見出し画像

人間には間違ったことを言う権利がある。あと、たとえ相手を傷つけることがわかっていても、自分の言わなければいけないことを言う権利だってある


会社の近くの駐車場をいくつか借りあげてもらってましたが、今のところが一番気に入っていました。
近隣の駐車場ふたつがだだ広く繋がっていて、道路じゃないところをふらふら通って会社まで行けるのです。

道路は交通量多くて歩道がないので、駐車場通り抜けは天国天国。

ところがそのうちのひとつの駐車場とマンションのオーナーが変わるのだそう。
それで将来的には通り抜けができなくなるのだということをあとで知りました。
まだ告知がなかった時から、工事ははじまっていて、掘り返していて車は通れなかった。
「ここは通れません」って言われたけれど、せまくて後戻りができない。
言った工事の人が誘導してくれるわけもなく「Uターンもできない、コーンをはずしていいですか!」ってむっときて言いました。
もうちょっと手前で「通り抜けできません」って書いててくれればこんな苦労しなかったのに。

それで若い兄ちゃんに「もう通り抜けできないのか?」って詰め寄って、オーナーチェンジのことを知ったわけです。

週明けに工事の紙が事務所に届きました。

「え~!この前から通れなくて文句言っちゃいましたよ!」って言ったら。
「そもそも公道ではないのだから、それを文句を言ってはいけない」と同僚にたしなめられた。
でもね。
駐車場のあいだにゴミの収集場もあるわけだし、あれはちゃんと道路として使ってあるよね。
「でも、そういうのって文句は言えないのよ」って。

そうかなあ。

もやもや。

それでいろいろ考えたけれど。

間違いだから言ってはいけないってのは間違いだと思うんです。
人間は間違ったことを言う権利がある。
「間違っているかもしれないから言ってはいけない」なんて思ってはいけないんだよね。

そして今日は足の悪い隣のおばちゃんを家まで送っていたら、一方通行逆行車が突っ込んできました。
「入れないよ!」と叫んでも絶対聞かない。同乗の家族は「はじめてのところでわからないよ」と言う。(ココを10メートルほど逆行すると駐車場まで近道なのです) 
案内していた料理屋さんの従業員にも「あなたが見ていながら、なんでこんな案内をする!社長に言うよ」と脅した。
でもよく考えたら、悪いのは若いバイトに案内の仕方を教えていなかった人だよね。

上品なマダムだったけれど、曲がった時点で私の声が聞こえていたのに、無視して突っ込んできたんだと思います。
「進入禁止よ」って言ってるんだから、止まって、行き方を聞けばいいと思う。
こっちは、足が悪いおばちゃんをそういうのから守るために送っているのに。

マダムの母も娘もいた。
これから、料理屋さん予約してランチなんだろうな。
その時点で、わけわからない人に怒られてすまなかったなとちらりと思いました。

でも、人間は、自分が言わなければいけないことを「人を傷つけるかも」とか「いやな気分にさせるかも」と思っても言う権利があると思うんです。
まちがっても傷つけてもいい。

わたしの中には「言葉にするべき感情」がたくさんあって、それは「言語化されて外に出ること」を待っている。

正しいか正しくないかではなく、自分の考えていることを正確に表現することの方がわたしのやりかたで、それによって「嫌な気持ちにさせられた」と思う人もいるかもしれないし、そういうシチュエーションに対しては純粋にすまないとは思う。

でも、人は間違っていることを言ってもいいし、ある程度人を傷つけることも言っていいと思う。
それはすごく大事なことだと思うし、ことあるごとに自分に言い聞かせていたいと最近は思っています。

なんだか、もやもやしたおかげで、大事なことに気づいたような気がしています。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?