私がマイクラと共に歩んだこれまでを振り返る

私がMinecraftと出会ったのは、今から9年前のことでした。あの頃の私は、今の私がここまでマイクラにのめり込むとは想像もしていなかったでしょう。

 父のPCでYouTubeを見ていた時、Minecraftの実況動画がたまたま目に入ったのが私とマイクラの出会いでした。どなたの動画だったかまではもう思い出せませんが「こんなにも面白そうなゲームが世の中にあるのか!」と中学生心に強い衝撃を受けたことはハッキリと覚えています。しかし当時はまだ、今で言うところのMinecraft Java Editionしか無かったため、いつか自分用のPCを買ってもらえたら必ずインストールしようと思っていました。
 私のマイクラへの興味はそれだけでは飽き足らず、買ってもらった3DS経由でYouTubeやニコニコ動画にアップされたマイクラ動画を視聴しまくっていました。視聴すればするほどマイクラ欲は高まっていき「ゲーム機でできればいいのになあ」と思ったことは数知れません。

 しかしここで私のマイクラライフに第一の転機が訪れます。私が高校へ進学するタイミングで、スマートフォンを持たせてもらえるようになったのです。さらに私はこの時「スマートフォンでできるマイクラがある」という情報をキャッチし、すぐさま飛びつきました。この「スマートフォンでできるマイクラ」というのが私の人生初マイクラである、Minecraft Pocket Edition(現:Minecraft Bedrock Edition)です。
 学校の休み時間の合間を縫ってちょくちょく建築し、帰ってからも一心不乱に、今まで蓄積してきたマイクラ欲を発散すべく建築にのめり込んでいました。

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↑ PE版で作った家と小道。時期は忘れたものの、私にとってはかなり初期の頃のはず。

 しばらくすると、今度はWii Uにマイクラが来るという情報が私の下に流れて来ました。ちょうど家にWii Uがあった私は早速飛びつきました。これが私にとっての2つ目のマイクラである、Minecraft Wii U Editionとの出会いです。
 Wii U版では、PE版で培った建築ノウハウやレッドストーン回路の研究を基に、より様々なものを建築しました。特に、初めてサバイバルモードを経験したのがこのマイクラでした。

 さらに時が経ち、Nintendo Switchを手にした大学進学前の私は、Switchにもマイクラがあることを知ります。さらに、Wii U版からワールドを引き継げることも知り、3つ目のマイクラであるMinecraft Nintendo Switch Editionも購入しました。購入後早速Wii U版のワールドを全て引継ぎ、これから新たなマイクラライフが大学と共に始まるのだと思っていました。
 ところが、大学入学後に更に衝撃的な出来事が待っていました。なんと、SwitchのマイクラもMinecraft Bedrock Editionの仲間入りをすると言うのです!しかもSwitchCS版からSwitch統合版へワールドを引き継げる上に、統合版になることで他のデバイスとのクロスプレイが可能になるという事実が、私の心のワクワクを最大限に刺激しました。

 心待ちにした2018年6月21日、遂にMinecraft Bedrock Edition(for Nintendo Switch)が配信され、私はさらにマイクラにのめり込みました。これで私が手にしたマイクラは4つ目になります。
 この頃から私はコマンドに興味を持つようになり、レッドストーン回路も組み合わせればゲームが作れることに気づきました。そこで、今までのありとあらゆるノウハウを総動員してゲーム制作を始めたのですが、ゲームが複雑になればなるほど、コマンドを打ち込むのがSwitchでは億劫になって行きました。
 「なんとかならないか?」と思ったその時、私はある一つの重要な事実を忘れていることに気づきました。それは「マイクラは元はPCゲームである」ということです。大学へ進学した私は、自分用のPCを手に入れていたのですが、学校の課題の作成・提出か、動画の視聴ぐらいにしか使っていませんでした。初めてマイクラと出会った頃の私は、あんなにも自分用のPCを「マイクラをプレイするために」欲しがっていたのに、いざその環境が整った頃にはすっかり忘れていました。途中でPE版(スマホ版)、Wii U版、SwitchCS版、Switch統合版のマイクラで抑圧されたマイクラ欲を解放したことも相まって、今ならPCでマイクラができる事実に気づくまで、PCをもらってから9ヶ月もかかりました。
 PCならコマンドも楽に打てるだろうということでMinecraft Bedrock Edition(for Windows10)を購入し、ついでにMinecraft Java Editionも購入しました。PC統合版でゲームを作る傍ら、Java版ではModを導入して一味違うマイクラを楽しむ日々が続きました。

