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貧乏サラリーマンが見た世界405

10月は企業年金と厚生年金が支給される。企業年金からは7.6575%(基準所得税+復興特別所得税)が源泉徴収される。退職金を年金にしたからだ。2060万円までは無税の退職金を年金にすると税金を取られるのだから損することになるが、大金を持つと無駄に使ってしまうだろうと思い、企業年金を選択したのだ。また一部は終身年金となるので長生きすると退職金以上の年金となる。このあたりは大企業の昭和入社終身雇用組の特典である。因みに厚生年金からも5.105%が所得税として源泉徴収される。毎月給料から棒引きの社員持株会で得た持株の配当についても20.315%の金融所得税が源泉徴収されている。健康保険料負担も生涯3割負担になるようだ。財政再建派の石破自民党総裁が首相となり、政権が続くと金融所得への課税を強化し、消費税率も引き上げるとのことで働くか投資するかの選択はあろうが、何もしないとどんどん収入が減っていくことになる。増税は富の再分配だという向きもあるが、日本の場合、政官財の闇に消えるだけだ。現在66歳、老骨に鞭打って働いて収入を増やしても増税もついて来るので今後の老後生活が苦しくなることはあれど楽になることはない。それでも働き生きていくしかないのだ。明日30日月曜日から円高と株安が日本を襲うことは確実だ。所謂石破ショックであるが、円預金以外の金融資産のない爺婆には関係ない話だ。おそらく石破さんは日銀による金利引き上げ継続を後押しし再び経済をデフレに誘導するつもりだろう。その結果、石破さんを支援する地方の高齢自民党員の預金は総じてインフレから守られることになる。預金からNISAで投資した皆さんは覚悟しなければならないだろう。自分も保有株は価値を勝手に減じておき、暴落時の精神的なショックに備えたい。健康寿命を労働に捧げ、わずかの余暇をご褒美としなければならない貧乏人の老後とは一体何なのだろうか。朝、バルコニーで挽き立てのコービーの香りを楽しむくらいが分相応として満足しろということなのだろう。働けなくなれば金融資産額に応じた老人ホームが待っているわけだが、車椅子に座り、1日中ボケーっとして死ぬまで過ごすなんてゾッとしてしまうが、大方それがボケ老人の最後の時間ということだ。そんな時間をどう過ごすのか、無意識にでも毎日般若心経を唱えて過ごせるよう謡う坊さん薬師寺さんに付いて謡うこの頃である。


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