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両手で掬い取るように

つい先日ご入会頂いた男性はまだ20代のお若い経営コンサルタントさん。

海外に国内にあちこちと

とってもお忙しそうで・・・

最初のご面談も「1時間でここを出なければならないので」


私はプロフィール作成には、かなり気持ちを集中させて時間を掛けます。


それは最初に目に留まるように、

読んだ人の心が揺り動くように、

そんなプロフィールを目指してご本人の聞き取りをするのです。

「私なんて何にもないですよ~」

そんな言葉を皆さん仰ることが多いのですが

誰にでも感じる何かが必ずありました。


しかしこの日は、

今後の活動内容の説明から何からを含め・・

それが終わりさてと、

さささっと幼少時代、学生時代、お仕事、私生活、

いくつかご本人の大切なポイントを伺い

時間切れでではまた・・・


私はその後次のカウンセリングまで少し時間があったので

さささっと書き始めました。

その方のお話で

「大学時代に高校時代の部活のコーチを引き受けてました」

とあるスポーツですが顧問の先生の方針が初心者でもインターハイ出場レベルの選手も同じように練習を共にしていたのでコーチを引き受けていたというエピソードが

とてもお人柄が垣間見れて私はとても素敵だなと思いました。

そしてそのエピソードから

『中高の学生時代は〇〇や〇〇、大学時代は高校時代に所属していた〇〇部のコーチをしていました。
初心者からやインターハイ出場までのレベルの違う後輩たちでしたが恩師の誰でも同じ門戸を開くという方針も自分の生き方にとても合っていたのかも知れません。
一人一人のレベルに合わせて丁寧に向き合うという考え方を共有していたのは結局は今のコンサルタントの仕事に繋がっていると思う時はあります。』

そんなストーリーを作って自己紹介の中に入れてみました。

LINEで「少し書き始めました」と上記の内容を含めて

お仕事から性格までのほんの一部ですが

その男性にお送りしたら

「文章凄いですね。読んでいてびっくりしました。」


私は文章を褒めて頂くことは

本当に有難く、

とても嬉しいのですが

それ以上に

自分の自己紹介を読んで、

嘘や偽りのない、

自分のことを驚いてくれるその瞬間が

堪らなく大好きなのです。


その後すぐに

ご自身の取材記事やインスタまでたくさん、

色々な自分のネタ出しに積極的にご協力下さいました。


毎日一生懸命であろうが、何気なくであろうが

生きていると自分を見失うことが多いと思います。

当たり前が日々更新されて・・・

でも自分では気づかない自分自身が、

どんな思いを大切にして生きているのかは

お話を伺うと心のどこかにいつも眠っています。

そんな瑞々しい、心象風景を

その人の個性と魅力に変えて

書き出して行きます。


”自分の人生は自分が主役”という言葉をどこかで見たことがあります。

【私はこんな人です】

そんな想いを1枚のプロフィールで伝えるには、

読み手の心に触れるには、

自分の「このくらいでいいかな」くらいでは殆ど伝わらないのです。

自分の想像以上300%で伝えて、やっと100%まで行くか行かないか・・・

伝わるくらいです。

そしてそこに緩やかに感情が流れるストーリーがあることが

とても重要になります。


プロフィールを作って自分に関心を持ってもらうために

私が出来ることは、

圧倒的な好意的関心を持って

その人の人生や想像する未来を

聴き、

描いていき、

その描かれている自分に驚き、

驚いた時に動いた感情を勢いに変えて

自分をもっと好きになってもらうこと

私は常に

”その人のこころの泉に広がる綺麗な水を両手で掬い取る職人”

でありたいと思います。













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