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同時代音楽のための月刊マガジン【無料】

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同時代に生きる音楽家のインタビュー、エッセイなどを月刊でお届けします。紙媒体のマガジンを目指して、記事ストック中です。 【音ポスト】 【ゆきちか日々の書簡 (不定期)】 【今日の… もっと読む
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#馬場武蔵

馬場武蔵に〇〇について聞いてみた(3)

ドイツ在住、指揮者の馬場武蔵さんインタビュー第三弾。話は、指揮のオーディションの話題から「テンポをどう扱うか」、そして「音楽を作る上での共同作業」に移り変わり・・・(インタビュアー: わたなべゆきこ)。 個人的な感覚 (わたなべ)さっきのオーディションの話を聞いていて、とっても面白いなって思ったんですね。作曲家の場合は、まず自分がどう思うか、何を書きたいのか、聞きたいのか、それを追求する傾向にある。でも指揮者はベクトルが逆だなって。まず楽譜に書いてあることを忠実に。自分の解

馬場武蔵に〇〇について聞いてみた(2)

ドイツ在住、指揮者の馬場武蔵さんインタビュー第二弾。トロンボーンから指揮へ転向されてから、その後のお話です。(インタビュアー: わたなべゆきこ)。 アンサンブル・モデルン・アカデミー(IEMA) (わたなべ)もともと、武蔵さんとはいアンサンブル・モデルン・アカデミー(IEMA)の奨学生繋がりで、知り合ったじゃないですか。私が在籍していたのが2016年から2017年で、かぶってはいないんだけど。 ――(馬場)そうですよね。それこそ、先程話に出たマニュエル・ナウリ(Manu

馬場武蔵に〇〇について聞いてみた(1)

ドイツ在住、指揮者の馬場武蔵さんにお話を聞いてきました。トロンボーン奏者として留学し、現在は指揮者として活動されている馬場さん。今後活躍が期待されている若手音楽家一人です(インタビュアー: わたなべゆきこ)。 人生の分岐点(わたなべ)実は馬場さんとは共通点も多いんですよね。実は出身大学も同じで、その後ドイツに。 ――そうなんです。大学2年次まで桐朋学園大学のトロンボーン科に通っていて、その後ベルリンに留学しました。 なるほど。少し簡単にこれまでの道筋について、教えてもら