がいつか偉い人になる前から、ちゃんと「〇〇さん」と相手の名前を呼んで喜ばせられる人間でありたい。同時に、会ったばかりの人からも「浜川さん」だと認識されるような人生を送らないといけないな、と改めて思い知らされた。



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