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86. 初心者の方を心から尊敬しています

皆さんこんにちは。三浦優希です。

今回は、前からずっと伝えたかった、「初心者」の方に対する僕の気持ちをお話させていただきたいと思います。それではよろしくお願いいたします。

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僕は、アイスホッケーを高校や大学から始めた方や、大人になって新たな趣味としてスティックを握るようになった方々を心から尊敬しています。

これはプレイヤーの方だけではなく、ファンの方にも言えることですが、まず第一に「アイスホッケー」という日常生活ではなかなか関わることがないスポーツに興味を持ってくれたこと自体が本当に嬉しいです。僕にとっては物心つく前からとても身近なものとなっていたアイスホッケーですが、これはかなり特別なケースで、普通に生活していたらスケートリンクに行くことすらかなり稀というのが一般的な認識ではないでしょうか。

そんな中で、みなさんはリンクのドアをその手で開いてくれました。個人的に、「スケートリンクのドアを開けて中に入る」という行動自体、慣れない人からしたらかなり勇気のいる作業なのではないか、と感じています。一般開放されているような雰囲気もあまりないし、屋内ということで中の構造がどのようになっているかもよく分からず、気軽に足を踏み入れづらい場所というイメージを持つ人が少なからずいるかと思います。それでも皆さんは、このスポーツに興味を持ってくれました。もちろん、リンクに来た理由がアイスホッケーのためではなくフィギュアスケートやカーリング、スレッジホッケーなどを見るためという方もたくさんいるかと思いますが、同じ氷上でスポーツを行うものとして、競技が違えどリンクに集まる仲間が増えることほど嬉しいことはありません。

現役選手側/経験者側としても、周りの人に対して、「スケートリンクは気軽に立ち寄れる場所なんだよ」ということを伝えていく必要があります。あまり知られていないことかもしれませんが、僕の知る限りではリンク内への立ち入りはほぼ自由なところが多いです。「リンクが家の近くにたまたまある」という方は、お仕事帰りや学校帰りなどにちらっと中を覗いてみるのも新たな楽しみが見つかるきっかけになるかもしれません。リンクならではの涼しさや、アイスホッケーの大きな特徴である「シュートがフェンスに当たる音」、「スティック同士が当たる音」、「氷が削れる音」などなど、普段とはまた違った刺激を得ることが出来るかもしれません。

少し脱線してしまいましたが、ここで話を戻します。

いわゆる、日常ではあまり触れ合うことのないアイスホッケーというスポーツを、みなさんは好きになってくれました。そして、「見る」だけではなく、実際にスケートやスティック、その他の防具などを用意し、アイスホッケーを「する」というアクションを起こしてくれました。現役選手として、これほど嬉しいことはありません。僕にとって、みなさんの存在というのは、「アイスホッケーを通してつながることが出来た新たな仲間」です。ぜひぜひ、仲良くしましょう!

そもそも、僕が初心者の方に対して特別な感情を抱くようになったきっかけというのは、早実アイスホッケー部でした。部員の半分以上が高校からアイスホッケーを始めた選手たちで構成されるという特殊なチーム環境の中で、選手のみんなは必死に努力をしてして「なんとしてでもうまくなりたい」という気持ちが伝わってきました。6時から始まる朝練でも、リンクのすぐ近くに住んでいる僕よりも早くリンクに来て氷に上がり自主練習する選手、毎日一般滑走に通う選手、学校でハンドリングの練習をする選手たちと共に過ごしていく中で、彼らへの尊敬の念というものを強く持つようになっていました。彼らから学べたことは本当に多かったし、そういった姿勢というものは経験者である僕らが見習うべき点でありました。「上手い下手」にかかわらず、全員が自分の役割を果たすために努力をし、互いに支えあう。そんな雰囲気が僕は本当に大好きでした。

レベルや環境を問わず、スポーツをしていく中で、人々がどうしても気にしてしまうのが「自分は上手いのか、下手なのか」ということだと思います。競技を続ける時間が長くなればなるほど、「時間相応の成長を自分は出来ているのか」ということを意識してしまうものではないでしょうか。

僕は今まで、多くの初心者の方と実際に直接アイスホッケーを通して触れ合う機会がありました。そんな中で、多くの方々が口にしていたのが「私は本当にへたっぴなので・・」という趣旨の内容でした。

それを聞いていつも思っていたことがあります。それは、

「いやめちゃくちゃすごいよあなた!!全然下手なんかじゃない!!とっても上手じゃん!!」

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ということです。これ本当です。ルームメイトのサコも言っています。(それは嘘かもだけど)

皆さんもっと自信持ってください。アイスホッケーというのは氷上を行う競技ということで、「そもそもスケートができないと移動がほぼ不可能」というかなりシビアな側面があります。今までの人生において、リンクの上に立つという経験がほぼ無かったにもかかわらず、そのハードルを乗り越えてアイスホッケーをしていること、これは本当にすごいことです。

もちろん、「自分の想い通りに動けない。プレイできない。」といった悩みを持っている方はたくさんいることでしょう。そこで僕の出番です。僕は、少しでも皆さんの上達のお手伝いをしたいと思っています。「アイスホッケーをもっと楽しみたい!」「もっと上手くなりたい!」と願う方々のお力になりたいです。20年近くこの競技をプレイしてきたものとして、みなさんにお伝えできることがきっとあるはずです。

ちなみに僕は、コーチとしての資格を取得しているわけではないので本格的な指導というものはできません。それでも、プレイ中のコツや、僕なりの練習方法というものを皆さんにシェアすることは可能です。「育成のための指導」ではなく、「アイスホッケーをもっと楽しむための情報共有」といった感じでとらえていただけたら幸いです。

ということで何か質問や悩みなどがあったら、いつでも、そしていくらでも遠慮なく聞いてくださいね!海外にいるときはSNSを通してでも良いし、日本にいるときはリンクで見かけたときにでも話しかけてください。もっとアイスホッケーを楽しむために、僕をガンガン利用してください!

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(credit: Yutaka Kobayashi)

長くなってしまいましたが、そろそろまとめに。

多くの方から「上手いですね」という風に言っていただけますが(実際にそうはマジで全く思ってないけど)、それは僕が皆さんよりも少し早くアイスホッケーをしていたことと、良い練習に巡り合えたから、というだけです。「プレイしているレベルが違います・・」というのも、僕としては全然関係ありません。皆さんがどこのリーグ、どこの高校、どこの同好会、どこの社会人チームでプレイしていようが、気にする必要はないと思うし、僕はそのようなちっぽけな基準で物事を判断しようとは思いません。「まだスケートも履いたことないしスティックも握ったことないけどどうしよう・・。」というようにこれからアイスホッケーをやってみたいという方もウエルカムです!

改めて言います。ぼくはアイスホッケーを始めてくれた皆さんのことを心から尊敬しています。せっかくこんな素敵なスポーツに巡り合えたのだから、それを思う存分一緒に楽しみましょう!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

三浦優希

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P.S

まだ秘密ですが、今年のオフシーズンに日本に帰国した際、滞在期間を使って新たなチャレンジをしたいと考えています。もう少し話がまとまったら、みなさんに報告しますね!ご期待あれ!

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