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CGWORLD出ましたよ

今月号の『CGWORLD』漫画制作特集で、コメダで読んでて、ヒイイイイイイとかヒイエエエエエエとかいう奇声発してしまいそうで危険でした。さすがにそこまで変人をさらしていない。

大変勉強になりました。お仕事の秘訣を公開してくださって、本当にありがとうございました。いつもお世話になっております。

その一言に尽きますが、やはりこうして書籍にしていただくと何度も読み返したり出来るのでとても良い。さらにありがたいです。以下、感想の詳細です。

CASE1 戦車を中心に3DCGを活用した詳細な描画に注目

『ガールズ&パンツァー劇場版Variante』の漫画化にあたり、BlenderのアドオンFujiwaraTools使用した現場のワークフローを丁寧に紹介していただいててありがたいです。ちょっとした背景だと「描いたほうが早いじゃん」って思いますけど、戦車30台vs戦車30台の戦闘シーン、そら3DCGが無いと大変ですよね。。。FujiwaraTools私も2.79で使ってて重宝していたのですが、モデリングのごく一部しか使いこなせておらず、「そういえばBlenderRenderingManagerの画面を遠い昔に見た」みたいなかんじでした。すみません。私の知識って土台があんまりなくて力づくでBlender使ってるところがあるので、応用きかないんですよね💦FujiwaraTools使いこなせていたらめっちゃ作画早くなったのになああああ!!

CASE2 物語づくりに集中するための効率化ツールとしての3DCG

twitter相互フォロワーのボクテンゴウ先生『京獣物語』の3DCG活用術。Blender内よりもクリスタでの作業が多くて意外でした。設定が詳細に写真で載っていて、ありがたかったです。いままでクリスタでのレンダリング設定って、よくわかっておらずに適当に流してました。【奥行き】のグラフでずいぶん変わるんですね!私はいつも【奥行き】のチェックを外した状態で線画特に均一なかんじになってしまったので、設定参考にして調整してみます。また、乱れペンの活用とトーン化、の部分も、こんな使い方もあるのか!と目から鱗でした。他の漫画家さんのの職場、ほんと勉強になりますー。

漫画に3DCGを活用する場合の基本的なワークフロー

5年くらい前にBlender×JPで「めっちゃ背景作画が早くなるよ!」と實方さんがおっしゃってたのでBlenderに入ってきたわたくしですが、少しは使いこなせるようになってきました。この本には「30ページの漫画で30コマの背景があったとして、手描きの場合は10日からそれ以上を要しますが、3Dであればモデリングに2日、配置・レンダリングが1日で済んでしまいます」とあります。今の私は、まあもともと作り溜めている素材を転用していたりするのもあって、だいたい24pぐらいで4日~5日ぐらいかな。FujiwaraToolsを使いこなせてたら3日で済むのかも。もっと背景のクオリティを上げて行きたいです。

2.79時代に、FujiwaraToolsを使っていたせいで、2.8x移行後、『壁に窓やドアを開ける』がよくわかっておらず、ブーリアンも適当なかんじにやっているので、そのうちたぶん「なんで今更そんな初歩的なこと訊いてるの?」ってかんじのことをtwitterで訊くと思います。FujiwaraToolsの壁の穴あけ、どうやって穴をあけているのか、いまだに全然わかりません。

アドオン作るために、Pythonが出来るようになりたいです。このボタンひとつで原点がオブジェクトの下の中央に移動、みたいなボタンが作れるようになりたい。

漫画制作で使える3DCGの便利TIPS

Blenderクラスタでいつもお世話になっている村川和宏先生の3DCG便利TIPS、即仕事につかえて本当にありがたいです!!どうもありがとうございます!!なにもかも実用的なものばかりでした。

いまだに私は2.8で、EveeeよくわかってなくってCyclesのFreestyleでした。Workbenchとか、さらに『これナニ?』ってかんじだったので、次の仕事は全部この設定丸写しでやってみます。Freestyleじたい使い方によってはだいぶ手描きに近いニュアンスが出るのですが、カケアミ素材をノードで組み合わせるともう手描きにしか見えん……みたいになっててすごいです。

漫画のアナログっぽい線になじませる、アナログの見た目に近づける、というのが、高度だけどみなさん試行錯誤なさっていてそこがすごいな、と思いました。職人として手練れでカッコイイ。Blenderは単純に時短もすごいありがたいんですけど、そういう職人気質も見習いたいです。プロらしい探求心です。

あと、漫画背景のためにうっかり樹木作成アドオン使ったら最後、重くて動かない!とか、レンダリングが数時間!とかなるのがツライ、と思ってて、かといって全部手動で植物作るのもなー、と思っていたところだったので、テクスチャと透過を使って作る樹木、すごい便利だと思うので、やってみます。平面のポリゴン割って作るより線に丸みがあって美しい。室内に置く観葉植物各種とか、これで作っておけたらなー。

以上が感想ですが、わからないことがあったら直接twitterで訊きに行きます!(ずうずうしい)

背景を3DCG移行を考えている漫画家さんには必読書になってるので、買っておいたほうがいいですよ。。。初心者には高度かもしらんけど、中級ぐらいになってくると必要な情報です。

それとですね。東京工芸大学の准教授・木寺良一先生がBlender漫画背景本出版なさるそうで、そちらも楽しみです。3月発売。こちらはBlender初心者向けっぽいなあ。


私は東京工芸大学の、今は無き短期大学出身で、私が卒業してずいぶん経ってから漫画学科が出来てなんだかショックでした。短大時代の終わりのほうから漫画アシスタント行ってたのに。せめて隣の四大の工学部行ってプログラミング勉強するんだったですよー。短大は秘書科だったので、全然仕事に使ってません。プログラミングだったらちょっとは使ったのになー。いろいろ後悔の多い短大時代です。




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