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それはイカから始まった。

少し間が空いてしまいました。
オリンピックも始まりましたね。
うーん、と思うこともあるけれど、選手の皆さんの一生懸命な姿には感動するし、応援にも力が入ります。

先週は某企業様のお仕事で、その企業の商品を使ったお料理を作る毎日でした。
料理教室にしろ、おうちごはんにしろ、普段は自分の好きなように自由に料理しているので、こういう「縛り」もたまには楽しい。
note料理仲間の皆さんも面白がってくれそうな内容なのですが、残念ながら守秘義務があるので表には出せずなのです。

そんなお仕事を抱えつつ、もちろんいつものようにごはん作りも。
困った時のイカ頼み。
冷凍庫のヤリイカを引っ張り出してきて、イカしゅうまい。

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以前、料理教室で海老入りのしゅうまいをご紹介したのですが、その海老をイカに変えたレシピ。

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皮に包まずに、細切りにした皮を周りにまぶしつけるスタイルです。
確か、有名なイカしゅうまいもこのタイプだったかと。
皮の隙間から、イカが顔を出してるでしょ?

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包むよりもこっちの方が楽、ということもあります。
そのままもいいのですが、中国黒醋を少しつけるのも好き。
久しぶりのしゅうまい、美味しくいただきました。

少し残った生地は、翌日使おうと冷蔵庫に。
またしゅうまいにするか、それともお団子状にまとめて煮るか、もしくはハンバーグのように焼くか?
皮がまだ残っていたので、包んで焼く、揚げる、ワンタンスープにする、という選択肢も。

この日は他のメニューが洋風だったのです。

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夏野菜のティアン、マッシュルームのアヒージョ。
となると、中華風にするよりは、洋風にした方がいいわよねえ、と、しゅうまいの皮でこんな感じに。

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水餃子の出来損ないのような、不恰好なトルテッリのような。
テキトーでお恥ずかしい💦 PATAさん元気にしてるかなあ……。
これを茹でて、別にソースを作りました。

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中途半端に残っていた生クリームにヨーグルト、刻んだレモンとレモン果汁を加えたレモンクリームソース。

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暑い時期だから、クリーム系じゃない方がいいかも、とも思ったのですが、レモンとヨーグルトの効果でさっぱり爽やかに。
中のイカとも合うじゃないの!
想像の上をいく美味しさで、結局、全部ぺろり。
夫にも好評でした。

しゅうまいにならなかったヤリイカは、いつものアレ。

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うちの定番、赤玉ねぎとの組み合わせです。
玉ねぎは生だったり、炒めたり、いろいろですが、この日は生のままスライスしたものを塩もみして。
さっとオリーブオイルとニンニクでソテーしたイカを加えて混ぜて出来上がり。
少し残っていたラデッキオも加えました。

このお料理、ある方と親しくなるきっかけを作ってくれました。

そう、かなこさんです。
まだ「町会役員の妻」さんと名乗っていた頃。
「あなたの記事が紹介されました」とお知らせが来て、かなこさんの書いた記事は「本当は怖いnoteレシピ」というタイトルで、私、何かいけないことしちゃった⁉︎と慌てふためきました。
読んでみると、このイカと赤玉ねぎのお料理を作ってくださった、という内容で、ほっとしたのを覚えています。
それを受けて書いた記事がこちら。

一方的に発信していた「料理レシピ」、受け手のいないキャッチボールのような心許なさを感じていた時に、実際に作ってくださった方がいて、それを記事にしてくれた、というのは、大きな喜びでした。

それからは、お互いに記事を読み、コメントをやり取りし……私にとってかなこさんはnote仲間第1号とも言える人でした。

そのかなこさんがnoteをご卒業されました。
遠からずそんな日がくるのだろうとは感じていたのですが、思ったよりも早く、突然で。
私の生活には、大事にしているいくつかのポケットがあるのですが、noteというポケットに穴が開いたような、そんな寂しさを感じています。
ここでかなこさんの、あの文章をもう読めないと思うと、残念でなりませんが、かなこさんを拍手で送り出そうと思います。

皆さんの所に挨拶のコメントを残して。
すでにアカウントも消しちゃって。
この情の深さ、律儀さ、潔さ。
どれもかなこさんらしい。
接した人をあっという間に魅了して、あっという間に行っちゃった。
つむじ風のようなかなこさん。
きっとまた会えると信じてます。
イカと赤玉ねぎの料理を作るたび、かなこさんのこと思い出しちゃうな、きっと。



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