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信用されてないなーと思うとご注文をお断りすることもあります

私は、業者さんでも一般の方でも、あんまりこちらの創作性を信用しないで「細か過ぎる指定をする人」「ご要望の、整合性の無い変更の多い人」のご注文はお断りしております。仕事の途中でも、こちらからお断りしてしまう事もあります。

こちらの創作性を信じないのだったら、私なんかではなく、例えば優秀な悉皆的能力のある人と(悉皆“しっかい”=ここでは、いろいろな職人さんに仕事を手配したり調整したりするプロデューサー的な人)優秀な職人さんにお任せすれば、お望みのものが、おそらく出来ると考えるからです。

(しかし、細かすぎるところまで依頼主のお望み通りにすることが良い結果になることは殆どありません)

私は加工のみをする職人という立場ではありませんので、そういうお望みを実現出来るもっと優秀な方がいらっしゃいますから他に当たって下さい、と考えます。

もちろん、ご注文をお受けしますし、ご要望はなんでもおっしゃっていただきたいです。

が、ただ私を「言われた通りの作業をする人」のように、具体的に細かい指定を繰り返したり、変更を繰り返したりする場合、その他無駄に試作を繰り返させられたりする場合は、途中でもそのような仕事はお断りするようにしている、という意味です。

繰り返しになりますが、これはあくまでも「異様に細かい指示や変更ばかりする人」「こちらのアドバイスを全然聴かない人(指定に意見すると怒り出す人など)」「整合性の無い変更を繰り返す人」ということであって、普通にあれこれご要望をおっしゃって下さるのは大変うれしいことです。制作者とそれを受け取る方の双方のキャッチボールで文化が出来上がるからです。

お断りすると、怒り出す人もいらっしゃいます。その時の捨て台詞が「オマエ以外に作り手は沢山いるんだ!」だったりすることがあって

「いやいや、だから、そうして下さいって」

というオチになったりします。笑

キャリアが浅い若い頃は「仕事をお断りすること」が出来なくて大変な目に沢山合いました。避けていても、降り掛かって来るものがありますから、完全に回避は出来ませんが、それでも火傷は減ります。


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