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自分に自信がない時の対処方法

「この歳まで何やってたんだろうって、キャリアに自信がないんです」
「まだまだ足りないところばかりで、自信がないんです」
「私なんてまだまだ未熟なので」
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セッションをしていてクライアントさんから良く出てくる言葉。

いやいや、あなた客観的にみたら、すごい人だから!!!

という人も沢山いる。でも、繰り広げられる会話は概ねこんな感じ。

A:いやいや、あなた〇〇も出来るし、△△もうまい。◇◇だって出来たじゃない!
B:いえいえ、あれは偶然で、私の実力じゃなくて、たまたま周囲の方がすごい人ばかりで、しかも状況が云々・・・
A:そんなことないよー!だってさ、あなた▽▽の時だって・・・云々

これを受けて、

どうして日本人ってこう自己肯定感が低いんだろう!!!

と、カンタンに片づけることも出来る。
が、本人は真剣に悩んでいるのだからそんなにことはカンタンではない。


私も、昔そういう時期があった。
知識や経験数がモノを言うような部署に異動して、ちゃんとしたポジションを任されるようになった。でも、周囲の方々とは圧倒的に知識も経験年数も違う。自信もない。それで、何かあるごとに、「いえ、私なんてまだまだひよっこで」と言い続けていた。

未熟なところは沢山あるし、ベテランさん達の中で、明らかに場違い。自分の程度を分かっていることも伝えたいし、謙虚さも必要、と思ったから。

そんな私に、上司が言った。

『「私なんてまだまだひよっこで」って色んな所で良く言うよね。それを言うことで誰が得するの?それを言ったとして、僕が依頼する業務は変わらないよ。』

結構、衝撃だった。

自信がないことをPRしても、メリットは何もない。上司が今期のゴール設定を下げてくれる訳でもない。チームメンバーが仕事をカバーしてくれることもない。逆に励まさなきゃと思ってもらったり(メンドクサイ人だ)、「この人と仕事して大丈夫?」って不安にさせるだけ。

「私自信ないので」と明言する人と一緒に仕事したいだろうか。

あるのは私が何か失敗でもしたときに「ほらね、私、ひよっこですよって言いましたよね?」の逃げ道を作るだけ

つまり、自分が何かをしでかした時のために、自分を守っているだけ

それに気がついてから、ピタッと言うのをやめた。
自己防衛に走るなら、その分、一生懸命真剣にやっている姿を見せよう
そう思った。


英語で、Fake it til you make it(なりたい姿になるまでは、なったフリをし続けろ)という有名かつ大好きなフレーズがある。

自分にかける言葉が気弱だと、それが自己暗示をかけることになり、真の自分の姿になってしまう。

だから、「大丈夫、できる。〇〇の時だって大丈夫だった」と言い聞かせることも意外と大切。ポジティブシャワーを浴びせて自己暗示にかける。

就活の面接ではないが、最初からダメと思っている人の姿はそれだけでポジティブな空気を消しさってしまう。

なので、言い聞かせることが大切。


でも、分かっていても、たまには、やっぱり弱音を言いたくなる。
心から自信が持てないことは特に。
「自信ないです・・・」って。→ 私もついこの間吐いてみたwww

そんな時には、この3つの方法を試してみてもらいたい。

① 第三者の視点で、本当に自信が持てない状況なのかを確認しよう。

100%自信がある状況というのは、逆にこれ以上の成長はない状況と思う。人間、腹八分目の方が次に向かって頑張れる。
そう考えたときに、もし自分が自分の友人たら、今もっているスキル、状況に何%自信を持って良いよと答えるだろうか。

たとえ、それが超低かったら、弱音を吐く前にさっさと自信をつける行動を起こす。それがほぼほぼだったら、「〇%の自信はある」と単なる事実をつぶやいてみよう。持っている%分の自信だけ、自信をもっていよう。

②周囲に「今、自分が出来ていること」を教えてもらおう。

人は出来ていない部分ばかりを見る習性がある。
だからこそ、自信がないと感じる時は、あえてウルトラ褒めるのが上手な人のところにいって、出来ている部分は何かを聞いてみよう。
自信のない時は、視野が狭くなって、何もかもお先真っ暗になりがち。
出来ている事実を積み重ねよう。

③「自信を持つこと」を放棄してみよう。

自信を持っている自分ってどんな自分なんだろう。まずはそれを描いてみよう。何があると自信が持てるのか。どんな経験をすれば自信がつくのか。その経験を積むまでどれくらいの時間を要するのか。

それをやった上で、「今の自分に自信を持ちたいと思う気持ちを諦めてみる」のも一つの方法。今の自分はまだ理想の自分ではないので「成長途中の今、自信が持てないのは当たり前」とありのままの自分を受け入れる。

自信を持ちたいと思うから、自信がないことが辛くなる。
その辛さを緩和したいために「自信がないーーー!」と言いたくなる。
逆説的ではあるが、「自信が持てない自分も自分」とありのままの自分を認めて受け入れることも大切かなと思う。


つらつらと書いてみたが、自信を持ちたいというのは、より良い自分になりたいということ。それだけ、自分の可能性を信じているということでもあると思う。

自分とのうまい付き合い方を見つけてもらえたらな、と思う。
そして、大抵、「自信がない」と嘆いている人は一生懸命で、色んなことをやっていて、ステキな人だ。
そんな人を、私は応援している。


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