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就活現場で思い出す学生の言葉と、立ち直るきっかけの掴み方〜印象とキャリアと3の魔法〜

就活支援で感じた怒り

独立して初めていただいた仕事が大学での就活支援だったからか、
この時期になると、思い出す言葉があります。


「必要とされたい」


なかなか内定がもらえなくて、
涙しながらこう話す姿に、

私は怒りを覚えたんですね。


学生さんに、じゃないですよ。

そう思わせている人たちにです。


就活に限りませんが、

「必要とされたい」つまり
「自分は必要とされていないのではないか」と不安を感じる場面は

社会にいると、結構あるもので、

相手が、意識してか無意識にか、
わざわざ、そう感じさせてくることもあったりします。


そんな時に、こう言われることがあります。

「相手を変えることはできないんだから、
 自分が変わりなさい」

就活で言えば、

「その会社とは縁がなかったんだから、
 切り替えて、次の会社に応募しよう!」

といった感じでしょうか。


でも、

確かにそのとおりなんだけれど、
これ、
傷ついた心にはものすごくこたえるんです。


まるで、
変われない自分が悪いように聞こえるから。


「自分」「特定の誰か」「それ以外」の「3つの視点」で言えば、

「特定の誰か」「それ以外」ばかりが尊重されて、
「自分」の気持ちが全く大事にされていない状態。

これでは、しんどいばかりで、
頑張って行動するにも限界がありますって…!


…と、こんな感じで、
ぷんぷん!したりしてたのですが。


そうはいっても、

「自分は必要とされていないのではないか」と不安を感じたり、
感じさせられたりする場面は、

きっとこれからもあります。

立ち直っていくためのきっかけを、
自分で掴んでいかなければなりません。


こんな時に取り出している、もう一つの「3つの視点」があります。



「事実」から無数に生まれる「現実」と「想像」を整理する

それは、
以前ご紹介した「事実」「現実」「想像」の「3つの視点」です。

「事実」とは、
誰が見てもそうであることがわかる、客観的な出来事。

「現実」とは、
その「事実」を、その人がどう受け止めどんな世界観を持ったか。

「想像」とは、
文字どおり、その人が頭の中で創り出したこと。


自分が悲しい思いをしているのなら、
まずフォーカスするのは「自分」

その「自分」が、

どんな「事実」から、
どんな「現実」を感じ、
何を「想像」したのか、

ちゃんと見てあげたい。


就活では、

「不採用」という「事実」から、
いろんな「現実」と「想像」が生まれていきます。

「自分は社会から必要とされていない」という「現実」。
「雇ってくれる会社はない」という「現実」。

「これからも必要とされないかもしれない」という「想像」。
「不安定な非正規しかないかもしれない」という「想像」。


ここに、

家族だったり、世間体だったり、内定を決めた友人だったり、
自分以外のいろんな視点が加わって、

に繋がっていることがほとんどでした。


でも、実際は、

「社会から必要とされていない」は、
「その会社の求める人物像にマッチしなかった」だけかもしれないし、

「雇ってくれる会社がない」は
「雇いたいと思っている会社に出会えていない」だけかもしれません。

ですから、

「これからも必要とされない」かはわかりません。
「非正規しかない」かどうかもわかりません。

「不安定な非正規」というけれど、
それを楽しんでいる人もいることを考えれば、
一つの働き方の形として再検討してみる余地があるかもしれません。


3つにわけて考えてみるだけで、これだけの整理が可能になります。

この整理だけでも、
少しずつ元気を取り戻してくれるから、

そこではじめて、私は「じゃあ、切り替えていこうか」と言えるんです。



遠回りに見えて、実は立ち直るきっかけを掴む近道

私たちは、社会という大きな世界で生きていますから、
全体を見て、大きく考えることは大事なことだと思います。

しかし、

大きく捉えすぎると、
本当は見えているはずのものが、見えなくなってしまうものです。


一度、3つに分けて、焦点を絞ってみる。
そのあとで、もう一度、大きな視点に戻す。


一周回って元のところに戻るのは、
なんだか遠回りのように感じるかもしれませんが、

実は、近道かもしれません。


何度やってもうまくいかない時に、

同じ考え方で、同じ感情を抱えて、同じことを繰り返していても、
違う結果は現れづらいもの。

これは、

別の方法を試してみてねというサインでもあります。


そのサインを受け取った時、ぜひ

「自分」「特定の誰か」「それ以外」の「3つの視点」と
「事実」「現実」「想像」の「3つの視点」で、

立ち直るきっかけを見つけて欲しいと思っています。

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