AgriTech⑥


今日からはAgriTech関連のスタートアップ企業や大企業の新たな取り組みの紹介をしてみようと思います。

まずは前回ちらっとご紹介した

PLANT DATA  (https://plantdata.net/index.html)

です。

PLANT DATAでは植物生体情報の計測と解析、そして活用に関するサービスを提供するプラットフォームの研究開発を行っています。
具体的には、光合成や蒸散のリアルタイム計測クロロフィル蛍光計測による光合成機能評価、植物生体情報のインフォグラフィック化など、生育を「見える化」する技術を実用化しています。

●クロロフィル蛍光計測

クロロフィル蛍光とは、植物が吸収した光エネルギーのうちで光合成に用いられなかった余った光エネルギーが、赤色光として植物から発せられたものです。
PLANT DATAでは、このクロロフィル蛍光を画像計測することで植物のストレス状態を数値評価する技術を開発しています。
クロロフィル蛍光を正確に計測することで、植物体に触ること無く光合成反応系の状態を早期に評価することができます。

●光合成蒸散リアルタイム計測


光合成蒸散リアルタイム計測では植物個体群の光合成と蒸散速度をリアルタイムで実測できます。
昼間の環境制御の主な目的である純光合成の最大化の検証や、栽培している植物の光-光合成曲線を得ることができる他、 クロロフィル蛍光計測などと併用することで、葉、茎、果実など主要器官への光合成産物の分配状況を把握することが可能です。

●生育スケルトン


生育スケルトンを使えば栽培記録を直観的に理解できるインフォグラフィックとして表示でき、また、履歴の保存、比較も容易に行なえます。

このように、PLANT DATAでは「見える化」という点に特化して、植物の生体情報を計測して、データとして収集することで栽培に活かす研究開発を進めています。

なお、PLANT DATAでは、この他に先端的研究者と連携した事業構築支援も行っています。

今後も面白そうなスタートアップ企業や大企業の新たな取り組みなど紹介していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?