見出し画像

こどもの10万円の特別定額給付金を何に使う?お金の教育の観点から考える

コロナの影響からできた一人10万円の特別定額給付金ですが、お子様が「僕の10万円どうやって使うの?」と聞いてきたらどうしますか?せっかくなのでこれをお金の教育の良い機会として利用してみましょう。

こどもでも小学生以上になればこの特別定額給付金の事を理解している子もいると思います。ただ単に「生活に余裕ないから生活費に使って消えるだけだよ」とか「将来のために貯金して終わりだよ」と言ってしまうのでは思考停止になってしまい教育になりません。

実際には給付金は多くの家庭では、貯金に回したり、普段買えないようなものを買う、もしくは生活費に回して終わりというパターンが多いと思います。しかし、それをそのまま伝えるのではなく、この給付金を利用したお金の教育方法に関して、マネー教育専門家の観点から見たオススメの方法を解説します。

お金について話し合いの場をもとう

結論から言うと、「親子でこの給付金についての話し合いの場を持って欲しい」というのが一番です。

話し合う内容については以下で追って説明していきますが、一番は話し合いの場をもって親子で議論をすることが大切です。内容は二の次ですよ。書いておいて変な話ですが、下のような内容に沿って話をする必要もないです笑。一応の参考程度にしてもらえれば。

こどもの意見を聞いてあげる。考えさせる場を持つ。これだけで十分なお金の教育の第一歩になります。

ステップ1 特別定額給付金の意味を教える

こどもは10万円をもらえる事は知っていてもなんでもらえるのかその理由を理解はしていません。よってこの給付金が出された背景などを教えてあげましょう。以下のような感じに例を示します。

例:コロナの問題で仕事を失った人やお客さんが自粛で来なくなって売り上げが減った店とかがたくさんあるんだ。だからこのお金をもらったらいろんな所でお金を使って、その人たちのお店をもう一度儲けさせてあげたいという思いで国がお金を国民全員に配ったんだよ。あとは、仕事がなくなって生活が苦しくなっている人を助ける意味もあるね。

ポイントは新型コロナウイルスの影響で経済の活動がスムーズに行かなくなっているという事です。自粛で買い物も自由にできないし、レジャー関係の仕事をしている人、例えば飛行機の会社とか旅行の会社とかも仕事がなくなっちゃってるよね。というように説明するとわかりやすいと思います。

ステップ2 給付金の使い方を想像で考えてみる

お金をもらっても、各家庭で事情が違ってきます。使い方は自由なので各家庭のお財布事情によって貯金に回すか、生活費に使うか、特別なものを買うか、いろいろあると思います。

そこでこどもには、いろんな家庭でどのような使い方がされるのかをイメージさせて考えさせてあげましょう。

例:世の中にはいろんな家があるよね。例を一つ出してみよう。一つ目の家庭Aさん家はお金が苦しい貧乏な家なんだ。コロナのせいで仕事がなくなってしまって、今は生活するのが厳しい状況。そんな家だったから10万円はどのように使うと思う?貯金する?贅沢なおもちゃを買う?

この場合だと、おそらく生活費に使いますよね。非常にお金が助かると思います。こういう人たちを助けるのは本来の目的ですね。こどもに聞いてみて想像させてあげてください。貯金するとかはできませんし、贅沢なおもちゃを買うこともないと思います。

ポイントは意見を言ってくれたこどもを褒めてあげることです。否定はしてはいけません。いろいろな意見があって良いのです。間違えを指摘された子は意見を言わなくなります。

じゃあ二つ目の家のBさん家を考えてみよう。Bさん家はお金をたくさん持っているからコロナの影響は少ないんだ。じゃあこの家では10万円をどう使うかな?生活費?貯金?それとも大きなおもちゃとか買うかな?

お金に余裕があるなら、どんな選択肢もありだと思いますが、生活費に使うことはなさそうですよね。おそらく貯金か買い物をするかですね。政府も富裕層にお金を渡す目的としてはレジャーなどのエンターテイメント系の支出を期待している面はあると思います。

ここで、一つ考えても良いのが本当にBさんが富裕層であればこの給付金をもらわないと言う選択もできると言う事です。

政府もあげたくない(税金をなるべく使いたくない)から全員に配布ではなくて、申請をしなければいけないようにしたという事も伝えても良いと思います。現実にそのような事が起きている事を教えるのも大切な金融教育と考えています。

なんで政府は税金をなるべく使いたくないんだろう?という疑問が出てきたら、そのお金は将来の大人になる人が払う借金になるからなるべく使いたくないんだという話をしてもよいでしょう。

ステップ3 実際にわが家ではどう使うかを話し合う

ここまで考えていれば、自分の家庭がどのような状況なのか、どう使うのが一番良いのかを考える準備ができていると思います。

あとは、それぞれの家庭において使い方を話し合って意見を出し合ってみると良いと思います。

このような家庭での親子の会話が一番のお金の教育になると私は信じています。ぜひ給付金をきっかけに話し合いをしてみてください。

以上、読んでいただきありがとうございました。

良かったらスキ、またはフォローしてくれると嬉しいです。

この記事が受賞したコンテスト

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?