最近の医療は進化しているなあ・・と親知らずを抜いて感心したのです
先日、鼻の手術をした時(→続編)に「最近の医療は随分進歩しているのう・・・」と、わたくし、痛く感心したのであります。
患者の負担がなるべく少なくなるような配慮、処置の方法の新しさ、事前の検査の慎重さ、その他いろいろな事の精度が、たった2〜3年前と比べても、より良くなっている。
それと、若手のお医者さんの知識と技術レベルがとても高いのに感心しました。(33〜45歳ぐらいですかね。人間としてはそのあたりの年齢が一番旬だと思います)
私は最近、今まで普通の街の歯医者さんでは抜けないと言われ、大学病院の口腔外科に行って下さい言われていた、傾いた状態で少しだけ顔を出した、歯茎に埋まった、右上の親知らずを抜いたのですが、そこでもそう思いました。
抜いていただいた歯医者さんは、大学病院ではなく、街の歯医者さんの設備が整った、親知らずを抜くのが上手いと評判のところでした。
私の親知らずは、下2本と上1本は抜いたのですが、下の2本は曲がっていたわけでは無かったし、半分ぐらい歯茎から出ていたのですが、街の歯医者さんで抜くのに大変苦労し、大変痛い思いをしたのでした。30年ぐらい前の事なので、まだ「歯科医の職人的経験が頼りな感じ」と言ったら良いか・・・
私が最近まで通っていた自宅の近所の歯医者さんも、手技は丁寧なのですがそんな感じの所で、ちょっと治療内容に限界を感じたので、そこへは行かなくなりました。
残りの1本、右上の親知らずは、上にも書きましたが、斜めになった状態で少しだけ顔を出し、奥歯を押した状態で埋まっている、というもので、それがたまに化膿して困っていたのでした。しかし、顔が腫れてしまう程の悪さもしない・・・という状況だったので、スグに抜歯しなければ・・・でもない。
街の歯医者さんに相談しても「これは難しいから抜けない」とだいたい断られていたのですが、かといって大学病院の口腔外科に予約して・・も面倒だしなあ・・・顔が腫れてしまう程悪ければそうしたのですが、そこまででは無かったのでズルズル引き伸ばしていました。
友人がこの辺の歯医者さんなら良さそう、というリストを送ってくれましたが、なかなか行く時間が取れず・・・しかし、その資料は歯医者さんの選定にとても役に立ちました。ありがたや。
そんなこんなで伸び伸びになっていた親知らず案件が、このコロナ禍で私の仕事に空きが出たので、今のうちに抜いておきたいな・・・といろいろ歯医者さんを探すと、2〜3年前に探した時よりも、街の歯医者さんでも設備が揃っている所が増え、口コミの情報を集めてみても、技術的にも段違いに良くなっている感じなのです。
そこで、Web上で通える距離のところを探し、2件に絞り、サイトで情報をしっかり読み込み、最終的に家から近い1件に決めました。
そこでは、レントゲンを撮り、CTを撮り、その他、しっかり事前の調査をしてから、抜歯します。埋まった親知らずの抜歯はそこの院長さん(35〜40歳ぐらい?)が抜く事が多いようなのですが、その院長さんは大学の口腔外科で沢山の難しい親知らずの抜歯経験があるらしく、殆どは数分、長くて20分ぐらいで抜歯してしまうとのことです。
私が実際に親知らずの抜歯をしていただいて「実際に宣言している通り」だったのに、感心しました。
私の下の親知らずは、どちらもなかなか抜けず、1時間半ぐらいかかってしまい、麻酔が術中に切れてしまうぐらいでした。抜歯の際、力をかけて無理をしたので顎の調子が悪くなり、今も顎の調子が今ひとつなぐらいで、さらに術後の治りが悪く、長く痛みがありました。その経験からかなり身構えたのですが、抜けやすい上の親知らずとはいえ、斜めに埋まった親知らずをものの5分で抜いてしまったのには驚きました。
麻酔もしっかり時間をかけ、段階的に丁寧に行っていました。
接客というか、接患者?も丁寧で、抜歯前は私の症状を画像付きでキチンと説明し、抜歯後はどのように抜歯をしたかも丁寧に説明してくれます。
埋まった親知らずだと、頭蓋骨の内部の薄いところや、口の周辺に走る神経を傷つけてしまう危険があり、後遺症が残る可能性があるので慎重にやらなければならないため、今までは街の歯医者さんでは抜歯してもらえなかったわけですが、それが精度の高い機器でキチンと事前検査してから、高い技術でいじりまわさずに短時間に決める!という感じなので、痛みも最低限で、後遺症も無く、回復も早いわけです。
私は30年前の親知らず抜歯の経験や、10年前の奥歯の抜歯の経験で、実際に歯医者さんに「あなたの歯は抜けにくい」と言われ「オレの歯はなかなか抜けないんだなあ・・・」と抜歯にはイヤな思い出しか無いのですが、今回の埋まった状態の親知らずをあれほどスムーズに抜いていただき、
「おおお・・・最近の医学は急速に進歩したし、その進歩したものを扱える技術レベルの高い若手のお医者さんが増えたんだなあ・・・」
と、感心してしまったのであります。
変な話ですが、私がメインに商売している、いわゆる伝統工芸系、それも和装手作り系では「若手が50歳代」だったりするので、若手が生き生きと高度な技術を発揮している医学界がなんだか羨ましくなりました。(そんな単純な話ではないでしょうけども、笑)
いろいろな進歩はありがたいですね。
最近は「今までの職人的医師」と「新しい情報・技術のモダン医師」に別れて来ているのかな・・という感じです。もちろん、どちらが悪いということではなく、使い分ければ良いのだと思います。
何にせよ、分野を問わず、新しい革新的な技術や機器を産み出す人々、それを使いこなすクリエイティブな人々が、社会に幸福を与えるんだよなあと思うのであります。
創作による幸福は、音楽やアートだけじゃないんですよね。
ありがたやありがたや
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