絵とは、人間とは、神とは

暫く書いていなかった分の近況をまとめて書きます。

石川県立図書館

先月、新・石川県立図書館がオープンしました。
私はオープン前に事前登録会へ行き、すっかり魅了されてしまいました。青を基調とした天井や床に、金色っぽいアクセントが入っている配色、全体的に暖色系の照明が使われていること、圧倒的な広さと蔵書数、芝生や花々のある庭、様々なデザインの椅子、ユニークな本の陳列の仕方。ぼっち席もあれば家族連れ向けのスペースもあり、あらゆる人のニーズを汲んだ図書館でした。いわば"本の美術館"という表現がしっくりくるようなお洒落で美しい図書館です。

オープンしてからも、しばしば足を運んでいます。休みの日に入り浸ってみたり、仕事終わりに立ち寄ってみたり。既に私の生活の一部に組み込まれています。

この頃の関心事

私はコロコロ関心が移っては衝動的にのめり込む性分ですが、この頃の関心は「絵画とは何か」「なぜ描くのか」というテーマや、発達障害について探究している過程で「発達障害はネアンデルタール人などの古代人類に由来する特性である」という仮説と出会ったため、人類史や分子生物学・遺伝学・人類学への関心が芽生えました。

また『カラマーゾフの兄弟』を再読したい、読解を深めたいという動機からカントの『純粋理性批判』を読み始めました(『カラマーゾフの兄弟』を書く際にドストエフスキーが強く意識したのが『純粋理性批判』であるらしいため)。

カントは神の存在を証明することの不可能性を論理的に証明したと言われていますが、『カラマーゾフの兄弟』の中のイヴァンの「大審問官」への理解を深めるには、やはり神に関する問いを追究せねばならず、その鍵のひとつが『純粋理性批判』にある気がするのです。そのことを考えていたらいてもたってもいられず、夜中に家を飛び出して書店で買ってきて読み始めました。

しかし、悪文と名高いカント、やはり非常に読みづらい。大人しく中島義道先生の本から入ろう、と『カントの読み方』を購入しました。ついでに同氏著の本を6、7冊購入。『働くことがイヤな人のための本』『生きるのも死ぬのもイヤなきみへ』など、あまりにも私の需要に合いすぎているタイトルに、まんまと釣られてしまいました。

…と、現在重いテーマを幾つも抱えている状態です。読みたい本が山積みで、時間がいくらあっても足りないという気持ちです。今月は休みが週に1度しかない週が続くので、足踏み状態ですが、楽しく読んでいきたいです。

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