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三井記念美術館を巡って(東京都・中央区日本橋)

<美術館紹介>

旧財閥三井家の伝来品を収蔵展示するために設立され、当初は1985年、東京都中野区上高田に「三井文庫別館」として開館。

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2005年より、旧三井鉱山の入居していた東京都中央区日本橋室町の三井本館7階に移転して開設されました。

場所は三井本館になりますが、昭和初期の重厚な洋風建築として、国の重要文化財に指定されており、美術館の入り口は、隣接して建設された超高層の「日本橋三井タワー」のアトリウムに設けられています。

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<訪ねた日>

2020年9月13日

<展示に関して>

4,000点を超えるともいわれる豊富な美術作品の所蔵量を生かした、常設展示、期間限定の企画展など、バラエティ豊かな展示物を鑑賞できるのも大きな特徴の一つです。 その他にも、書籍の発行、教育普及など美術に関するさまざまなシーンで社会と接している美術館です。

そもそも三井家は11家に分かれています。なかでも北家・新町家・室町家からの寄贈された美術工芸が収蔵されています。

現在は「敦煌写経と永樂陶磁」の企画展が開催されていました。本来は特別展として「ほとけの里 奈良・飛鳥の仏教美術」を開催予定だったようですがコロナの影響で延期。代替の展覧会として、館蔵品による企画展「三井記念美術館コレクション 敦煌写経と永樂陶磁」が開催されていました。

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かつてシルクロードの分岐点として栄えたオアシス都市敦煌の写経と、永樂保全の中国陶磁を写した作品を組み合わせ、東洋の経巻と日本の京焼の中国写し陶磁が展示されていました。敦煌写経は1900年に敦煌莫高窟に住む道士王円籙によって発見された蔵経窟から出土した古写経をさします。仏教経典としての視点と、書芸術としての視点の両方から鑑賞できます。永樂陶磁は京都のやきものらしい永樂保全の中国陶磁写しの世界が鑑賞できました。国宝茶室「如庵」の室内が精巧に再現される中、茶道具の取り合わせが展示され、「用の美」を観られました。

撮影不可なので図録を撮影しました。こちらは大般涅槃経巻第11(隋時代)

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こちらが王羲之 集王聖教序の拓本です。   

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こちらか永樂保全作 金襴手籠文杯。1847年頃の作品です。

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こちらは校趾釉兎花唐草文饅頭器。ウサギと唐草文様の作品です。

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<売店に関して>

今回の図録は特になく、敦煌写経と、永樂陶磁それぞれの関連書籍がありました。

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素敵なお扇子から、花器、文具まで色々で、迷ってしまいます。


<カフェに関して>

shopの隣にあります。温かみのある落ち着いた色調で統一された店内で旬の食材を活かした季節の御膳などが楽しめるのですが…

食事が完売でしたので断念。

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マンダリンホテルの37階にあるバーでビーガンのランチを頂きました。37階でこの時間(午後4時くらい)に開店していたのはここだけでした。

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文学賞候補を読んで感想を書いていきます。今後の本選びの参考にしていただけると嬉しいです