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エッセイ*しあわせは、ごはんが連れてきてくれる

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思い出はいつも食べ物と一緒に蘇る。あの人と食べたごはん。旅先で初めて出会った味。一目惚れした器。また行きたいお店。 そんな食まわりのあれこれの、ひそやかなつぶやき。
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2020年5月の記事一覧

蒸し蒸しする日は、さっぱり蒸し茄子。

ぐーんと蒸してきました。 季節が変わってきたんだなあ、と肌で、呼吸で感じます。 すっとお休み中だった除湿機も運転開始です。 湿度が高くなってくると、さっぱり酸っぱいものが美味しく感じます。 私は酸味のあるものが好きなので、冬でもお酢の物やサラダなどもいただきますが、夏は特に。 米酢やビネガー類の消費もぐんと多くなります。 今日は我が家の定番、蒸し茄子を。 蒸し茄子に生姜醤油もいいのですが、献立のバランスを見て、酸っぱいものでさっぱりさせたいな、という時には、お酢の登場です

初夏のブッラータ、パッションフルーツとパイナップルと。そして雑感。

東京は初夏の爽やかな風が吹く日曜日でした。 職業柄、普段から取り寄せはよくしているのですが、生産者さんを応援しようといつもに増して、いろいろお願いしています。 週末に届いた一つが、「日本チーズ応援食べ比べセット」 渋谷のCHEESE STANDの藤川さんが日本チーズの職人さん仲間に呼びかけて実現したものです。 幾つかの工房のチーズと、職人さんとのオンライン食事会つき、という素敵な企画です。 私が手にしたのはvol.3。 ・広内エゾリスの谷チーズ社の「コバン」 ・長野開田高

ダチョウは美味しい。

たぶん、好奇心は強いほう。 特に食に関しては。 五感を駆使して、危ない、と感じるもの以外は、とりあえず、食べてみる。 自粛の影響で、レストランが営業自粛となり、食材を納めていた生産者さんたちも困っているというのはニュースにもなっています。 「食べる通信」シリーズ、ご存知の方も多いと思います。 東北の震災の後、2013年に「東北食べる通信」からスタートした試みは、日本全国に広まって、今では国内36の地域が発行しています。 私は「四国食べる通信(現在休刊)」から始まって、現

お気に入りの組み合わせ、パイナップルと生ハムとディル。

大好きな沖縄に、今年はまだ行けてない。 沖縄恋し、で思わずパイナップルを買った。 石垣島産のボゴールパイン。 キッチンの一番いい場所に置いて、毎日顔を近づけて、うーんいい香り、と楽しんでいたのだけれど。 パイナップルは追熟しません、という注意書きを見て、美味しいうちに食べなければ、と意を決してカットしたら、甘酸っぱい香りが100倍ぐらいに膨らんで部屋いっぱいに広がった。 そのまま食べても美味しいのだけれど、食事の一品として、生ハムと一緒に。美味しいオリーブオイルを回しかけ

愛しの、あんバターサンド。

最近、パン焼きが日常になってきた、と少し前の記事に書きましたが、3日に一度は何かしら焼いています。 先日、北海道の白糠酪恵舎さんのチーズを取り寄せる時に、バターも一緒にお願いして。 ミルクそのもののような優しいバター。 こんなに美味しいバターなら、あれを作らねば!と思い立って。 そう、あんバターサンド。 思い立ったら、すぐに実行。 全粒粉を混ぜて、小さめにパンを焼いて、那須のサンノハチさんから送ってもらった自然栽培の小豆をことこと煮て、餡を作って。 バターは冷たいまま固

ノルウェーの朝ごはんは、キャラメルみたいな茶色い甘いチーズと黒いパン。

初めて行った外国は?と聞かれると、ノルウェーと答えている。 大学に入学した春。 サークルの新歓で「君もノルウェーに行かないか?」という誘い文句にまんまと乗り「行ってみたいです!」と答えて、7月には日本を飛び立っていた。 実際には、なるべく安く、と世界一周のチケットを手配して、初めて降り立った外国は、USA。 ロスからロンドンに飛び、そこからフランスやベルギー、デンマークなどを回り、目的地、ノルウェーのオスロに到着した。 オスロでは、訪問先の大学の学生の家に泊めてもらったの

うちのごはん、今日はこんな感じでした。

沖縄は梅雨入りして、明日は西の方から雨になるよう。 東京も明日は曇りのようですが、ここ2、3日は夏のようなお天気でした。 こんな時に食べたくなるのは、スパイスが効いた異国のお料理。 久しぶりにタジン鍋を引っ張り出してきました。 オリーブオイルにホールクミン(クミンの粒)、ここに南瓜やサツマイモ、ジャガイモ、ナス、玉ねぎ、トマト、パセリなどを入れまして、自家製の塩レモンを。 蒸し焼きにしたお野菜の美味しいこと! 北海道・白糠のオスシシャモは、グリルで焼いて、赤玉ねぎと、大豆