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看病しながら仕事をする

育児において、パートナーに取ってほしいのは育休だけではなかった。

子どもが突発性発疹となり、5日間熱を出した。初めての高熱に私もずいぶんと慌てふためいた。
病院では「コロナの可能性は低い」と言われたものの、念のためPCR検査=陰性。喉も赤くなく、熱だけが出ている様子から「たぶん突発性発疹でしょうね」と言われる。
突発性発疹は、高熱が出た後に体に発疹が出る病気だ。発疹を見て初めて「ああ、やっぱり突発性発疹でしたね」とわかる。
医師に、「突発性発疹の熱はどのくらい続くんですか?」と尋ねたところ、「だいたい3日間」と言われた。

世話はそこまで大変ではなかった。子どもの高熱に心労は募るものの、ぐったりとしていて、動き回ることも少なかったから、水分を取らせたり、食べやすい食事に気を配ったり。体温が少しでも下がるようにあれこれ工夫すればよかった。これが仮に胃腸炎であれば、嘔吐などで汚れた衣服を除菌・洗濯する必要がある。
何より、突発性発疹は親にうつる可能性が低いのが幸いした。親が元気であれば、看病はなんとかなった。

しかし、突発性発疹は別名「不機嫌病」とも呼ばれている。熱が下がり始めたころが本番。いままでの泣き方とまったく違うぎゃん泣きが始まった。

今回の看病で私たち家族に浮上したのは、「看病による負担の偏り」である。
普段から夫とは外出をかぶらせないようにスケジュールを組んでいたので、幸い表面的な仕事はこなせたが、私は取材以外のほとんどの仕事時間を看病に費やした。

夫は会社員なので、勤務時間があるのはわかる。でも、わたしにも仕事があるのだ。子どもが少しずつ元気になるにつれ、仕事に対しての不安が爆発した。私は子どもの昼寝や就寝後に仕事をするが、夜になると昼間の世話で疲弊して脳みそが働かなくなっている。

これからも子どもの具合が悪くなったら、すべて私が対応するのだろうか。そう思うと、少し未来が不安だった。

子育ては出産後も続くのだ。
男性の育休取得が話題となっているが、育休だけが問題じゃない。
どうすれば夫婦で仕事をしながら子どもを育てられるのか。親族が周りにいない核家族には選択が迫られる。

ちなみに我が家は私がキレまくったため、今後どう改善するか話し合いが持たれた。
簡単に言うと、次の3つが原則ルールとなった。

・これからも外出はなるべく被らせない。
・早めに仕事を終わらせる。
・パートナーがつらいときは子守りをかわる。

外部の病児保育やベビーシッターを依頼するのも一つだが、これは我が家では最終手段。せめて子どもが自分で話せるようになるまでは待つ予定である。

まずは3つの原則ルールを守ってやってみる。そうやって、少しずつ我が家なりに工夫していければいい。

話し合いにまで発展した一週間の看病生活が幕を閉じた。

高熱が出たらどうするか。先生に相談したり本を読んだりして一生懸命に看病した


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