「魔女の芽」第1話

【あらすじ】
舞台は現代日本。
そこでは魔女に変貌する寄生キノコが蔓延していた。
人々は胞子の被害を防ぐためにガスマスクを常用し、魔女による災害を警戒している。
魔女は差別及び駆逐の対象とされ、少しでも魔女の疑いがある者は差別されてしまい、誹謗中傷やパニックが起きていた。
そのような時代に、主人公の修也は妹が魔女になってしまう。

【設定・用語】
・魔女茸(マジョタケ)
胞子を介して人間に寄生する特殊なキノコ。
目玉のような模様が入った外見。
冬虫夏草のような性質で、寄生した人間を乗っ取ろうとする。
加熱処理されていなければ、食物として摂取した場合でも寄生する場合がある。
胞子の拡散力は低く、単体ではパンデミックを起こさない。

・タケビト
魔女茸に乗っ取られた人間。
頭部が巨大なキノコになり、胞子を振り撒きながら徘徊する。
汗腺から菌糸を分泌しており、それが絡まって動きが遅い。
元の意識はほとんど残っていない。
脳機能の不具合により、異常な怪力を持つ。
人間を掴み、胞子を吹き付けることで寄生を広げる。
魔女茸よりも拡散力が高いが、空気感染ほど強力ではない。

・魔女
魔女茸に適合してタケビトにならなかった人間。
数千人に一人の割合で生まれるとされ、菌類に関する特性を獲得する。
個人によって扱えるキノコの種類が異なるため、魔女ごとに能力が異なる。
魔女茸の寄生を制御しているが、能力を使いすぎたり傷付きすぎるとタケビトになる恐れがある。
定期的に魔女茸の胞子を吸わなければ衰弱する。
魔女になると老いることがなくなる。

胞子の制御もできるので、人間社会に紛れてもパンデミックを引き起こさない。
ただし、意図的に胞子を撒いた場合はタケビトよりも甚大な被害をもたらす。
生存には魔女茸が必須、人々が魔女に抱く生理的嫌悪、危険性等の理由から、人間との共存は困難。

普段は人間と変わらない容姿を持つ。
能力を使い始めると、魔女特有の変化が生じる。
→頭からキノコが生える(隠すために帽子を着用)
→菌糸やキノコが顔を覆い、遠目には鷲鼻の魔女っぽいシルエットになる。
→胞子を自然と放出。

タケビトほどではないが、脳のリミッターが外れているので身体能力が高い。
自在に菌糸を分泌し、様々な使い方ができる(スパイダーマン的な)
胞子を急成長させてキノコにする(足場にしたり等)
胞子やキノコ部分が燃えやすいので火が弱点。

・夜宴会(サバト)
過激派魔女の組織。
魔女至上主義を掲げており、人間を魔女茸の苗床と認識している。
胞子を無差別にばら撒くテロリストも在籍する。
実力者の魔女を揃えて菌だらけの隔離地域に拠点を構えている。
魔女が支配する国を作るのが目的。

・魔女狩り
魔女の駆逐を専門とする職業。
公務員の一種。
魔女茸、タケビトの排除も任されている。
対象を焼き払う装備を支給されている(火炎放射器など)

【第1話】
p1
※回想。

街中の交差点。
→周囲に大量の死体(タケビトと魔女)
→渋滞した車が炎上したり、横転したり。

へたり込んで泣く瑞希。
→汚れているだけで怪我はない。
→小学校高学年くらい。

修也「守れてよかった」
→満身創痍の修也が佇む。
→服が破れて全身に重傷を負う(痛がりもせず無表情)
→血みどろのビニール傘(閉じた状態)とガスボンベ付きのトーチバーナー。
→高校生くらいの年齢。
→頬に大きな傷。

