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絶対忘れるながやめられない 14

台風19号の到来で、多くの人と同様に予定がなくなった。窓にダンボールを貼り、風呂に水をため、米を炊き、とりあえずローソンで酒や冷凍ホルモン鍋を買った。映画を観ようかとも思ったけどニュースはつけっぱなしにしておきたいし、と思って、ローソンで買った「本当に甘くない」という触れこみの「極上レモンサワー」を飲みながらこれを書いている(本当に甘くない。甘くないお酒大好き)。

前回のお話はこちら

「アイスクリームポップアップトゥギャザー」のMVは公開から2ヶ月で5,000再生、半年後には10,000再生を突破していた。

流れで見つけたいい話。

普通はこのあたりで落ち着きそうなところだがなぜか勢いを増して2ヶ月後には16,000再生になっていた。

その前に出した初のMV「絶対忘れるなのテーマ」は2015年3月の発表から4年半たった2019年10月現在12,000再生ということを考えると「アイスクリームポップアップトゥギャザー」のこの伸び率は驚異であった。
なぜか。
大前提として楽曲が強い。これはもう間違いないと言っていいと思う。普段もっぱらハードロックを聞いている弊社の社長が「サビが頭から離れないんだけど」とわざわざ業務中にチャットしてくるほどキャッチーで中毒性のあるメロディと、わたしのかつての歌の先生であり、ツイッターが面白いことでおなじみのボーナム先生をして「あのメロディにはもう"アイスクリームポップアップトゥギャザー"という言葉以外がハマる気がしない」と言わしめた歌詞。それらを引き立てるアレンジ。強強の強(つよつよのつよ)である。

だがしかし、MVがたくさん再生されるには曲はもちろんのことMV自体がよくないとダメなんである(当たり前のことのようだが、最近になってそれをひしひしと感じる)。そこにきて今回のMVは映像制作ユニット「unageek」によるポップな演出のもと映像の主役を張ってくれた苺りなはむさんの力が非常ーーーーーに大きかったことはもう絶対的に間違いない。すごい。りなはむさん、たまきくん、あこちゃん、ありがとう。

twitterでもたくさん言及してもらえたし、動画に高評価もたくさんついた。「とはいえ歌って踊ってるのはおばさんじゃねえか」という批判が100件くらい来るのではないかとすいセルは内心怯えていたが、りなはむと楽曲のパワーが強靭すぎるのか、意外なことに否定的な意見は2件しかなかった(根に持つタイプなのでしっかり覚えていることに我ながら引いている)。

その後も伸び続け、2019年10月現在の再生数は41,956回だった。MVはこちら

余談だが日々たくさん再生されるのでどんな人が見てるのか気になって毎日のようにアナリティクスを見ていたらこんなワードで検索している人がいて痛感した「PPCK」の罪と罰。

2016.6.2
ぜわすは初めてのアルバム制作に着手していた。後に『to the 世間』というタイトルが付けられる、あの音源である。

入って半年の新メンバー、益若のつーちゃんがミックスを頑張ってくれていた。かたや志賀さんはNegiccoをきいてほくほくしたり、恋汐りんごさんになりたいなどと言っていた。

2016.7.14
「身体の使い方がおかしい」という曲をsoundcloudにアップ。つーちゃんのミックスによって聞けるようになったためアップしたものと思われる(今も聞ける)。日常生活やライブなどで身体をうまく使えないぜわすの面々の悲痛な叫びがこれでもかというほどに表現されている。そして2019年現在、あいかわらず使い方がおかしい(もうちょっとかっこよい動きをしたいものだが、できないものはできない)。
間奏で志賀さんがZEEBRAさんのモノマネをしている。

2016.7.23
下北沢THREEで初ライブ。下北沢モナレコードのブッキングで出会ったグループ「ナマニエルボーイズ」と「カナリアMIMIC」という、友達の少ないぜわすの中でもことさらに少ない「ラップをやってる友達」同士がコラボユニットを結成したということで、そのおひろめライブに呼んでもらった。DJにやけのはらさんが出るというので興奮した。

ツイートを参照するにわたしたちは何か新曲を披露したらしいが何をやったか全く覚えていない。誰か覚えていたら教えてください。

ここで特筆すべきはお客さん。
この日、セルラの大学の後輩だったG.O.D.ファザ子ちゃんがez do dan子ちゃんをつれて見に来てくれたのだ。このときぜわすとdan子ちゃんは初対面。この二人ともう一人簾ンデゲオチェロくんという男の子が2015年末から曲を発表しはじめた「Urban Drive Family」というグループを組んでいて、発表した曲がいきなり度肝を抜かれるほど良くて、わたしたちぜわすはすぐ大好きになった。どれもいいんだけどわたしが一番最初に好きになったのはこの「Bootsy On Sunday」という曲なのでいまこれを読んでいる人はもうこのあとの文章は読まなくていいからこれを聞いてこのページを去ってください(嘘。こっちも読むには読んで)。

2016.8.24
無事ミックスも終わり、満を持して自主制作アルバム『to the 世間』のリリースを発表。レコ発開催も発表。大好きCDジャーナルさんが記事にしてくれる。

ジャケはアルバ伊藤さん。すごくいい。このゲートはあれですよ、高円寺のあの商店街のあれ。その他にもいろんな東京の建物が書いてあるのですよ。

アルバムトレイラーも公開したんだけど、今ついろぐを漁ってたらこんな人も言及してくれていた。

私の記憶が正しければ、このとき猫まみれ太郎くんとぜわすはまだ会っていないはず。掘ってみたら志賀ラミーさんが校庭カメラガールにハマりはじめたのが2015年で、おそらくそのつながりでワンチャン志賀さんだけ会っているか、ネット上でお互いに認知があったかと思われる。

今読むと感慨深いツイート。

ものすごい余談だけどコウテカで大好きなエピソードがある。志賀さんの高校の友人である橋本くんという方が、何か許可を得たいとき「それやって可?」「俺も行って可?」と言う人だったらしく、志賀さんは「コウテカ」も「買うて可?」という橋本くんの笑顔と共に再生されるらしい。なんで西の言葉なんだよ。
志賀さんはこの「〜〜て可?」という表現を「橋本の終助詞」と読んでいた。

ぜわすがコウテカさんとも共演できる未来が待っていることをこのときの志賀氏はまだ知る由もない。(買うて可?は今後も言っていきたい)

さて初アルバムをひっさげた我々。アルバムの収録曲やレコ発のこと、話したいエピソードが山のようにたくさんあるんだが、脱線して長くなってしまったのでつづく。

(おまけ。実際に使ってるお客さんもいた…)


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