マガジンのカバー画像

世界史

43
今の国際情勢が分かるために必要な世界史という観点からまとめています。
運営しているクリエイター

#国際政治

不安定な韓半島 朝鮮戦争まで

金日成総書記の勝算①日本の遺産 アメリカとの取り決め通り、ソ連軍は38度線以北まで軍政を…

吉川 由紀枝
3か月前
3

すれ違いの米中関係 その1

絶妙な2024年台湾総選挙 2024年1月台湾での総統選挙は与党・民進党、第一野党・国民…

吉川 由紀枝
6か月前
2

アメリカ単独覇権から激動のリバランス時代へ

ロシアに降り立つシカゴ・ボーイズ 以前ラテンアメリカ諸国のお話で、シカゴ学派(シカゴ・ボ…

吉川 由紀枝
9か月前
4

冷戦 その6 植民地の「独立」?II

検証ポイント4:植民地は本当に「独立」したのか? 植民地「独立」へ 植民地政府が、「合法的…

4

イスラム・現代 後編 イスラエル・パレスチナ

パレスチナ問題の起源 パレスチナ問題のそもそもの発端は、第一次世界大戦中のイギリスの三枚…

吉川 由紀枝
10か月前
4

イスラム・現代 前編

現代中東を理解するための基礎知識 ここでは、イスラム世界の中でも中東、トルコ、イラン、エ…

吉川 由紀枝
11か月前
2

冷戦 その8 勝因と敗因

検証ポイント5:なぜ冷戦は終結したのか? 「アメリカはソ連を破産させる気か?」 冷戦終結の原因は、一言で言ってしまえば、ソ連の破産にあります。アメリカと並ぶ「超大国」だと思い上がり、貴重な資源を身の丈に合わないほどに軍事に費やした結果といえます。 短期的にみれば、レーガン政権の軍事費増大によるソ連軍事費増大の誘発です。すなわち、あるレーガン政権スタッフが、アメリカの軍事費の増大に合わせて、ソ連も軍事費を増大させていることに着目しました。もしソ連がアメリカと意識的に足並みを揃

歴史の重み:冷戦 その7 ラテンアメリカ経済

検証ポイント4:植民地は本当に「独立」したのか? 番外編:統治経験のない植民地・ラテンア…

1

冷戦 その5 植民地の「独立」?I

検証ポイント4:植民地は本当に「独立」したのか? 1955年のアジア・アフリカ会議(通称…

4

冷戦 その4 イデオロギー対決

検証ポイント3:冷戦のイデオロギー対決は必要だったのか? 不思議な質問と思われるかもしれ…

1

冷戦 その3 ソ連の論理

検証ポイント2:冷戦中、東西陣営は正しく相手を理解していたのか? ソ連の論理 英米の読み通…

1

冷戦 その2 アメリカの論理

検証ポイント2:冷戦中、東西陣営は正しく相手を理解していたのか? なまじイデオロギーとい…

2

日本の歴史問題のための歴史理解 その2

「アジアのリーダー」という言葉に潜む自己陶酔と自己都合主義 明治期のアジア主義者の一人、…

1

覇権帝王学の基礎知識:分割統治

「親が二人の小学校の子供にケーキをおやつに与えようとしています。子供達がけんかしないようにケーキを分けるためのルールを考えてください。」 ヒントは、求められているのは「ルールを考える」ことです。いかに正確に半分に切るかではありませんので、ご注意下さい。(もちろん、人間関係の強弱で決めるでもありません) 正解は、一人の子供にケーキを切る権利を、もう一人の子供に最初にケーキを選ぶ権利を与える、です。こうすると、子供がケーキを6:4で切ってしまっても、誰が6を取るかを予め定めて