p2
※このページのコマはすべてテレビの画面。

『魔女による胞子災害! そしてタケビトによる殺人事件!』
→魔女が暴れているイメージ図。
→タケビトがゾンビのように群れて歩いている。

『相次ぐ魔女狩り協会の不祥事に加えて、隔離地域の賄賂問題も挙がっています』
→記者会見で、スーツを着た男達が頭を下げて謝罪している。

『寄生キノコ"マジョノメ"の違法栽培! 現代社会に潜む魔女の脅威とは……!』
→マジョノメのイメージ図。
→テロップで煽っている。

修也の横顔。
→冒頭の頬の傷跡をアップ。
→古傷になっている。

p3
畳の和室でテレビを観る修也と瑞希。
→部屋には扇風機。
→修也はワイシャツ姿に黒のスラックス。
→瑞希は全体的にギャルっぽい雰囲気。

瑞希「なんかさ、魔女って本当に迷惑だよねー。人間のフリしてさー」
→瑞希がうんざりした調子で言う。

瑞希「お父さんとお母さんは胞子災害で死んだし」
→和室の仏壇をクローズアップ。
→両親の写真が飾られている。

瑞希「修也も復讐のために魔女狩りやってるでしょ?」
→静かに座る修也。
→感情を顔に出さない。

p4
瑞希「本当に最低な化け物だよ。魔女なんて死んじゃえばいいのに」
→ぴくり、と修也が反応する。

修也「魔女だって本当は――」
→修也は反論しようとする。

祖母「何を喧嘩してるの」
→襖が開いて隣室から祖母が顔を出す。
→少し呆れている様子。

瑞希「あ、おばあちゃん」
→瑞希は少しばつが悪そうな顔。

p5
祖母「家族なんだから仲良くしなさいね」
瑞希「はーい」
→祖母がため息を吐く。
→瑞希が渋々と返事。

祖母「暇なら二人で買い物に行っておいで。お小遣いもあげるから」
→祖母の家の外観。
→日本の一階建ての古い家屋。
→縁側がある。

街中の風景。
→駅周辺のそれなりに発展した地域。

p6
演説者「魔女は死すべし!」
→青空を背景にセリフのみ。

演説者「国民の手で魔女を追放しましょう!」
→路上で演説するスーツ姿の男。
→周りにはチラシを配る支援者。
→設置したのぼり旗には「魔女支援の厳罰化」「退魔党に清き一票を!」などの文字。

瑞希「退魔党だっけ。最近すごいねー」
→道路を挟んだ向かい側を歩く修也と瑞希。
→瑞希が演説を眺めている。

瑞希「修也、次の選挙で投票してみてよ」
修也「…………」
→瑞希はニヤニヤ。
→無言の修也は、武器入りのケースを背負っている。

p7
テレビスタッフA「すみませーん、ちょっといいですか」
→コマ外から話しかけられる。
→瑞希が気付いて足を止める。

テレビスタッフA「昨今の魔女犯罪について意見を聞かせてください」
→スタッフがマイクを向けてインタビューしてくる。
→カメラマンがカメラを向けている。

修也「差別の推進が事態悪化を招いているかと」
→修也が淡々と回答。
→瑞希を少し押し退ける形で。

テレビスタッフB「それじゃ困るよー。魔女を擁護されたら番組で使えないじゃん」
→責任者っぽい男が文句を言う。
→ウザい感じで肩をすくめている。

テレビスタッフB「時間ないしヤラセでいいか」
テレビスタッフA「そうっすね」
→責任者とインタビューをしてきたスタッフがこっそり話し合う。
→修也と瑞希は立ち去る。

p8
瑞希「なんであんなこと言うの。修也って空気読めないよねー」
→瑞希が迷惑そうにぼやく。
→修也は動じずに前を向いて歩く。

瑞希「あっ、ここのお店」
→瑞希が前方を指差す。

瑞希「ネットで魔女が出たって炎上したんだよー。結局はデマだったんだけど」
→ケーキ屋だった建物をクローズアップ。
→扉に「魔女裁判により閉鎖中」と題された紙が貼られている。
→壁や看板に落書き(魔女を糾弾する内容)されている。

瑞希「潰れちゃって残念だなー」
→瑞希の残念そうな顔。

p9
【この世界には魔女がいる】
【特殊な寄生キノコで変異した人間のことだ】
→ショッピングモールの前で、魔女の人権を訴えるデモ集団。
→周りから野次を飛ばされている。

