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KOTA LAMA歴史地区の現代美術館へ

INDONESIA,Semarang

先だって5月18日(木)はインドネシアはキリスト昇天祭のため祝日だった

朝からオランダ・コロニアルの影響を今でも濃く残す、KOTA LAMA歴史地区へ

<SPIEGEL>の並びの、路地の最も奥まった場所にある現代美術館に行くためだ

KOTA LAMA歴史地区にはオランダ統治下の名残を残す古い建物が多い
メイン通り(2023)
KOTA LAMAの街並み
路地(2023)
老舗レストラン”SPIEGEL”の窓


現代美術館入り口
パッと見ではここが美術館とは思えず、迷うひとも多いみたい

この美術館にはこれまで正確に三回訪れているが、古い町並みの散歩の途中にふらりと立ち寄ることが多い

美術館のカフェスペースの手書き壁画
スマホを持っているのはメキシコの伝説的な女流画家フリーダ・カーロ

ここインドネシアの、おそらくは若手と思えるアーティストの作品が、とても小さく、コンパクトな館内に展示されていて、常設はなく、いつも月単位で展示作品が入れ替わるのだ

入場料はわずか、25,000rp(約220円)

要するに気軽に現代アートを楽しめる仕掛けになっているのだ


KOTA LAMA現代美術館(2023)

今回はすべて抽象的な作品で、コラージュや生地を転用し、光と影の対比で見せる空間アートが多かった

うーん・・・
うーん・・・
うーん・・・

アート全般はスキだが、今回の展示内容にはいまいち理解できないものが多く、いや、理解というより感応する精神のようなものがわたしに欠けているのかも知れないと思いつつ、館内を一周

1Fメインフロア
うーん・・・

そして改めて気づかされたのが、鑑賞者の大半が若いインドネシア人女性だということ

なんとなく、作品を眺めているイスラム教徒の女性を含めて撮影すると、写真に雰囲気がでてくるような気もする

彼女たちを見ていると、だいたいの場合は友人や恋人に作品とのツーショットを撮らせ、おそらくはそうして撮った写真はSNSで公開されるのだろう

かつて暮らしたベトナムでもそうだったが、ここインドネシアの若い女性たちも、とにかく自撮り命、なのだ

その、いわば自己愛というのは凄まじいもので、例えば職場のデスクトップの待ち受け画面が、ずばり自分の自撮り写真であることが普通なのだ

日本人女性・・・いや、日本人の感性ではちょっと考えられないような特質的な習慣を東南アジアの女性はもっているのだ

イスラム教徒の”ジルバブ”を被った女性


作品を鑑賞している姿を友人に撮らせている女性


恋人に撮ってもらっている女性


一時間程度で館内を後にし、メイン通りを歩いているとなにやら派手な衣装を着た女性が道路の真ん中をゆっくりこちらに向かって歩いてきて、彼女の周りにはカメラを持った撮影クルーと思しき男性スタッフが取り巻いている

何かの撮影をしているのだろうか

映画やドラマのような大掛かりな撮影だとは思えないが、もしかしたら音楽か何かのプロモーションビデオを撮影しているのかも知れない
ここKOTA LAMA歴史地区は古い町並みが現存しているので、よく撮影場所に選ばれ、こうした光景にはときどき遭遇することになる

彼女とすれ違いざまに、わたしの首からかけていた一眼レフカメラを彼女が認めると、インドネシア語で



<よかったら撮影してくれませんか?>


それはかなり自信に満ち溢れた表情で、おそらくは今日の撮影のためにダイエットや肌のお手入れ、メイクを自身が納得し、満足するまで追求したと思わせる口調でもあった

わたしも快く応じ、手早く数枚撮影


彼女の周りには10名近くの撮影スタッフが取り巻いていた
もしかして有名人なのか!?


一体、何の撮影をしていたのかは最後まで不明だったが


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