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【セッションファイル無料配布中!】Audiostockで販売中のBGM


Studio Oneの「セッションファイル」の無料配布を始めました。
Audiostockで販売している楽曲のショートバージョンです。

Studio Oneの「無料版(Prime)」で制作しているので、
「DTMに興味がある方」「Studio Oneへの乗り換えを検討している方」に、
ダウンロードして使って頂けると嬉しいです!

セッションファイルは、こちらでダウンロードできます。
(Googleドライブです。)

Googleドライブ_


Studio Oneをお持ちでない方は、こちらで無料版が入手できます。
(公式サイトです。)


■楽曲解説

以下で楽曲の制作方法を解説します。
ダウンロードした「セッションファイル(.song)」を開いてから、
お読みいただいた方がわかりやすいと思います!


■プリセットのみ使用!

無料版に付属の「Presence」というソフトシンセだけを使っています。
シンセの音色も「プリセット」だけを使っているので、
これからDTMを始めるという方でも、データをいじって、
曲作りに役立てることができると思います!

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↑このソフトシンセを使っています。


■楽曲制作方法

0, 楽曲制作の前に・・・
全体の作り方としては「メインフレーズ」と「コード進行」は1曲を通して同じにして、
徐々に楽器を増やして、楽曲を盛り上げていくような作り方をしています。

楽器少ない → 楽器増えていく



1, まずはピアノでメインフレーズ(PianoLead)を作ります。

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作り方のコツは、楽曲のキーの「1度・2度・5度」の音だけを使って、
8分音符でいろんなパターンで弾いてみます。
「2度-5度-1度-5度-2度-5度・・・」といった感じに、
間に「5度」を挟むと作りやすいです。

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<ポイント>
・メインフレーズは1〜2小節のフレーズを繰り返す形でも良いのですが、
 4小節単位や8小節単位にしておくと、飽きがこないのでおすすめです。

・気に入ったフレーズができたら、付点8分のディレイをインサートすると
 良い雰囲気になります。
    この曲では広がりを出すためにセンドでリバーブもかけています。


フレーズが固まったら、1曲通して同じフレーズを貼り付けていきます。
この段階で楽曲構成としては、「Intro、1A、1B、1C、1C’、Outro」にしようかなと、なんとなくイメージしています。


2, コード進行を決めます。
この楽曲は「企業VP」を想定しているので、特殊なコードは使わないで、
Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵmだけを使った8小節のコード進行を、
1曲通してずっとループさせています。

コード進行_


3, コード進行に合わせて「ピアノの伴奏(PianoBack)」と
   「ベース(Bass)」を入れます。

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「ピアノのメインフレーズ」が動き回っているので、
「ピアノの伴奏」と「ベース」は超シンプルにしています。

ピアノは「1度と5度」だけ、ベースは「ルート音」だけです。

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4, 「4つ打ち」でキック(Kick)を入れます。

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キックを「4つ打ち」にしておくと作りやすいので、
とりえあえず4分音符で打ち込んで、1曲を通して貼り付けます。
(合わなさそうだったら他のパターンも考えます。)


5, ハットを入れます。

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ハットは2種類使っていて、
「Hat1」はクローズ、「Hat2」はオープンです。

Hat1は、IntroとOutroはシンプルに「8分」、
1Aからはときどき「16分」を入れて変化をつけます。
複雑なことはしないで「1A、1B、1C、1C’」まで、ずっと同じパターンを
繰り返してます。

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Hat2は、1Cから楽曲を盛り上げるために、裏拍を強調したパターンを入れています。
こちらもずっと同じパターンを繰り返してます。

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6, 「クラップ(Clap)」を入れます。

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曲の途中(1B)から2拍目&4拍目にクラップを入れていくと、
曲調は変えずに、徐々に盛り上がっていく雰囲気を出せます。
クラップは少し奥に引っ込ませたいので、リバーブをかけています。

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7, シンバルを入れます。

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セクションの移り変わりのメリハリをつけるために、
「シンバル (Cym) 」と「リバースシンバル (ReverseCym) 」を入れます。
※リバースシンバルだけはソフトシンセの音源ではなく、
  シンセのシンバルを書き出した後、データを反転させています。


8, 「パッド(Pad)」系の音色を入れます。

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Pad系の音色を後ろで慣らしておくと、良さげな雰囲気が出ます。
楽曲のキーの「5度の音」を鳴らしておけば、大体合います。

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9, 「シンセ」を入れます。

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楽曲を盛り上げるために、1Cから「シンセ(Synth1)」を入れます。
細かな動きは入れないで「1度と5度」の音だけを、
2拍目と4拍目で慣らしています。

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1C’からさらに楽曲を盛り上げるために、
「別のシンセ(Synth2)」で、同じフレーズ(1オクターブ上)をもう1本重ねています。


10, Outroを作ります。

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今までとは逆で徐々に楽器を減らしていって、
最後は「ピアノ(メインフレーズ&伴奏)」だけを残して終わりにします。


以上で楽曲は完成です!!


11, 最後に・・・納品データ作成

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納品するために音圧を上げたりするのですが、
Studio Oneの無料版にはリミッターとかコンプとかが付属していないので、
「RedlightDist」というディストーションで軽く歪ませつつ音量を上げて、
「Channel Strip」で軽く音を整えて完成です。

メイン(マスタートラック)にインサートしています。

マスター2_


■まとめ

有料版のソフトと比べて、いろんな制約はあるのですが、
「無料版だと音が悪い」ということはなくて、
Audiostockで販売可能なクオリティで制作できます。
(※この楽曲はAudiostockで「単品購入」の実績もあります。)


これからDTMを始めようかなと思っていて、
ソフト選びで迷っている方は、ぜひStudio Oneの「無料版(Prime)」を
試してみてください!
Studio Oneユーザーが増えると嬉しいです!!


最後までお読み頂きありがとうございました。


Audiostock:https://audiostock.jp/artists/32716
twitter:https://twitter.com/_rabbit_circle_

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