【魔女は菌糸を生み出して操る】
【胞子による汚染災害を引き起こすのだ】
→デモ集団が掲げる魔女のイラストをアップ。
→とんがり帽子を被った典型的な魔女と人間が握手している。

【ただしそれは数千人の一人の話】
→デモ集団を自然とスルーして、スマホを操作する瑞希。
→興味が無く、眼中にも入っていない様子を強調。

【ほとんどが半端に変異してゾンビのようになる】
【俗称はタケビトだ】
→ショッピングモールの入口に設けられたモニターをアップ。
→数匹のタケビトが映っている。
→画面下には「胞子災害に注意!」のテロップ。

p10
【人類の歴史とはすなわち魔女との戦いである】
→殺し合う魔女と人間のイメージ図。
→魔女が倒れて人間が馬乗りになり、ナイフで刺し殺そうとしている。
→魔女はナイフを握る手を掴んで抵抗している。

【俺は笹渕修也。国家公務員の魔女狩りだ】
→歩く修也をやや下からのアングルで。

【幼馴染の瑞希は高校生】
→スマホを見ながら歩く瑞希。

【幼い頃に両親を魔女に殺された俺達は養子として引き取られた】
【以来、三人で暮らしている】
→歩く二人をやや遠めのアングルで。
→平穏なショッピングモールの背景。

p11
【大切な家族を守る】
【それだけが俺の使命だ】
→決意する修也の目元をアップ。

【たとえどんな手段を使ってでも……】
→修也の握った拳のアップ。

ショッピングモール内の風景。
→吹き抜けのフロア。
→各階を客が往来している。

p12
女性客(実は魔女)が咳をする。

女性客が、いきなり消毒液を噴きかけられる。

女性客「な、なんですか!?」
→女性客が困ったように手で顔を隠す。
→消毒液を連続で噴きかけられている。

老人「魔女がいるぞぉ!」
→叫ぶ老人の口をアップ。

p13
老人「魔女は粛清だ! 一人残らず炙り出すんだァッ!」
→通りかかる客に消毒液を噴射する老人。
→正気を失っている様子。

店員「お客様やめてください!」
老人「放せ! お前も魔女なのか!」
→数人の店員が老人を取り押さえる。
→老人は暴れて抵抗。
→店員が女性客を守る。

瑞希「みんな敏感だよねー。気持ちはわかるけどさー」
→老人を遠巻きに眺める瑞希。
→近寄りたくなさそうな様子。

瑞希「…………」
→老人に見向きもしない修也。
→それを怪訝そうに窺う瑞希。

p14
瑞希「修也は魔女差別を嫌うよねー。魔女狩りのくせに」
→瑞希が修也の顔を覗き込む。
→不安や懐疑的な様子。

修也「魔女は元人間だ。無条件に迫害されるべきではない」
→修也は前を向いたまま答える。

瑞希「人間をタケビトに変えるんだよー?」
修也「無害な魔女もいる」
→瑞希は怪訝そうに。
→修也は表情を変えない。

瑞希「だからって――」
→ムッとした顔の瑞希。

p14
モブ「魔女だ!」
瑞希「もう、まだ騒いでるよー」
→コマの外から老人の叫び声。
→瑞希が苦笑気味に反応。

老人を優雅に踏みつける魔女(元女性客)
→頭から巨大なキノコが生えて、とんがり帽子の形状に。
→胞子が周囲を舞う。
→足元が苔やキノコに覆われている。
→取り押さえていた店員がタケビトになって徘徊。

