漢字で読み解く万葉集      大伴家持

漢字表記から古代史を読み解く試みをしています。

大伴家持は、高志の国(富山県)に赴任中に
たくさんの優れた歌を残しています。
この時期が異常な感じです。

古事記を解読していて、大伴家持は
柿本人麻呂と非常に深い繋がりのある人物だと
わかりました。

万葉集原文をめぐって、柿本人麻呂が、水死刑を
言い渡される。
万葉集に詠まれた歌に問題があるからでした。

百人一首 大伴家持の歌
鵲の渡せる橋におく霜の 
白きをみれば夜ぞふけにける

鵲は七夕の天の川にかかる橋
そこに霜がおりて白々と冴えわたっている
のをみると、早くも夜が更けたことだ
と解釈されるのが一般的ですが、
七夕と霜の季節感の不一致を指摘される方もいます。
その不一致の理由は、漢字表記を平仮名にしたから。

この歌を漢字表記すると
鵲乃和多世流波之耳 遠久霜能 
志呂支越見礼者 夜曽更尓計留

こうしてみると、意味がもっと深くなる。
鵲が天の川に橋をかけるのは、織姫を渡らせるため。
昔、鳥が大陸から日本に、織姫を渡した。
(鵲を昔と鳥に分解する)
この鳥が何族を指すのか。
新羅の始祖神話は鵲由来の昔氏と呼ばれる。
この人は倭の東北の多婆那国の王妃が産んだ
卵から生まれたという。
大陸から冬、季節風に乗ってやってくるので、
ベガの位置がその時期を知らせたとも言えます。

織姫が真綿(蚕、繭)を運んだ波の地、
波字の音句を失った(霜は喪う意がある)巻物
(真言の仏典でしょう)
遠く霜の降りた新羅を分けた越を見敬う者

幾夜更け、美しき人のト占を待つ

まったく違う意味が浮き彫りにされます。
越、でてきました。

本当はこの歌は、大伴家持の歌ではなく
柿本人麻呂の歌だと推測しています。「の」の使い方。
越の地で読んだとされる歌には柿本人麻呂の歌が
だいぶん混じっていると思います。

越にまつわる歌は、時系列で万葉集に入れる
訳にはいかない、当時の事情があった。

ちなみに、越は新羅から分かれた国とあります。
さらに、シルクロードの地です。

この歴史は、いまは消されてしまっています。

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