プレゼンテーション1

教えられる側にもコツがある

昨今のコロナの影響で、急遽講座がオンライン開催になったりしています。
関わっている仕事でも、講座がZOOM開催になりサポートで入ることも増えました。ZOOMってグループに分けられたりしてすごいなぁと思いつつ、私は大のIT嫌いゆえ、覚えるためのモチベーションが上がらずの状況。

ところが、この波は年齢問わず押し寄せるので、私より人生年齢が年上の方にも突然押し寄せる。
還暦を超えた(失礼!)彼女(Aさん)は「今年中にZOOMを覚えることを目標にする~」なんて思っていたところ、彼女が主催する講座を急遽オンライン開催することに。

ブレイクアウトセッションや、画面共有、進行の間のチャットの進め方等、開催まであと数日で覚えなければ!

ZOOMの練習は実際に複数の人が参加して操作をしてみた方が良いので、私を含め、数名で練習をお手伝いすることに。そして、あたふた必死に練習するAさんを横目で見ながら、私は「Aさんが出来るなら、私も出来るだろう。Aさんの講座が上手くいったら、私もやろうかなー」程度にゆるりと思ってました。

でも、Aさん、すごいんですよね。
講座を延期やキャンセルにすることも、「私には無理!」ということも、年齢のせいにすることも、他の人に変わってもらうことも出来るはず。
なのに、この講座は参加者に届ける意義があると信じて、絶対あきらめないし、何かのせいにもしない。
画面がどこかに消えようと、想定外のことが起きようと、「わーーー!なんでなんでなんで!」と賑やかに連発しながらも(笑)、あきらめない。

それを見ていたら、いくらでも練習に付き合う気持ちになれたし、心の奥底で「自分よりITに弱い人が出来たら私も出来るはずだから」と、まずは比較対象と安心材料を設けようとしていた自分が恥ずかしくなった。

ーーーーーーー

以前勤めていた会社で、やはりITが苦手な年上の方がいた(仮にBさんとする)。Bさんは教えるたびに、年齢をネタに自虐的に自分を言ったり、逆に教える側をべらぼうに褒め称えることをよく言っていた。努力家だったけれど、今回のAさんに比べると応援したい度合いが違う。

なぜなんだろう・・・

ずっと心に引っかかっていて、ふと気が付いた。

Aさんは
「できるようになりたいから教えて」
「私にも出来るはず!あー、でもここが分からない!」
「これが出来るようになって、こんなことしたいの」
「あー、出来た!分かった!ありがとう!」

Bさんは
「私、できない。だから申し訳ないけど教えて」
「迷惑かけて申し訳ないけれど・・・これをやらなきゃいけなくて」
「私のために時間とらせちゃって、ごめんね」
「こういうのって、ほんっとに習ったことなくて、苦手で・・・」

小さな違いだけれど、Aさんはなりたい姿が明確で、自分の可能性を信じ、自分が前を向いて進むために協力を仰いでいる。
Bさんは自分はもう出来ない人間という前提に立って、マイナスな自分を引き上げるために、協力仰いでいる。

その違いかなぁと。

もちろん、キャラの違いはあるかもしれない。

でも、頑張って前を向いている人は自然と応援したくなるのかも。

ーーーーーーー

日本は謙虚さが美徳とされているので、Bさんタイプは多いと思う。
ちょっと例えはズレるが、車椅子の方がお蕎麦屋に入るのに、場所を空けた人に対して「申し訳ありません」や「すみません」等を連発するシーンに、私はすごくモヤモヤした。特に、ご本人ではなく、お店の人が言って回るときな尚更。別に、何も悪いことしていないのに。ここのお蕎麦、食べたいだけじゃん。なぜ、それを謝らなくてはいけないの?と。
それを「ありがとう!」と言ってくれたら、どれだけ気持ちが良いことかと思っていた。

頑張って前を向いている人は自然と応援したくなるのかも。

なんてことを考えていたら、私にも突然オンライン講座にガッツリ入り込むことが確定。Aさんを待っている場合ではなくなった(汗)。
Aさんを前に、出来ないなんて言える状況ではない。

さぁ、私もがんばるぞー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?