タイトルバック1229

Googleの「データ提供取りやめ」がもたらすもの

◇ 広告業界に何が起こるのか?
  1月16日の日本経済新聞一面トップに、「ネット利用者の閲覧データ グーグル、提供取りやめ」という記事が出た。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54437490V10C20A1MM8000/
 この記事の内容は、かなり難しいものだった。ウエブ業界に関係がない人で正確に理解した人は少なかったと思う。

 第一に、Googleがこれまで何をやっていたのかが、理解しにくい。記事によると、「閲覧履歴のデータが、外部のネット広告企業などに無料で渡る仕組みになっている」とある。
 外部の広告企業とは、どのような範囲なのか?なぜこのような情報を提供していたのか?どのように提供していたのか?
 記事によると、閲覧履歴のデータとは「クッキー」呼ばれるものだというのだが、「クッキー」とは何なのか?
 「個人情報保護を優先」というのだが、すると、これまでは、何らかの営利のために個人情報が使われていたということになるのか?

 最も知りたいのは、「提供取りやめによって何が変わるのか?」ということだ。記事によると、「(広告)業界への打撃は必至」とあるが、なぜそうなるのか?

 また、Google自身は、これによっていかなる影響を受けるのか?
記事は、「大手IT企業のデータ寡占が進む可能性もある」としているが、なぜなのか?
 もしそうなら(つまり、提供取りやめはGoogleの利益になるのなら)、なぜこれまでGoogleは情報を外部に提供していたのか?

(注)なお、この記事には、20日に、つぎのような訂正が電子版に出た。
 見出しは「ネット履歴の仕組み、グーグルが機能を制限」に訂正しました。記事で「個人ユーザーのネット閲覧履歴データの外部提供を2022年までに取りやめる」とあったのは「外部の企業が個人ユーザーのネット閲覧履歴などを把握する仕組みを2022年までに制限する」の誤りでした。

◇ 「クッキー」とは
 この問題の中心は、「クッキー」という概念にある。
 クッキーは最近様々なところで話題にになる。リクルートナビの事件でも、クッキーが使われていたのが問題だったという。
 こうしたニュースを見ていると、「クッキーとは人々のインターネット行動を探る仕掛けであり、われわれは知らないうちに行動を把握され、それを利用されていた」ということになる。
 そうであれば、こうしたものをやめるのは当然と言うことになる。
 しかしそういうことなのだろうか?

 クッキーを理解するには、いつものインターネット閲覧を思い出すのがよい。
 会員登録していなければ開けないサイトがある。そうしたところでは、IDとパスワードを要求される。
 しかし何度もそこにアクセスしていると、いちいちパスワードを記入しなくても開くことができる。これは、そのサイトが私が会員であることを認識しているからだ。
 このための手段がクッキーなのである。

 私がそのサイトにアクセスすると、クッキーと呼ばれる印が送られてくる。
 そこには、私が会員であるということが書かれてある。
 つぎにアクセスすると、その印がサイトに送られる。それによって、サイトは会員のブラウザからのアクセスだと認識できるから、いちいちパスワードを入力しなくても見られるのだ。
 

◇クッキーを見るには
 自分のブラウザにどのようなクッキーが書き込まれているか見ることができる。Chromeの場合には、つぎのとおり。  

 右上にある「Google Chromeの設定」をクリックし、「設定」を選択。
 「詳細設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「サイトの設定」>「Cookieとサイトデータ」>「すべてのCookieとサイトデータを表示」

 クッキーのデータは、消すこともできる。

 ところで、問題の本質は、「サードパーティ・クッキー」というものにある。これについて、

https://note.com/yukionoguchi/n/n492315ed8aef

で述べる。


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一人の伝道師(エバンジェリスト)として、noteを使って何ができるかに挑戦します。