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星の数は多すぎて鬱陶しい
これでも真っ直ぐ歩いてきたつもり
ネジが回るように乱暴だった
もう目一杯に雲が過ぎる空と
この気持ちだけを頼って握るよ
さっき着いたばかりの裏側は
まるで春が終わりかけていて
恋と恋とが愛想を振り撒いて
友人と他愛ある小言を投げていた

ほんの幸せが
滲むなり微笑むと
感情に参って呼吸を始めた
ありふれて 星の一部の生物は
藍色の中を黄色く飾られる

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