恋のトキメキはどうして終わる?1<トキメキが起きる仕組み>
このようなご相談をクライアントさんから受けることがしばしばあります。恋のトキメキは楽しいものです。そしてこのドキドキ、ワクワク感を道標に、多くの方々が行動し、大切な意思決定をします。しかし、そもそも「トキメキ」「ドキドキ」「ワクワク」とは何なのでしょう。今回はその正体を探ることで、今後の恋愛に役立てていただければ幸いです。
結論からズバリと申し上げますと、この「トキメキ」は脳内のドーパミンと呼ばれる物質により作り出されているといわれています。このドーパミンは、脳内に放出されると喜びややる気といったポジティブな感情が得られるため、通称「快楽ホルモン」と呼ばれたりします。
このため、ドーパミンは楽しいことをしているときに出るホルモン、と解釈されることもあるようですが、実際は少し異なるようです。より厳密にいうとドーパミンは、「期待していたよりも大きな報酬が得られた」という、自分の予想・期待が良い意味で間違っていたときに放出されるといわれています。
では恋愛ではどのようなシチュエーションでドーパミンが放出されるのか、以下の事例を使って考えてみましょう。おそらくドーパミンが放出されているであろうと予測される場面の文末に(★)を記したので、ご参考にしてください。
予測に過ぎませんが、以上の(★)を記した箇所でドーパミンが放出されると考えられます。放出箇所の共通点はいずれも、「まさかE太さんが自分に好意を持っているなんて」という、現実が自分の予想を上回ったときです。そして今後も段階的に関係が深まっていく過程や、お互いの知らなかった部分を知る過程では、まだ相手が自分がどれだけ受け入れてくれるか分からない、いつ関係が終わってしまうか分からない、という不安がつきまとうため、その分だけ期待を上回る報酬が得られる機会が多くなると考えられます。その度にドーパミンが放出され、「トキメキ」を感じさせてくれる期間が持続することでしょう。
しかし、残念ながらこのトキメキには必ず終わりがやって来ます。次回はトキメキの終焉についてお話します。
長谷川由紀
☆おことわり☆
本ブログ内の記事は、精神科・心療内科等での治療を代替するものではありません。必要に応じて医師・心理カウンセラー等に直接ご相談ください。
また、本ブログの事例にて紹介されている人物や状況は、全て架空のものです。セッションを通して伺ったお話をブログにて公開することはありません。
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