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古民家ゲストハウスのはじめかた 4.自分を守る空間をつくる

大きなゲストハウスでも、小さなゲストハウスでも、宿オーナーのよく聞く悩みがプライバシーがないということです。

眠れない、突然夜中に呼び出される、物音に気を使うなどなど。

そりゃそうですよね。
ある意味、自分の生活空間と生活リズムを売っている仕事でもあるので。

見えないストレスが溜まっていく

ゲストハウスや宿を始める人の中には、人とかかわるのが好きだからという人もいます。ただ、いくら人が好きでも、毎日毎日はじめましての人が来て、お話をしているとどうしても見えないストレスや疲れが溜まってきます。

さらに、同一建物内でゲストさんと寝食を共にする場合は、物音が気になり、トイレに行くことでさえ、気を使うようになります。キッチンなどの水回りが共有になった場合、その使用も気を使ってしまうということも…。

同じ人間なので、どうしてもつらい日やあまり会話したくない日などもあります。

ただ、それはこちらオーナー側の都合であり、ゲストさんには関係ありません。旅行など非日常の空間を全力で楽しんでいるゲストさんに対して、私たちオーナーはそれを全力でお出迎えしつつ、楽しんでもらいたい。そんな中で自分たちは無理をしないということを心がける必要があります。


自分だけの空間を作る

仕事の空間から、帰ると心が安らぐという場所を作っておくことが大切かと考えています。

私が一番いいと考えるのは、宿の近くに別棟で安らぐプライベート空間を確保しておくことだと思います。完全に仕事空間とプライベート空間を分けるということです。

草地家の場合は、古民家の隣に、別建物があり、私たちのプライベートはそちら側にあります。そのため、宿でゲストさんの案内をしてから、となりの建物に行くと、家に帰ったという安心感があります。

この建物が複数あるのは、田舎あるあるです。

友人の話では、宿の向かいの家が空き家で、偶然そこも借りることができたとか。そういう話も聞いたことはあります。

1つの建物内をゲストさんと共有する場合でも、その中に自分の心が休まるオーナー用のプライベート部屋を作っておくことでなんとか自分を保って行くことができるかなと。


自分たちの逃げ場をしっかりとつくることが大切であり、それは、無理なく事業を持続していくためにとても重要なことです。

ただ、経験を経て、図太くなっていくそうな(笑)。

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