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文章を書く醍醐味。

嘘なく、正直に書く。
今の私には、これしかできないみたいです。

昨日、noteの友達とzoomでお会いしたことを書きました。

そうしたらなんと返事をいただいて。私はこれがとてもとても嬉しくて。「嬉しい」以外の言葉ないんかい、と思いますが、本当に嬉しかったんだよなぁ。その気持ちをしまっておけないから、またこうして書いています。

何がそんなに嬉しかったのかと考えると、いただいた言葉全てなのですが、特に「熱が伝わる」と言ってもらえたことなのかなと。その熱はいただいたものが源になっているのですが。熱が伝播して、届いて、届けられて。そういった循環の一部になれているのなら、これほどの喜びはなくて。

そう、自分が発したことが誰かに「届く」「伝わる」ということはこの上ない喜びなんですよね。それは、文章書いている人なら誰しも感じたいことなんじゃないか、と思います。

書き始めたころは、投げたボールは受け取ってもらえないままその辺にコロコロ…と転がっていたのが、少しずつ、少しずつ受け取ってくれる人が増えてきて。もちろん、私が知らないところで受け取ってくれている人もたくさんいると思います。でも、自分自身が実感できる形で「届いた」と思える瞬間があると、それはもう一気に心が満ちてきて。


ここで少し「ハイキュー」の話を少ししてもいいでしょうか。ハイキューは高校生たちがバレーボールに打ち込むスポーツマンガ(アニメ)です。

以前も一度書きました。

ここにも書いた通り、「つっきー」というキャラクターは先ばかり考えてしまって、「どうせいつかは負けるんだから」と目の前のことに打ち込めない様子が描かれてるんですね。

それであるとき、聞くんです。強豪校のエースに「たかが部活じゃないですか。どうしてそんなに熱くなれるんですか」って。

そうしたらエースは答えます。エースは、先のことは正直どうでもいいと。とにかく目の前の相手を倒す、この一本のスパイクを決める。その瞬間が、最高に気持ちいいのだと。続けてつっきーに言います。

「その瞬間が、あるかないかだ」
「もしその瞬間が来たら、それがお前がバレーにハマる瞬間だ」

つっきーはそのやりとりをきっかけに、少しずつ変わっていきます。そしてある試合中、「ハマる瞬間」が来るのです。その瞬間は見ているこちらも震えるくらいに、熱いものがこみあげてきて。(ちなみにシーズン3の白鳥沢戦の後半です)

何が言いたかったと言うと、誰かに「届いた」という経験は、文章を書くことに「ハマる」瞬間なんだと思いました。

もちろん自分だけで書いているのも楽しい。整理になるし、覚えておける。でもやっぱり届いた、伝わった経験は、一人で書いているとき以上に「書いててよかった」と思わせてくれる。これがあるからやめられない。これを経験してしまうとやめられない。文章を書く醍醐味は、きっとここにあるんだろうなと思いました。

届いたのが、たった一人でもいい。
たった一人だったとしても、すごいことだ。

その瞬間は得たいと願っても得られないのかもしれません。でもまずは目の前の文章に、心をこめて、言葉一つひとつに気を遣って、選んで、いい加減でなく、ちゃんと書く。それを積み重ねていくことで、また「届いた」という瞬間がやってくる。

そんなふうに信じて、これからも書きたいなと思います。




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