Marvel Cinematic Universeの魅力

■MCUの魅力まとめ
MarvelがDisneyに3700億円で買収されたのは2009年。すでにあった"Marvel Cinematic Universe"構想をDisneyのバックアップで加速させる抜群の経営判断。2008年の「IRONMAN」に始まり、2012年の「Avengers」で"Universe"を具現化。総興行収入215億ドル(約2.3兆円)、世界の歴代興収収入トップ10のうち5本がMCU作品と、映画史を塗り替えてきたシリーズ。過去11年間で22本目の完結編となる「Avengers Endgame」は、映画史上最大のヒットである「Avater」を越え(推定$27.9億/約3010億円)、シリーズとしても既に「Star Wars」や「Harry Potter」の倍以上を稼いでいる。

いまやStarWarsもMCUもX-MenもDisneyなんだよな。そもそもコミックなどを基にしたリメイク作品が映画マーケットを占拠している背景には、原作コミックや過去作によって培われてきた巨大なファンベースがあるのが共通項。

そのうえでMCUの凄さとして特筆すべきポイントは以下の4点。

・善悪二元論ではなく、世界観、ストーリー、キャラ(ヴィラン含め)に深みがある
・23作品が綿密に繋がりあい、観客の"知識欲"と"探求心"をくすぐる仕掛けがある
・3分に1度?笑いを盛り込むエンタメ性の高さで、大人も子供も楽しめる
・キャスティング力が抜群で、俳優自身にも協調性が重視される

SP-FFHのプロデューサー、エイミー・パスカルは「今では多くの観客がスーパーヒーロー映画を真剣に受け止めるようになり、役者たちも複雑な内面と葛藤を抱えた生身のキャラクターを演じることに大きなやり甲斐を覚えています」と語っていたが、すでにMCU自体が多くの人にとってのマルチバースになりつつあり、人の成長に感動し、善悪を考え、人生を学ぶ場になりつつあるのだと感じられる。

Phase4に向けて、すでに14本もの制作予定が発表されているわけだが、実はMCUはテレビシリーズにも存在している。これまでの所「Avengers」で死んだはずのフィル・コールソンが生きていたという設定の「エージェント・オブ・シールズ」やその後ペギー・カーターと若き日のハワード・スターク達を描く「エージェント・カーター」が存在していたが、2019年11月にはDisney+チャンネルでさらに4本ものMCU作品の放送が発表された。また「X-MEN」シリーズとの合流を待つ声も少なくない。

MCU shows for Disner+:
「Loki」
「Falcon and the Winter Solider」
「WandaVision」

ただ・・・MCUの23作品だけでもすべてを追いかけるのが大変。これ以上はファンでも追えないのでは?苦笑

今後のMCU:
「Black Widow」2020
「Eternals」2020
「Inhumans」2020?
「Doctor Strange 2」2021
「Shang Chi」2021?
「BlackPanther 2」2021?
「Gardians Of The Galaxy 3」2022?
「Ant-man 3」2022?
「Captain Marvel 2」2022?

この辺はホント?
「Silver Surfer」
「Nova」
「Power Pack」
「Spider-man Secret Wars」
「Dark Avengers」

いっぽう日本ではどうかというと、年間ランキングにMCUが食い込むのは2012年の「Avengers ("日本よ、これが映画だ"というコピーはインパクトがあったね)」以降でエンドゲームが初めてという状態。原因は幾つかありそうだが、日本の歴代興行収入ランキングはトップ10のうち6本が国内産(アニメ、TVドラマ発、アイドル主演モノなど)と独特。海外作品の4本は、タイタニック、アナ雪、ハリポタ2本、そしてアバターが10位。

・アニメ、アイドル、ドラマ発など国産が強い(米中より2割も作品数が多い)
・アメコミは知っててもダサいと思ってる
・英語の壁を越えられない(セリフ、背景など、暗黙知が薄い)

この辺が理由でしょうね。

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