ぜわすルキノ

絶対忘れるながやめられない 7

~会社員6人組がCDをリリースするまでの記録~
前回のお話はこちら

下北沢モナレコードさんでのライブを経て、「ぜわすはオルタナである」という1つの仮説が打ち立つも、「オルタナ」が全く咀嚼できていないことが以下のツイートからも明らかだった2013年の秋。

(余談だが回文にものすごくハマっていた時期だった)

2013年はShowBoatでの初ライブを皮切りに、円盤で2回、モナで1回、の計4回ライブを行った。結成から3年以上ライブしていなかったことを考えると結構なハイペースである。

しかし同年、さらにもう一つすごく大事なイベントに出たのをうっかり忘れていたので慌てて補足する(ああ、また時計が進まない……)。

8月、とある縁がきっかけで、藤崎ルキノ(現:ルキノ)さんという方の24時間ニコニコ生放送の枠内でぜわすがライブをさせてもらうことになったのだ。Ust沼の住民だった我々の、突然のニコ生デビューである。

ルキノさんは、古くは@ほぉ〜むカフェの「完全メイド宣言」というユニットで活動されていたのだが、そこから今までソロで活動されているハチャメチャに魅力的な女性だ。現在のプロフを引用させていただくと

国民のとなりのお姉さん。女優、メイド、風俗嬢、芸者、コスプレイヤーetc…を経て、現在フリーで活動中 

とあるとおり、色んな顔をもちすぎている上に人柄が最高な、強くて優しい素敵なお姉さんである。→ twitter

そんなルキノさんの番組である。どう考えても「視聴者=ルキノさんのファン」、どう考えても涙が出るほど無名のわたしたち。潮が引くように視聴者がいなくなる想像しかできない中、会場にセルラの勤める会社を使わせてもらうことも決まり(社長の懐の広さヤバい)、不安を抱えながら迎えた当日の様子がこちら。

もしかして……
私たち……
盛り上がってるーーー!?

ぜわすのぜの字も知らないはずのルキノさんのファンの方々の適応能力がすさまじく、パイパンの曲「PPCK」をやった際、コメント欄に溢れた「剃れ逸れコール」が波のように画面中を流れていってたのである。これには感動した。ニコ生民すごい。というか、オタクすごい(ちなみにルキノさんも画面左上で一緒にコールをしてくれている)。

さらに驚いたのは、その後で貫地谷翠れんさんとわたしセルラが短いパニエを着けてアイドル曲「アイスクリームポップアップトゥギャザー」を披露したら、あんなに一丸となって盛り上がっていたコメントが一変「引っ込めー」「これはひどい」「見てられん」などめちゃめちゃ辛口になったことだった。

当時は「やっぱりニコ生をやってるのは美人が多いから、素人の見た目にシビアな人が多いんだな…」なんて思っていたが、書きながらそれもオタクの適応能力の高さ故だったことに今さら気づいた。そもそも「アラサーアイドルユニット」で絶対忘れるなの「サイコガンダム」「ZZガンダム」を名乗ってやっているのは自分たちである。その空気を画面越しに瞬時にキャッチしてヤジを飛ばす能力、最高としか言いようがない。今でもいろんな現場で毎回のように「オタクってすごいな」と思う日々だが、その原体験はここからだったような気がする。

2014.1
(やったーようやく次の年)
モナレコードのSさんにはその後も何度となくライブのお声かけをいただいたのだが、いかんせんすでに日程が決まっているブッキングライブのため、なかなか予定が合わないまま年を越してしまった。

そもそも我々は5人という大所帯、かつ、志賀ラミーさんの休みが不規則、すいちゃんは子がいる、もちろんそれぞれに仕事がある、ということで、ライブの日程が合いづらかった。さらにアルバ伊藤さんはでんぱ組.incの現場とぜわすのライブが重なれば清々しいほど迷わずにでんぱのほうを選んでいたりもした(アルバ欠席のライブ数回はすべてでんぱ被りが理由)。

とはいえ、当初より家庭と仕事(と推し事)を顧みまくるスタイルで活動をしていたので、「無理しない」「出られるときに出る」というスタンスを保ったままぜわすは今に至る。

というわけでライブのなかった期間、「絶対忘れるなのテーマ」という新曲を作ってSoundcloudにうぴーしたり、Ust「A of BはBのA」で配信をしたりした。

(この目標が叶ったかどうかは次回以降の記録で明らかになる)
(ロート子供目薬の悟空が気になる方はググッてください)

2014.1.26
そして新年一発目のライブがきまる。

ぜわすを知る方はお気づきの方も多いであろう、まだメンバーになる前の益若つばめがDJコボリアキラとして主催している「CultureMilk」というイベントに呼んでもらったのだった。場所は渋谷OTO。はじめてのクラブイベントにドキドキしたのを覚えている。

この日はアルバさんデザインのTシャツを着てのぞんだ。これが結構好評で、ぜわすを見たことない人からほしいと連絡が来たりしたこともあった。色は白だがグレーなデザイン。これ持ってる人はわりと古参。


この日、はじめてコボリくんを通じてわたしたちの大好きなショーウエノこと、ex.OK?NO!!、ex.4×4=16の上野翔くんに会う。もしかしたらカンノくんもいたかもしれないけど覚えてない。記憶違いだったらすまん。

あと、幼なじみのスモール・ラ・伊藤さんが知り合いで『CDjournal』のライターをされている久保田さんを連れてきてくれて、そこから久保田さんは事あるごとにぜわすのリリース記事を書いてくださるようになった。ちなみに久保田さんの記事は、こちらが送るプレスリリースそのままだったことが一度もない。毎度ちゃんと情報を咀嚼して、自分の言葉で記事にしてくれる。こんな名もないグループにも手を抜かないプロのお仕事にただただ敬服するばかり。

あとそのときはわたしの妹や、ex.ふくろうずのBa、安西卓丸くんも見に来てくれていた。

このときのライブで出会った人たちとも(卓丸君以外は)結構ずっと濃い目につながっているので、なんだか本当に1つ1つの出会いに意味ばかりがあって、むしろ怖くなってきたところで次回につづく。

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