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実はすごい「美濃焼」の秘密 #きほんのうつわ 裏トーク

本社を岐阜県美濃加茂に構えるメディア『cocorone』が、素晴らしい技術を持つ地元美濃焼をみんなに”届く”よう編集してお届けするうつわづくり #きほんのうつわ

でも美濃焼って正直どんなうつわかご存知ですか?

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(型や釉薬見本を見ながら悩む3人)

「なんでもできますよ」のすごさ

#きほんのうつわ は、美濃焼で有名な多治見の窯元「丸朝製陶所(MARUASA PORCELAIN)」さんにご協力いただいています。

出張に行ってご相談をした際に

「こういう形って...」
「できますよ〜」
「こういうデザインだと難しい...ですかね?」
「いやできますよ」
「こういう色って...」
「いやできますよ!」

なんでもできるんかーい!と感動した私たち(笑)

それもそのはず。多治見の美濃焼は「なんでもできる」が魅力だったのです。

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(型のサンプル一部。これだけでもものすごい数)

食器の生産全国シェア60%

美濃焼の生産量が食器に占める割合は、なんと6割以上!モノの本によると7割を占めるという話もあるそうで。日本で生産されている食器のほとんどを美濃の窯元さんたちが作っていることになります。

〇〇焼と書かれた食器の中には、美濃焼の窯元さんで成形や素焼きを終えたものに、絵付けのみその産地で行なっているというものも多いそう。いわばうつわにおける分業体制ですね。それだけ大量の食器を作れる=生産力が高い窯元さんが多い証拠だと思います。

生活に密着した縁の下の力持ち

美濃焼を知らなくてもみなさん、ニトリはご存知ですよね。ニトリの和食器シリーズにも美濃焼あります。

(たとえばこれとか)

みなさんがよくご存知のカフェやレストラン、ホテルの食器も実は美濃焼だったり。これもあれも調べてみたら多治見で生産されてた!なんてことも多いんです。美濃焼を知らなくても、確実に手にとっているはずですし、なんならみなさんのおうちにすでに存在しているかもしれません。

うつわ界の黒子

有田焼いえば豪華絢爛な絵付け、現在朝ドラ放映中の信楽焼といえばたぬき(?)といったように特徴的なものはさておき、美濃焼のイメージと言われてもピンとこないという人も多いはず。それもそのはずで、美濃焼はいわば日本の陶器における黒子的役割を担っているから。

伝統的な美濃焼は、オレンジがかった志野焼や濃緑の織部、マスタードイエローな黄瀬戸など産地や歴史に根付いたスタイルを持っています。ですがそれに限らず、多治見製陶1300年の歴史の中で陶器はもちろん磁器も含め様々なスタイルを拡大し、さらに海外輸出やOEMなど「期待に応えてなんでも作れる」技術力の高さを誇り和食器洋食器問わず一大産地となった現在、その懐の深さがむしろ魅力となっていると思います。

これといった特徴がないのが美濃焼なんて言われることもありますが、逆にいえば「どんなものでも作れる」のが美濃のすごいところだと思います!

高い技術力によって裏打ちされた懐深い美濃焼の良さをもっと伝えられたら。#きほんのうつわ もその一役を担えたらいいなと思います。

そのあたりのお話はこちらに

そして最新のサンプルがこちら

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(photo by とみこ

流れる釉薬の美しさが、早くも評判です。

これも窯元さんのあまたある色見本の中で「これは!」と思うものを是非とお願いして作っていただきました。

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裏トークこぼれ話

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とにかく夏の多治見がただでさえ暑くて体感温度としては40度。さらに窯元さんはその中で火を扱うのでもっと暑くなると聞き「わ、わたしは絶対死んでしまう。。。」と尊敬の眼差しでした(笑)この写真を撮っている時も死にそうだった。暑さに負けず頑張る窯元さんのお役に立ちたいです。

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