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JWCMの2021年度とこれから

2020年はこんな振り返り記事を書きました。

年度中に2021年度の振り返りをと思いつつ、2022年度が始まってしまいましたが、あきらめずに(!)記録を残していきたいと思います。今年度、応援してくださった皆々様、ありがとうございました!

2021年5月 キクラボonline #5『女性の新しい音楽(Frau Musica Nova)』

2021年5月1日にドイツから作曲家でFrau musica nova代表を務めるブリギッタ・ムンテンドルフを招き、レクチャーを行いました。

ここでブリギッタによって語られた言葉が次のアクションに繋がっていきます。

男女平等が進んでいると思われているドイツでさえも、作曲家の男女別報酬を比べると男性に比べて女性は30パーセントも低いことがわかっています。それ以外でも部分的に、「平等」とは言えない状況があるんです。

③キクラボonline ♯5

2021年7月22日~8月31日ー展示参加『SDGs×ARTs』展〜十七の的の素には芸術がある〜

藝大「I LOVE YOU」プロジェクトの一環として開催された『SDGs×ARTs』展〜十七の的の素には芸術がある〜に参加しました。

2021年9月20日 「ARTS & WOMEN」コンサート『女性作曲家 × 多次元立体音響装置・編』開催

メンバーである渡辺愛監修のもと、アクースモニウムによるコンサートを行いました。

2021年12月 マガジン出版と出版記念オンライントークセッション

2021年後半は、マガジン出版ラストスパート。念願の出版までこぎつけました。冒頭のブリギッタ・ムンテンドルフの言葉を受けリサーチされたクラシック音楽業界における男女比の数字は、他では見ることができません。また女性作曲家のインタビューを日本語、英語で読むことが出来ます。日本の音楽業界の不均等について、確固たるリファレンスを示すことが出来るこの冊子。

残念ながら発行数が限られており、今後増刷の予定はありません。シーンを変えていきたいみなさん、ぜひぜひお買い求めください。

現在発売中です。ご購入はこちらから↓

2022年3月2日 上映会&トーク「フルクサスを超えて ―塩見允枝子&後藤美波―」

塩見允枝子ドキュメンタリー「Shadow Piece」の上映、本作品を監督された後藤美波さんを始めとしたゲストのみなさんと共にトークイベントを行いました。作品作りの真っただ中にコロナ禍に入り、なかなか国内対面上映までこぎつけることが出来ず時間が経ってしまいましたが、ようやくここで正式にお披露目となりました。

まとめと抱負

jwcmにとって立ち上げから2020年までは現状を知り、フェミニズム運動やジェンダーについて勉強したり感情を共有する、そういった場を作ることに焦点を当てた「対内側」の時期でした。そして2021年は、その感情を内輪で共有するだけでなく、社会の中に置かれた女性作曲家の労働環境について、具体的な数字やリサーチ、インタビューなどを介して検証する「対外側」の時期だったようにわたし個人は感じています。その成果物が上記のマガジンであり、jwcm内で呟かれていた「小さな声」が初めて外側に発信された、とてもとても大事な媒体です。

2022年前半はゆっくりペースで始動しながら、より長期的なスパンで、周りのみなさんと共に活動を続けていければと思っています。

寄付のお願い

jwcmでは、年間を通じて随時ご寄附を受け付けております。活動に賛同頂ける個人・法人さまに、3,000円/1口で寄付を、100,000円/1口での協賛も受け付けております。

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2021年度、jwcmを支えてくださった皆様、ありがとうございました!

(jwcm共同代表 わたなべゆきこ)


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