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背徳のスマートホーム ~ スマートホームで出来ることほぼ全部


■背徳の調教

我が家では 2011年ごろから様々な方法でスマートホーム化を試してきましたが、本格的に音声コマンド化したのは2018年ごろ。WiFi電源プラグなどAlexa対応機器がぐんと増えてきたため、一気に"声"と"iPhone"からも操作できるようになりました。

当たり前ですが、“Alexaおはよう / ただいま”で照明機器、エアコン、テレビをつけるルーチンが基本。起き抜けで着替えながらとか、帰宅直後で手が塞がってたりで、もっとも多く”音声コマンド”を利用したくなるタイミングですよね。

また、個人的に重要なのがSpotifyを簡単に鳴らせること。ただウチの場合TV(SONY Bravia KJ-65X8500C 2016年モデル)が微妙に古くて、Google Homeには対応してるけどAlexaには非対応なモデル。なので”TVでSpotify”だけはGoogle Homeじゃないと出来ない(もちろんTVを買い換えれば済む話ですが、その手段はいったん置いといて)。

でも毎回AlexaとGoogle Home両方に話しかけるのは面倒だし、“Spotify Connect”はスマホアプリからの操作が必要。しょうがないのでEcho linkに追加投資してAVアンプに繋いで"TVからじゃなくアンプからSpotify再生"で我慢するか・・・と考えてた矢先に閃きました。

“ただいま”定型アクションの途中でAlexaに「ねぇGoogle、TVで Spotify」って言わせる方法を。

・・・なぜか背徳感w

我ながら、初めて実行したときは爆笑でした。

■我が家のスマートホーム化の歴史

さて、ここからは我が家のスマートホーム化の歴史をざっくりご紹介。

・2011年12月 学習リモコンSONY RM-PLZ530導入。AV機器、照明、エアコンなどを"ひとつのリモコンから"操作可能に。

初期3年半のあいだ使ってたのは学習機能つき”赤外線リモコン+α”なので、一般的にはスマートホームとは呼びません。ただ、声を出すまでもなくひとつのリモコンで”TV、AV機器、照明、エアコン、扇風機、掃除機”が操作できて、必要ならマクロ(連続コマンド)も組める。2018年になってやっとAlexaを中心とした"音声コマンド"の利便性が追いついてきましたが、学習リモコンは今もメインのコマンダーであり、今後も手放せそうにありません。

・2013年くらいから、上記の学習リモコンと、以下のバーライトや赤外線リモコンコンセントなどを組み合わせて使っていました。電源ON/OFFだけで使える家電に、オーム電機のリモコンコンセントを設置して、学習リモコンにコマンドを学習させて使うわけです。

ちなみにSonyはのちに下記の学習リモコンを出してますが、リモコンに3万円は出す必要を感じないので今のところ手を出してません。UIを自分用にカスタマイズできるので、”誰が使うにも解りやすくボタンが並んだリモコン”を作れるわけですが、RM-PLZ530の約10倍の値段ですからね~。

・2015年8月 Qrio Smart Lock導入 この時点ではスマホのアプリから鍵が開けられるだけ。それほど便利だと感じられず。早すぎた。

・2016年2月 eRemote導入
 スマホからの家電、照明コントロールが可能に。ネットワーク経由でも操作できるので、外出先から照明をON/OFFしたりもできるように。

・2016年5月 中古マンション購入とフルリノベーション
 照明機器のスイッチにPanasonic「とったらリモコン」導入。天井埋め込みの照明も全てリモコン操作可能に。ただWiFiリモコンと受光器の位置関係(角度)的に受光精度が不安定で苦労しました。

・2016年7月 学習リモコンSONY RM-PLZ530を追加購入
 リビングとダイニングに同じ設定にした学習リモコンを1台づつ置く。座る場所には常にリモコンがある状態に。費用対効果バツグン。

・2016年3月 PC用リモコンを導入したが、利用頻度低。PCの電源おとせたりします。

・2017年11月 Amazon Echo dotが発売されるも、手に入らず。余ったTポイントでGoogle Homeを購入。古いeRemoteがなかなかAlexa対応されず。

・2018年2月 ラトックのRS-WFIREX3を購入しGoogle Home連携
 TV、照明、エアコンなどを声で操作できるように。ただタイムラグあるし、いちいち"ねぇGoogle"がって言いたくない、設定もそこそこ面倒でUIも判り難い、と不満が残る。

・2018年4月 やっとAmazon Echo dot購入するも、Alexa対応機器が増えるまではGoogle homeがメインに(でも後日、結局Alexaに乗り換え)。

・2019年5月 Meross WIFIスマートプラグ導入
 間接照明(パーライト)、スタンドライト、デスクライト、ベッドランプに適用。このタイミングで家電コントロールをAlexaに統一。上述の通りTVがAlexa非対応なためSpotifyのみGoogle Home経由に。同時に買ったSwitchBotは単体ではAlexaから操作できず(要SwitchLink)。