p15
老人を見下ろす魔女の顔アップ。

魔女「消毒液なんてかけないでよ」
→踏みつけられた老人をアップ。
→恐怖で震えている。

魔女「肌に悪いでしょ」
→老人をアップ。
→魔女に撫でられた部分から菌糸に覆われていく。

タケビトになった老人が歩き出す。
→頭部が苔に覆われた異形に。

p16
瑞希「本当に魔女じゃん!?」
→驚愕する瑞希。

修也から押し付けられたガスマスクを瑞希が受け取る。
→修也は手しか映らないアングルで。

修也「胞子を吸うな。タケビトになる」
→ガスマスクを装着する修也。

修也「避難するぞ」
→修也が瑞希の手を握って走り出す。

p17
瑞希「魔女狩りなのに戦わなくていいの!?」
修也「状況的に不利だ。戦いはなるべく避けたい」
→瑞希は修也の背中をたたく。
→修也は前だけ見て進む。

修也「魔女は汗腺から菌糸を分泌する」
→後方を闊歩する魔女。
→ガスマスクを着けた店員が立ち向かう。

修也「これは強靭かつ遮熱性が高い」
→魔女の腕のアップ。
→分泌された菌糸が肌を覆う。

修也「菌糸は刃物や銃弾を通さない」
→店員が刃物を突き出す。
→魔女の手のひらが刃を受け止める。

修也「単独で魔女に挑むのは自殺行為だ」
→魔女が高笑いする。
→店員がタケビトに襲われる。

p18
客が逃げ惑う中、ガスマスクを着けた二人も避難する。
→従業員が避難誘導をしている。

死体に群がるタケビト。
→ゾンビのように血肉を啜って食べている。

驚愕し、声を押し殺して泣く瑞希。
→修也は静かに先導する。

二人はこっそり吹き抜けのエスカレーターまで到着する。
→エスカレーターは作動中。

p19
魔女「何か良い匂いがするわねぇ」
→二人の前に大きな影が差す。
→瑞希がぎょっとする。

魔女「どこへ行くつもりかしら?」
→エスカレーターのそばに魔女が優雅に立つ。
→大量に積んだキノコを足場にしている。

瑞希「え、あっ……」
→瑞希が呆然として後ずさる。

p20
修也がエスカレーターから跳んで魔女にしがみ付く。
→しがみ付いたまま落下。

瑞希「修也!?」
→瑞希が驚いて叫ぶ。

修也「逃げろ」
→魔女にしがみ付く修也が無表情で告げる。

魔女「チッ」
→魔女が忌々しそうに舌打ち。

p21
魔女と修也は、床から生えたキノコに落下する。
→キノコをクッションにしてバウンド。

魔女はふんわりと着地。

修也は床を転がる。

修也と魔女は一階のホールで対峙する。
→周囲はキノコと胞子と菌糸だらけ。
→タケビトはいない。

魔女「その身のこなし……魔女狩りね?」
→魔女が険しい顔で修也を睨む。

p22
修也「もうやめろ。お前を殺したくない」
→修也は低い姿勢で身構える。
→手には何も持たず、ケースは背負ったまま。

魔女「勝てると思ってるの? 自信家なのねぇ」
→嘲笑う魔女の顔アップ。

魔女「生意気よ」
→魔女が手を横に振るう。

魔女の足下からキノコが発生。
→胞子を散らしながら修也のもとへ増殖していく。
→キノコのカーペットのようになる。

p23
修也は身軽に飛び退いて回避。

修也「じきに増援が来る。投降しろ」
→修也が魔女の周りを歩きながら告げる。
→冷静な様子。

魔女「冗談でしょ。舐めないでくれる?」
→魔女が苛立つ。

魔女の片脚が床を踏み割る。

p24
踏み割られた床を中心にキノコが一気に広がる。

修也は避けずに佇む。
→ズボンにキノコが付着。

修也「殺したくない。大人しくしてくれ」
→冷静な修也。
→ガスマスク越しに冷たい眼光。

魔女「うるさい! 黙って死になさいッ!」
→振りかぶる魔女。
→かなり怒っている。

p25
瑞希「やめてっ!」
→瑞希が両者の間に割って入る。
→両手を広げている。

瑞希「どうしてこんなことをするの!」
→必死に訴えかける瑞希。

