思いがけぬ商品情報が得られる時もある
グーグルレンズを使い始めて、花のつぎに誰もが試したくなるのは、腕時計とワインでしょう。
確かに、これらについては、かなりのことを教えてくれます。
実際、腕時計の写真を撮ったところ、中古価格がどのくらいなのかを、すぐに知ることができました。
ワインやシャンペンについても、かなり詳しい情報が得られるし、値段も分かります。
レストランのワインリストにある値段と比べてみると、面白いでしょう。
ワインの「にわか専門家」になることができるかもしれません。
一般に、文字情報がある場合には、かなり正確に商品の情報を得ることができます。
もちろん、これまででも、その文字を入力すれば情報を得ることはできたのですが、わざわざ調べようという気にはなりませんでした。
カメラを向けさえすればすぐに情報が分かるので、調べるようという気になれるのです。
上の写真は、いつも机の上に置いてあるガラスの文鎮の裏側なのですが、店名が書いてあります。これまでは気にもとめていなかったのですが、グーグルレンズで調べてみたところ、John Derianというニューヨークのインテリア用品店であることが分かりました。昔そこで買ってきたものだったのかもしれないのですが、忘れていました。
上の写真は、Wi-Fiのルーター。だいぶ旧式になってしまっていますが、グーグルレンズで調べてみて、「無償で新型に交換できるかもしれない」という情報を得ることができました。
これは、思ってもいなかった情報でした(ただし、時間がなくて、まだ交換に行っていませんが)。
文字がなくても正確に商品名を当ててくれることがあります。これはティーポット。文字情報は何もないのですが、Tea for oneと正確に商品名を当てました。
また、乗用車について、エンブレムの画像などがなくても、かなり正確に車種を当てます(駐車している車について調べたのではなく、ウエブにある写真について調べました)。
ところで、ある人が、「この機能を使えば、お見合いの時に、相手の服装や靴などを撮影して値段を調べ、どの程度の所得の人か、知ることができますね」と言っていました。つまり、「プロファイリング」ができるというわけです。
こうしたことをするのは、もちろんプライバイシー侵害の問題がありますし、写真を撮れるかどうかという問題もありますが、技術的に言っても、現在では無理ではないかと思われます。
衣服や靴などについて、グーグルレンズで写真を撮ると、似た商品を表示して、価格などを教えてはくれます。
しかし、多くの場合、その情報は、類似の商品に関する情報であり、撮影した商品そのものについての情報ではありません。
したがって、相手の所得を推測しようとしても、誤ったプロファイリングになる危険が十分あります。
それよりも、暇なときに、自分の身の回りにあるさまざまな商品にカメラを向けて、いままで知らなかった情報を集めてみましょう。人生が楽しくなります。
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