 以上が私のマイクラ歴です。ここまで読んで頂ければ薄っすらとお分かりかもしれませんが、現在私がプレイしているPC統合版には、なんとWii U版で作成したワールドがいくつか存在しています。移動経歴をまとめると以下のようになります。

1. Minecraft Wii U Edition
2. Minecraft Nintendo Switch Edition
3. Minecraft Bedrock Edition for Nintendo Switch
4. Minecraft Bedrock Edition for Windows10

 多いワールドで3回もデバイスを移動していたりします。ちなみにSwitch統合版→PC統合版の引継ぎはRealmsを利用しました。
 異なるデバイス間を3回も移動したワールドの1つに「Redstone test1」というワールドがあります。このワールドはWii U版で初めて作ったワールドで、Wii U版の操作に慣れるためのワールドとしてクリエイティブで作成しました。
 しかしサバイバルの別ワールドを作った後は、そのサバイバルワールドで作りたいものの試作ワールドとなり、現在に至ります。様々なデバイスで、かつ他の様々なワールドで遊ぶ傍ら、常に試作用ワールドとして活躍した結果、↓ のような無法地帯と化しました。

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 Edition毎に仕様の違いが存在する関係上、現在は使用できない回路や設備がかなりありますが、どれも完全自力の試行錯誤の末にできた代物なので1つ1つに思い入れがあり、そのままになっています。今もこのワールドで試作を行うことがあるので、これからもこのワールドは賑やかになっていくことでしょう。

 そして、私のマイクラライフだけでなく、私の人生そのものにも影響を与える出来事が去年から始まりました。私がマイクラで作ってきたゲームやワールドが大学の先生の目に留まり、さらに様々な縁もあって「街をMinecraft統合版で再現する」「再現ワールドで遊べるゲームを作る」という大きなプロジェクトに取り組むことになりました。これが私のマイクラライフの第二の転機です。
 その第一弾として「新ひだか町静内」を再現することとなり、約半年の期間をかけて今年の5月に完成しました。反響は大きく、このことがいくつかの新聞記事にもなりました。さらにこれから、地域の学生の教育にこのワールドが活かされることとなり、そのための準備なども行っています。

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↑ は再現した新ひだか町静内の静内駅(上)と桜舞馬公園(下)。Reproduce Modern City と Sakura Craft という自作リソースパックが使用されている。

 9年前の私はただマイクラで遊びたいだけの一般中学生でしたが、今では自分でリソースパックを作ったり、地域活性化と地域教育の役に立てるワールドを作成するようなマインクラフターになりました。これからいつまでマイクラに関わっていられるかわかりませんが、マイクラの持つ無限の可能性に挑戦し続けて行きたいです。

 私は最終的に、PE版、Wii U版、SwitchCS版、Switch統合版、PC統合版、Java版、スマホ統合版と、計7つの「Minecraft」をプレイしてきました。こんなにも様々なデバイスでマイクラができるようになるとは9年前の私には想像もつきませんでした。こんなにも素晴らしいゲームを世に送り出して頂けた開発スタッフの皆様に感謝を申し上げたところで、私のマイクラ体験記を締めさせて頂きたいと思います。ここまでの長文をお読みいただき、ありがとうございました!

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