瑞希「魔女には隔離地域があるじゃん……そこなら誰にも迷惑をかけずに暮らせるでしょ!」
→タケビトに襲われる客。
→絶望した表情でキノコに胞子に埋まっていく。

p26
魔女がクスクスと笑う。

魔女「迷惑かけずに暮らせ? 簡単に言わないでよ。何もわからないくせに」
→笑う魔女。
→目だけが濁って笑っていない。

魔女「その目。その目よ」
→動揺する瑞希。
→ガスマスク越しに怯む目をアップ。

魔女「皆がその目を向けてくる」
→笑う魔女。
→背後に不気味な目がたくさん浮かび上がっているイメージ。
→周囲からの視線を嫌悪していることを表現。

p27
魔女「ある日突然、魔女になった気持ちがわかる?」
→涙を流す魔女。
→顔を手で覆っているが、悲しみと憎悪が伝わる。

魔女「当然のように差別されて人生を失った。誰も助けてくれない」
→魔女の過去。
→人々から石を投げられている。
→頭からキノコが生えている。

魔女「魔女は迫害されなければならない」
→不気味に笑う魔女。

魔女「心当たりはあるでしょう?」
→息を呑む瑞希。

魔女「世の中の風潮には逆らえないの」
→退魔党やインタビュー、閉店した店の回想。
→魔女差別を強調する演出。

p28
魔女「隔離地域がどんな場所か知ってる? 魔女狩りから常に命を狙われる気分は?」
→ぞわぞわする不気味な抽象画っぽい背景にセリフのみ。
→魔女の内心を表現。

瑞希「だからって人を殺す理由には――」
→瑞希が狼狽えながら反論しようとする。

魔女が瑞希を腕で払い飛ばす。

瑞希がモール内の店に激突。
→棚や商品に激突してひっくり返す。

魔女「御託は結構。もう聞き飽きたわ」
→魔女の冷え切った無表情。

p29
魔女「ほら、見てみなさい」
→魔女が広げた両手のアップ。

魔女「こんな状況でも撮影してる」
→吹き抜けの上の階層から撮影する人々。
→緊張と興奮の混ざった顔。

魔女「魔女を晒したくてたまらないって顔ね。反吐が出そう」
→魔女のとても良い笑顔。
→あえて明るく無邪気な感じで。

魔女「みんなタケビトにしてあげる」
→広げた魔女の手から胞子がぶわっと放出される。

p30
魔女の背後から、修也が黒い刀で刺突。
→切っ先が胸部から飛び出す。
→刀の柄部分が機械っぽい構造。
→もう一方の手には武器ケース。

修也「焼却剣カガリビ。魔女狩りに支給される滅菌武器だ」
→魔女を刺す刀のアップ。
→刃の表面に回路版のような模様。
→刺した箇所からちりちりと黒煙が発生。

修也「魔女は炎に弱い。高熱が菌糸の分泌と制御を阻害する」
→刀を中心に燃える魔女。

魔女「さっきまで、甘かったくせに……」
修也「家族を守るためなら手段は選ばない」
→燃える魔女が苦悶しながら言う。
→修也は平然と刀を引き抜く。

p31
魔女「フフ、別にいいわ……ちょうど死にたかったから」
→膝をつく魔女。

魔女「魔女と人間は殺し合う運命……誰にも止められない」
→血を吐きながら笑う魔女。
→狂気に染まった感じで。

魔女「憎悪が憎悪を生む社会なのよ」
→冷静に見下ろす修也。

倒れた棚の下から瑞希が這い出る。
→頭から少し血を流している。

p32
燃えながら指を差す魔女の手をアップ。

魔女「魔女の苦しみを思い知りなさい」
→魔女が瑞希を指差す。

p33
魔女の言葉にゾクッとする瑞希。

炭化した魔女がうつ伏せに倒れる。

修也が瑞希を引き起こす。

瑞希がふと視線を下ろす。

p34
瑞希の主観アングル。
→腕に小さな切り傷がある。
→傷を中心に菌糸が発生している。

【第2話】
「魔女の芽」第2話|結城からく (note.com)

【第3話】
「魔女の芽」第3話|結城からく (note.com)

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