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感性を生かす

吉原幸子さんの詩『紙』とエッセイ『永遠の百合』を読んだ。以下、私なりの解釈をまとめる。

彼女は、人間という儚く滅びやすい存在が、己の死後まで作品を残すという「不遜」をいぶかる。自然の模倣としての芸術は、「滅ぶ」がゆえの美しさにおいて、自然を越えることはない。しかし、それを知りつつ「滅ぶことのない」ものを造ることこそ「芸術」という営みなのであり、「自然を超える=永遠を目指す」ときのみ、自然を真似るという不遜な行為は許される。

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