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【詩】2023年の立春 春の日差しではない。日差しは夏だ。

2023年2月4日
立春によせて

暦のうえでは立春の朝

わたしが感じた

雲を通していない

渋谷の日差しは

夏だ。

蕾がふくらむのを

待つような

やわらかな

春の日差しではない。

かたい木の芽が

弱々しい新しい葉に

なっていくのを

引くような

春の日差しではない。

ひとの気持ちを

ゆるやかにさせて

眠気を誘うような

春の日差しではない。

立春の今日、

日差しは夏だ。

日差しが
すでに春分を超えている。

風は春の陽気を

感じるけれども、

夏の日差しを

感じる。

日差しの陽気の量が、

春分を超えているようだ。

これが、

どういうことなのか。

観察するレンズを

わたしは

持っていない。

まるで 

自然は、季の軸がずれているようだ。
   (とき)

まるで

季節が、調和していないようだ。

過去の春夏秋冬は、

何も役に立たない。

わたしが感じる世界で

起きている出来事を

受け入れよう、

感じきって。

わたしは、

わたしの軸を調えて

調和する。

わたしは調和。

季節は調和する。

わたしの

できるかぎりの

できるかぎり。

季節は調和する。

かぎりのない愛が

こたえてくださる。

わたしが

望む形ではない

かもしれない

けれども、

かぎりのない愛が

こたえてくださる。

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