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Toojiの旅

宮城県は東鳴子にての「次世代型 湯治の検証と提案」も今回が3回目となりました。もとはと言えば、3年前から始まった、武司の東北への旅の途中、滞在した「旅館 大沼」での出会いがきっかけです。絶滅危惧種である日本の「湯治」という文化をもっと知ってもらいたい、という企画でございます。とは言え、湯治って、基本的におじいさん、おばあさんのイメージですよね。はい、私もそうでした。「湯治」ってどんなイメージですか?私は、旅館に泊まって、毎日朝昼晩、温泉に入ることだと思ってましたが…

ところが、「自炊部」というのがあるらしいじゃないですか。もちろん、そのまんま「自炊をしながら滞在して、温泉に入る」ってやつなんですよ。当然、自分でご飯が作れる人じゃないと無理。自分で作れない人には「旅館部」というのもあるらしいです。部活かよ。もちろん、自炊部と旅館部では、自炊部のほうがよりガチ度があがり、湯治ヒエラルキーの中では上級者。自炊部と言えば一目置かれる。そんな感じです。

これが武司の自炊道具。食材もありますが。

大沼さんは冷蔵庫は小さいのが一個割り当ててもらえるらしい。炊事場はこんな風に基本共同です。

やはり、年配の女性が多いとのこと。一人で調理すると何日も同じものを食べなくてはならないことも多く、そいういう場合に自炊部同士でおかずの交換などが行われるらしいです。

お布団敷き方の順番を教えてもらったり、梅干しや海苔をくれたお母さんたちは石巻からとのこと。このように、旅館に泊まり、隔離された部屋で過ごすのとはひと味もふた味も違う自炊部なのですが、中にはあまり料理ができなかったり、共同炊事場を使い散らかすような人もいるらしく(主に年配の男性)、まあ、キャンプ場の炊事場と思ったらいいのでしょうか。とは言え、平均年齢は60代、70代。中には布団持参で来る人もいるらしく、そういう人は子供さんが車で一緒にやってきて、荷物一式をおろして、1週間以上逗留するらしいです。

なんか楽しそうじゃないですか?今は遠隔でネット環境があれば仕事できる人、多いですし。自炊しながらだから栄養も偏らないし、出費も抑えられる。1泊4,000円で2週間くらいいられそう!って思ってるんです。現に武司は1ヶ月行ってるわけですが、本体がいないだけで、やりとりなんかはできる。私は田んぼや農作業があるときはダメだけど、冬場ならちょっと行けそう、なんて思います。第一、毎日温泉入り放題なんですよ!素晴らしい。伊勢は温泉がないので、本当に羨ましい。

しかし、武司の写真はどれもピントがボケてて、ホンマにこれクリエイターが撮った写真かよ。って思うのは毎度のことですが、最近はこういう作風なんだな、と思ってきています。いってらっしゃ~い。


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