・2019年6月 BOSE SoundTouch 10を寝室に導入
 Spotifyのプレイリストを本体ボタンにプリセット登録して聴けるのがメリットなんだけど、音質的には不満足。B&Oのような広がり感がなく小音量だとラジオ聴いてる感覚。

・2019年7月 RS-WFIREX4とMerossプラグ追加
 前モデルより赤外線信号が強く、家電側の受光器の位置による不安定さが減らせた。以前のモデル同様、外出先からも照明をON/OFFしたりできます。

・2019年8月 Echo Linkを追加
 しかしLinkをTVとHDMI連動しているアンプと繋ぐとTV操作で音楽が止まる。よってLinkと前から持ってたB&O A2(廃版のためリンクは他機種)を"気軽に音楽を流す"ための専用セットに。B&Oは小型スピーカーでも音の広がり感が素晴らしく、おそらく最新機種はEcho Link無しでもSpotify再生できそうなので、音に特別なこだわりが無い方にはこのスピーカーだけで十分なんじゃないかな。

・2020年2月 Sesami Mini(本体+Wi-Fiアクセスポイントセット)を導入 iPhoneでの施錠/開錠、オートロック、手ぶら開錠、Alexaによる施錠などが可能に。自宅のドアの前に立つと勝手に鍵が開くのは感動的。

■人柱の道しるべ(注意点・改善策)

早くから試行錯誤してきたが故に、幾つもの失敗や、余計な出費、後から出てきたベターな選択肢、などがありました。最後にその辺りを人柱からの結論・注意点・改善案としてご紹介。

・AV機器の複雑な操作は結局、学習リモコン(SONY RM-PLZ530など)が便利。
・よくやる操作に関しては、スマホでWiFiリモコンのスマホアプリでウィジェットに設定すると便利。以下スクショのようにTVの基本操作と照明など。

・音声コマンドが適しないユースケースもある
 TVの音が大きいとき、誰かが寝ているとき、など
・AV機器ごとの音量差もなかなかの曲者だったりする
 全機器がAlexa対応なら、ソースを変えて、音量nnで再生、が可能だろうけど。
・赤外線リモコンは受光機に対して90度の角度があると伝送確率が低くなる
・Panasonicの取ったらリモコン
 リモコンモードが2chしか設定できないため、3系統以上の照明を別chで操作する事が出来ない。当時は他の選択肢が無かったけど、いまはE26口金であれば以下のようにAlexa対応の電球はたくさん販売されてる。対応シーリングライトもあるしね。

・リノベなど電気工事士が作業できるならSonoff miniなどを埋め込む選択肢もあり。ただし電源スイッチまわりの電源ケーブルの仕様は必ずチェックが必要。

・下記BraviaなどAndroid OSで、alexa対応の機種ならシンプルにAlexaだけでSpotify操作もできるはずです。

・MerossではなくTP-Linkだとカメラや電球もひとつのアプリで設定可能。ただ設定は一度のことなのでたいした不満ではないけど。

・LinkJapanの製品はアップデート遅くて痛い目にあったのでオススメしません。
・QrioとSesameでは後者がより便利。
 オートロックはもちろん、手ぶら開錠は感動的。
・Spotifyの特定プレイリスト指定での再生は未だ出来ない。


ウチは気密性の高いマンション暮らしで屋内の温度差などのコントロールはあまり必要性を感じないのですが、やろうと思えばそれも可能ですし、さらに必要があれば、”最寄り駅に着いたらエアコンをON”など、IFTTTによるAlexaコントロールや、AWS IoTボタンやSORACOM LTE-M Buttonなどで、外出先から物理ボタンを押すだけで家の鍵や家電の操作などを可能にするなどのカスタマイズも可能です。

■おまけ:実際によく使ってるAlexa 定型コマンド

結果的に我が家で使用頻度が高い定型コマンドは以下のとおり。

・おはよう、ただいま
 TV、照明、エアコンをONして、"おはようございます"+天気予報
・おやすみ、いってきます
 TV、照明、エアコンをOFFして、"おやすみなさい"+寝室のSpotify再生
・AV機器の単体操作
 TVつけて、Spotifyかけて、YouTube再生して、静かにして
・照明の操作
 明るくして、暗くして、シアターモード
・戸締りして


狭いマンション暮らしでは、”数歩歩けば済むのにわざわざそんな面倒なことする必要ない”って思われるかたも多いでしょうけど、ひとこと発するだけで照明やTVなどが全部ONできるのはやはり便利です。単純作業を効率化することこそ、限られた時間を有効活用する第一歩ですから、多少の先行投資はしてみてもいいんじゃないかな。

個々の機器の設定などは端折ってしまいましたが、ご要望があれば書いてみようかとも思います。

では、今日はこのへんで。

もし奇特にもサポート頂ける方がいらっしゃるようであれば、もっと役に立つ記事を書いてみようと思っています。